レギオン

優しそうな婆さんが豹変して天井を這い回る予告編にクラッと来て、『レギオン』を観てきました。
★★

なんということでしょう。
この映画の見所は、序盤のシーン、件の婆さんが豹変する前後までですｗ
「ババアすげーｗｗｗ」で終わり。

後はひたすら攻撃待ちの姿勢で、やたらと喋ってる場面が間に挟まり途切れ途切れ、「とっととやーっておしまい！」とドロンジョ風に天使達をけしかけたくなるグズグズ感。

荒野で孤立したダイナーが舞台な点を上手く生かせておらず、周囲を包囲される恐怖なんてこれっぽっちも感じない。
おまけに聖母となるヒロインを含め、誰にも感情移入出来ないロクデナシだらけの登場人物達。

別にキリスト教徒でも何でもないけど、神さん題材にこんな酷い（いろんな意味で）映画作ってたらバチ当たるよ。

ネタバレ
天使に乗り移られ大挙してやってきた人々がゾンビの如く物凄い勢いで襲い掛かってくるのかと思いきや、フツーに銃で死ぬしダイナーになだれ込んで来る気配は無いし、「何しに来たのあなた達？」状態。
迎え撃つ人数はごく少数だから、四方を囲まれて襲い掛かられたら一発で落ちるのに、何故か天使達は正面でウロウロして窓に近づく前に撃ち殺されてゆくばかり。
何この緊迫感の無い篭城戦。
寝込みも襲ってこない。

その割りに無駄なタイミングで人間がポロポロと死んで行くんよね。

なんだかんだで救世主が産まれたら助かるのかと思ってたら、「産んだら育てろ、賢者を探せ」てあなたこの窮地で今更ｗ
とっとと車で逃げて、車中で出産したほうが良かったのでは？
子育てしながらあの勢いのガブリエルから逃げ続けろって今更無茶言うなｗｗｗ

最後は何故か赤ん坊を抱いてのロッククライミング。
聖書風な演出を狙ってるようにも見える映像には作ってるけど、基本的にオカシイですから！

これだけイライラさせられた挙句、神様がミカエルとガブリエルを試したお話でしたってオチ。
どんだけ人類巻き込まれて死んだのやら。

デニス・クエイドも仕事選ぼうよ。

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