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ハンコック

2008-08-25 | 劇場映画れびゅー
ウィル・スミス主演の「俺様って伝説!www」な失笑タイトルに反し、中身はソコソコイケた『アイ・アム・レジェンド』を彷彿とする、“世界にたった一人のスーパーヒーロー”という、これまた失笑俺様設定な『ハンコック』を、期待せずに観てきました。
★★★★

今回も意外なことにむっちゃ楽しんで観てしまった。
ウィル・スミスの映画は、公開前にハードルを上げ過ぎてわざと期待値を下げる傾向にあるのかも。
予告編の作りも上手かった。

コミックから抜け出たスーパーヒーロー映画全盛な昨今に有って、“アンチ”純粋な正義のスーパーヒーローものも既に乱立している。
そんな中、オリジナルのキャラクターだからこそ今更感も否めないこの映画の主役スーパーヒーロー“ハンコック”ですが、そのアプローチやらストーリー展開やらが意表を突く事の連続なので、否定気味な感覚で観始めていたのに、いつのまにか惹きこまれてしまっていた。

スーパーヒーローものとしても、過激なブラックジョークを含んだコメディーとしても、純愛映画(?)としてもかなり満足。
この夏、『ドラゴン・キングダム』の他にお勧め出来る映画と聞かれたら、『ダークナイト』かコレでしょう。

とにかく、超人だからと頼られて、何故か正義の味方をしているハンコック。
良かれとやってもやり過ぎを批判され、やってもやっても批判されてりゃ人間こんな風に腐ってしまいます。
それでもやらなきゃ文句を言われる姿は現代の警察とも被って見えるけれど、彼にとってはその警察もバッシングの相手だったりするわけで、この辺の二重構造が彼が収監された後の面白さにも繋がっているように思う。

序盤の敵はマトモな正義を願う民衆ですが、民衆から理解を得るだけで映画が終わるはずもなく、後に彼が戦う相手はどんな強敵なのか?
意外な展開に、後半は目が離せません。

過激な表現で爆笑必至な場面が連発。
その辺で緊張感やら倦怠感やらが解れ、後半に集中して観れるようなつくりになっているところが良いね。
でも、戸田奈津子大先生様の意訳で、勝手に検閲状態になってる辺りに度々疑問符が…、いつもの事だけど。
なんで直接嫌悪感出した表現してるのに、緩和した表現に変える権限が大先生様にあるわけ?



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