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コララインとボタンの魔女 3D

2010-02-25 | 劇場映画れびゅー
手放しで好きなヘンリー・セレックのストップモーションアニメ映画最新作『コララインとボタンの魔女』の3D版字幕版を観てきました。
今回はコンセプトアートを手がけた日本人作家さんがアニー賞を受賞したのだそうで、ちょっと不気味な世界観にもお墨付き、それも日本人アーティストが生み出したんだと思うとなんかスゲー嬉しいじゃないですか!
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』なんかはティム・バートンですよ、どんな映画になってるんだろう。
★★★★

やっぱ大好きですストップモーションアニメ。
特にヘンリー・セレックの描く、ちょっぴりダークな世界は“命を吹き込まれた人形”が動いてるという、それ自体が異様な現象なのとマッチして、CGにもセルアニメにも無い特質を突き詰めてる感覚。

『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』、『ジャイアントピーチ』、『モンキー・ボーン』と、地味なストップモーションアニメ技術の限界に挑み続け、今回の質の高さはコマ送りを感じさせない至高レベルになってます。

「まるでCGやん、ならCGで良いやん」
と一緒に観た友人に言われたけど、この質感は“実物”にしか出せない。
監督の言葉を借りれば、“人形を動かす事で自分自身が演技をしている”。
フツーのアニメのような分業じゃなく、動きの面で監督の意図が100%反映されてる、作り手の分身みたいな映画と考えれば、CGやセルアニメと比べて血が通ってる感が全く違うよね。
実際は全く血が通ってない人形に通ってるように感じるのだからまた面白い。

今回はコンセプトアートを日本人アーティストの方が担当。
凄いね、ヘンリー・セレックは。
どんなアーティストのものでも、ほぼそのまま現実化した上で、自分の世界を絶対に崩さない。

『ナイトメア…』や『ジャイアントピーチ』は「実物のドールが欲しい!」なんて思ってドールを買いあさったんだけど、今回は何も欲しいと思わなかった。
これまでのキモかわいいのとは方向性がちょっと違うし仕方がないかな。
出費抑えれて結果オーライかw

ストーリー云々とかはどうでも良いんです(良かないけど)。
あ、面白いですけど。
とにかく、人形たちが生き生きと動き回ってる様子が必見!
グリグリ動く視点、光による演出なんかにも注目して観てるとめっさ楽しくなってきます。

他の彼の映画のキャラクターや、それを彷彿とするものがチラホラ出てくるのも嬉しい。



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2 コメント

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そうですよね (KLY)
2010-02-26 00:10:09
ストップモーションアニメというある種伝統的な手法と3Dの組合せ、質感を出すという意味では3Dもそれなりに貢献はしていたと思います。ただXPAND方式だとあまりにも暗くて…。何度かメガネを外したのですが、外すと明るくて色鮮やかなのに驚きました。
実写ならまだしも、意識的に色使いを考えているアニメーション作品でこれはかなり問題ありだと思うんですよね…。何だか今回は特にひどくそんなことを感じましたよ。
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>KLYさん (そーれ)
2010-03-02 22:21:12
どうもです!
ほんともうXpanD暗過ぎるし字幕は焦点合わないしひどいですよねぇ。
私も何度か外して観てましたw
こういう映画でディテール損なうのはもったいないですよ、造形見てるだけで惚れ惚れするのに。
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