ティム・バートン監督最新作は、『フランケンウィニー』以来25年ぶりにディズニーに戻り、ディズニーに留まらずファンタジーの代表格『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の続編を創造。
しかも彼にとっては初めての3D映画と、いつもとは何か違う『アリス・イン・ワンダーランド』を、IMAX3Dで観てきました。
★★★★
何が一番違うって、こんなファンタジーの王道にティム・バートンが取り組んだ事。
原作は超有名で、アリスといえばあの挿絵のキャラクターか、ディズニーアニメ版のキャラクターの先入観もある中、ティム・バートンワールドが形成出来たのか?
『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は子供の頃に小説を読んだのと、ディズニーアニメ版も観た事がある程度の予備知識。
多くの大人は同じくらいのレベルなんじゃないかな?
今回はその辺を意識しての作りになっているように感じました。
大きく育ったアリスが、原作からそのまま引用した場面を追体験する様子を観客に見せ、観客の記憶を呼び醒ます序盤。
気がついたら本を読んだ頃の記憶が蘇ってて、読んで妄想していたワンダーランドに自分も居る感覚にとらわれた。
元々残虐的な側面もあった原作をベースにしているからか、今回はティム・バートンらしさを出来るだけ抑えて原作の雰囲気を大切にしているという、彼らしくない映画に仕上がってます。
ワンダーランド(アンダーランド)の世界観やクリーチャーのデザインもほとんど冒険してません。
彼らしくないと言えば、予告編で流れているように剣と盾でモンスターと戦う場面があったり、エンドロールでアヴリル・ラヴィーンのテーマソングが流れたりと異例尽くし。
「この映画は3Dじゃなくても良いんじゃ?」という論議が有りますが、それはそれとして、俺は「ティム・バートン自身が監督しなくても良かったんじゃ?」なんて感じました。
帽子屋が活躍し過ぎが作品的に居和感を感じさせるのは、ティム・バートン×ジョニー・デップな弊害としか…。
ハリウッド王道路線でファンタジーの王道映画を作るなら、プロデュースに回って別人に撮らせた方が客観的でもっと面白い映画になったように思う。
彼が大人になったと話題になった『ビッグ・フィッシュ』とどこか被ってるし、大ファンとして今回は彼の映画の中で一番微妙な映画に感じた。
※ファンなのであえてキツメに書いてますが★は3.5個です。
頭が巨大化されたり目だけ大きくされたり、ワンダーランドではアリス以外全てのキャラクターを演じる役者達がCG等でパーツを強調して化けている中、白の女王役のアン・ハサウェイだけが素のまま。
素でも異常に綺麗過ぎるのと、清楚に見えてで時々本音で毒づく辺りがティム・バートンのキャラクターとして最も成り立ってる辺りが面白い。
登場人物たちのパーツがいじられてるだけじゃなく、体の縮尺がみんなバラバラなところは要チェックです。
CGで描かれるワンダーランドの住人たちの声のキャスティングについては全く予備知識無しで観たのですが、アラン・リックマンと、クリストファー・リーだけは“まま”だったので、声だけですぐに気づきました。
濃すぎw
個人的には『リトル・ブリテン』のマット・ルーカスが、『リトル・ブリテン』でやってたような表情で双子を演じてたのがツボ。
IMAXの『アバター』で完璧な3D映像を観た後、いろんな映画館で3D映画の映像にガッカリしてきたので、久しぶりのIMAX3Dに期待していたんだけど、やっぱIMAXだけあって迫力はハンパないものの『アバター』には程遠いクオリティー。
3Dカメラ使ってないのかな?
特に冒頭の現実の世界を描いた場面では、奥行きのある空間に立体感の無いペラペラな人物が配置されてる感覚。
ワンダーランド(アンダーランド)に入ると、周囲の空間やらキャラクター自体がCGで出来ている事がほとんどだからか、完璧に近い立体感を感じさせてくれるんだけど、それでも実写の人物はところどころ立体感があったり無かったり、髪や服にだけディテールが感じられない場面があったりでムラが気になる。
フツーの映画館なら気にならないレベルなんだろうけど、IMAXだと立体感の再現がハンパないから余計に目立つのかも。
昨年初めてIMAXで公開されたバージョンの3D版予告編では、全ての場面で実写人物がペラッペラだったので心配だったんですが、あそこまでの酷さは無いものの完璧には仕上がってません。
ハンプティーダンプティーとか、代用海ガメなんかをティム・バートンがどんなクリーチャーに仕立てるのか期待してたんだけど出ず終い。
ほとんど聞き取れてないけど、台詞まわしには原作同様かなり気を使ってたんじゃ?この辺字幕に表わして欲しかったなぁ。
しかも彼にとっては初めての3D映画と、いつもとは何か違う『アリス・イン・ワンダーランド』を、IMAX3Dで観てきました。
★★★★
何が一番違うって、こんなファンタジーの王道にティム・バートンが取り組んだ事。
原作は超有名で、アリスといえばあの挿絵のキャラクターか、ディズニーアニメ版のキャラクターの先入観もある中、ティム・バートンワールドが形成出来たのか?
『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は子供の頃に小説を読んだのと、ディズニーアニメ版も観た事がある程度の予備知識。
多くの大人は同じくらいのレベルなんじゃないかな?
今回はその辺を意識しての作りになっているように感じました。
大きく育ったアリスが、原作からそのまま引用した場面を追体験する様子を観客に見せ、観客の記憶を呼び醒ます序盤。
気がついたら本を読んだ頃の記憶が蘇ってて、読んで妄想していたワンダーランドに自分も居る感覚にとらわれた。
元々残虐的な側面もあった原作をベースにしているからか、今回はティム・バートンらしさを出来るだけ抑えて原作の雰囲気を大切にしているという、彼らしくない映画に仕上がってます。
ワンダーランド(アンダーランド)の世界観やクリーチャーのデザインもほとんど冒険してません。
彼らしくないと言えば、予告編で流れているように剣と盾でモンスターと戦う場面があったり、エンドロールでアヴリル・ラヴィーンのテーマソングが流れたりと異例尽くし。
「この映画は3Dじゃなくても良いんじゃ?」という論議が有りますが、それはそれとして、俺は「ティム・バートン自身が監督しなくても良かったんじゃ?」なんて感じました。
帽子屋が活躍し過ぎが作品的に居和感を感じさせるのは、ティム・バートン×ジョニー・デップな弊害としか…。
ハリウッド王道路線でファンタジーの王道映画を作るなら、プロデュースに回って別人に撮らせた方が客観的でもっと面白い映画になったように思う。
彼が大人になったと話題になった『ビッグ・フィッシュ』とどこか被ってるし、大ファンとして今回は彼の映画の中で一番微妙な映画に感じた。
※ファンなのであえてキツメに書いてますが★は3.5個です。
頭が巨大化されたり目だけ大きくされたり、ワンダーランドではアリス以外全てのキャラクターを演じる役者達がCG等でパーツを強調して化けている中、白の女王役のアン・ハサウェイだけが素のまま。
素でも異常に綺麗過ぎるのと、清楚に見えてで時々本音で毒づく辺りがティム・バートンのキャラクターとして最も成り立ってる辺りが面白い。
登場人物たちのパーツがいじられてるだけじゃなく、体の縮尺がみんなバラバラなところは要チェックです。
CGで描かれるワンダーランドの住人たちの声のキャスティングについては全く予備知識無しで観たのですが、アラン・リックマンと、クリストファー・リーだけは“まま”だったので、声だけですぐに気づきました。
濃すぎw
個人的には『リトル・ブリテン』のマット・ルーカスが、『リトル・ブリテン』でやってたような表情で双子を演じてたのがツボ。
IMAXの『アバター』で完璧な3D映像を観た後、いろんな映画館で3D映画の映像にガッカリしてきたので、久しぶりのIMAX3Dに期待していたんだけど、やっぱIMAXだけあって迫力はハンパないものの『アバター』には程遠いクオリティー。
3Dカメラ使ってないのかな?
特に冒頭の現実の世界を描いた場面では、奥行きのある空間に立体感の無いペラペラな人物が配置されてる感覚。
ワンダーランド(アンダーランド)に入ると、周囲の空間やらキャラクター自体がCGで出来ている事がほとんどだからか、完璧に近い立体感を感じさせてくれるんだけど、それでも実写の人物はところどころ立体感があったり無かったり、髪や服にだけディテールが感じられない場面があったりでムラが気になる。
フツーの映画館なら気にならないレベルなんだろうけど、IMAXだと立体感の再現がハンパないから余計に目立つのかも。
昨年初めてIMAXで公開されたバージョンの3D版予告編では、全ての場面で実写人物がペラッペラだったので心配だったんですが、あそこまでの酷さは無いものの完璧には仕上がってません。
ハンプティーダンプティーとか、代用海ガメなんかをティム・バートンがどんなクリーチャーに仕立てるのか期待してたんだけど出ず終い。
ほとんど聞き取れてないけど、台詞まわしには原作同様かなり気を使ってたんじゃ?この辺字幕に表わして欲しかったなぁ。
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私はIMAXではない3Dで見ましたがやっぱりアバターのような衝撃は感じられませんでした。
ティムバートンが、ジョニー・デップファンのことを思っていかれ帽子屋の出番が異常に長くなっていたり、毒が消えていたりしたのが、ものたらなさの理由かと私も思います。
アリス役の女優さんももうひとつでしたよね。
ストーリー的にほとんど毒はないけれど、映像表現的にはバートン風が良く出ていたように思っています。ディズニーベースのストーリーをバートンの映像で見せたってとこなのかもしれません。
3D映像での衝撃ってのはほんと無かったですよねぇ。
ジョニー・デップファンを思ってというよりも、ティム・バートンはジョニー・デップとヘレナ・ボナム・カーターを撮りたいんですよね。
不思議の国のアリスに彼を抜擢してしまった事自体が、最初から狂った帽子屋にフィーチャーした話にする気だったんでしょう。
目の付け所がティム・バートンらしいっちゃらしいw
なので、アリスの見た目にはこだわってなかったのかも。
IMAXにしては実感の伝わらないアラの目立つ3Dでした。
挿絵の世界に飛び込むつもりで観に行ったので、なんか残念。
ペラペラなら全部ペラペラにしてくれても絵ベースとして納得できたんですが。
基本アリスの世界観と、ディズニーの倫理観を踏襲した珍しくも、らしくもあるティム・バートンの絵作りが新しかったですね。
前の方へのレスにも書きましたが、帽子屋や三月兎って、いかにもティム・バートンが好きそうなキャラクターですよね。
ヤマネのキャラクターがいかにもディズニー的で、違和感感じたんですが、上からの圧力でああいうキャラクター設定になったのかなとか、無視されっぷりから「やっぱティム・バートンもこのキャラクター嫌いなんや」なんて思いながら観てました。
子供の頃、ドリトル先生や、ナルニア国物語とならんで読んだ原作の中で、そのころは、理解不能と思った内容のものだっただけに、異次元をどこまで表現しているのかと思ってみたのですが、森以外は結構フツーでしたね。
ジョニー・デップについてはまさにおっしゃる通り。
それにしても3D映画って今後主流になるんでしょうねぇ~。
私はとにかく目が辛かった・・・
トラックバック送らせて頂きますね。
ヘレナボナムカーターとジョニーデップ…なんでしょうね。(笑)
冗談は顔だけで、帽子屋はマトモだったし、
赤の女王でさえ、
幼児の残酷さこそあれ
怖さはなかったし。
デフォルメ変キャラの外見が精一杯だった?
一番イカレて見えたのが白の女王だったとこが
個人的にはツボでしたが。(笑)
笑わないアリスと
毒のないバートン。
こんな作品になっちゃうのなら
いっそジョニーデップに少年アリスでもさせて
もっとぶっとんだ創作が見たかったです。(わわわわわ)
3D映画は『アバター』みたいなそっちに力を注ぎまくった映画が「ここぞ!」って時にやってくれる程度の方がありがたいですよね。
中途半端な3D映画って、その昔、白黒映画に色塗って台無しにしてたのと被って…。
仰る通り、ティム・バートンが本当に彼らしく描いてたらこのテーマこそグッチャグチャな話に出来たはずですよねぇ。
ロリコンのおっさん目線の原作が基になってるだけに、元々が個性的すぎるキャラクターだらけだし。
個性的なキャラクターこそ、その裏側に隠された悲しみみたいな部分を描くのがティム・バートンの得意中の得意な分野なわけで…。