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アイアン・スカイ

2012-10-02 | 劇場映画れびゅー
月からナチスが攻めてくる!?
SFファンのカンパも話題の『アイアン・スカイ』を観てきました。
★★★★

テーマがテーマだけに、ただの低予算SFおフザケ映画かと思いきや、ストーリー展開も映像も全体的なバランスが抜群な中に、ナチスと米国の民主主義社会、そして人種問題を痛烈な風刺で笑い飛ばす要素が散りばめられていて、さらに映画が好きな人ほど楽しめる仕掛けもてんこ盛りでサイコー。
製作を後押ししたSFファンの期待に答え、レベルの高いおバカ映画に仕上がっています。

「いつか地球を侵略してやる」と、すっかり宇宙人気分で高いところから見下しているナチスの軍団。
大挙して月に行き、開拓して住む程の技術力は持っていても、その技術も思考も先の大戦時から殆ど進化しておらず、月に住んでるのに凄く時代遅れでアナログなところがこの映画のミソ。

アダムスキー型とか葉巻型(実際はヒンデンブルグ型)のUFOが彼らの乗り物なのが違和感無いのも面白い。

時代遅れでトンチンカンだけれど地球侵略の意気込みは本物なナチスをネタに、前半は彼らの生態を笑い飛ばし、終盤は宇宙大戦に発展して清々しいくらい笑わせてくれます。

チャップリンの『独裁者』をヒトラー崇拝映画に仕立てたり、『キル・ビル』を彷彿とする「ここからは英語で」なんて台詞とか、おフザケの連続でこういう映画大好き。

ネタバレ
長年の執念で作った巨大戦艦を起動する手段が無く、困っていた所にもたらされたのは地球人の持っていたスマホw

さんざん笑わせてくれてから突入する宇宙戦争。
アメリカさんの宇宙船は内装がほぼんどUSS.エンタープライズやしwなんて思ってたら、この映画の本気はここからで、アメリカを中心に繰り広げられる各国の本音合戦がもう抱腹絶倒。



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