ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

ブログ版“そーれりぽーと”を書き始めてから、もう2年半以上にもなるのというのに、原作ファンな『ハリー・ポッター』シリーズの映画レビューを書いていません。
前々作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の記事は、ブログ化前の転載だし、前作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は休止期間中につき★を付けただけで記事を書かず。
という訳で、今回は気合を入れて最新作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を観てきたのですが…。
★★★★

ちなみに１と２は★3.5個、３と４は★4個。
4.5個付けようと思いましたが、これまで以上に原作を読んだ人にしか楽しめない映画なので、今回も4個に止めました。

どんどん分厚くなっていく原作本に対し、映画には限られた時間でそれを描かなければならない。
脚本家には拷問にも近い使命が課せられている。
何を切り捨てて、どこをしっかり描かなければならないのか。
数億人の読者を納得させることなんて事は無理にしても、予備知識がある人に対する総集編的なお祭り映画として作ってしまえば批判も少ない。
いつもダイジェスト感を感じるシリーズでしたが、今回は完全にそれに特化しているように感じた。
でも、逆にそれで良かったのかもしれない。

終始駆け足で描かれる第5巻。
しかし、テンポが絶妙なので、スピード感が最後まで緊張を持続させ、あっという間の2時間半。
中身の薄さなんて原作読んで知ってるから良いやん、てな感じ。

これまで、贅沢にもほんのチョイ役で切り捨てられ気味だった豪華スター達を、最大限に登場させてくれるので、見たかった“なりきり劇”も充分楽しめる。
『ハリー・ポッター』の名の下に集まってるけど、違う映画で全員共演させたら、英国映画界、いや世界規模で大事件になりそうな豪華俳優陣なんですもの、出さないなんて勿体無さ過ぎます。
今回から出演の、ヘレナ・ボナム＝カーターのベラトリックスっぷりもサイコーでした！
不死鳥の騎士団のメンバーだってアンブリッジ役だって凄いし、豪華スター達だけに着目したら、やっぱり★を0.5加えたい。

これだけ有名英国人俳優達が出尽くしたんだから、残りの2作ではコスプレ劇好きのイアン・マッケランや、ジュディ・デンチの出演も期待されますね。

あ、エンドロール後のオマケ映像は無いですよ。

台風が近づいて来ている3連休の初日。
『ポケモン』と被ったせいもあり、駆け込みの親子連れで劇場ロビーは超満員ｗ
雨の日とは思えない混み具合でした。

ネタバレ
トレローニー先生の真の能力について詳しく語られていなかったり、ジョージ＆フレッドがホグワーツから去ったのかどうかもあのままじゃよくわからない。
ルーナが手に持つ新聞についても殆ど説明無いし、彼女の変人っぷりもこの映画じゃ弱いから、普通に可愛い子に見えてしまう。
そろそろ「詳しくは原作を読んでください」とでも注釈入れるべきでは？ｗ

パーシーは…何処へｗ

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