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ジャッジ! 審査員を審査する

2014-01-15 | 劇場映画れびゅー
予告編のドタバタ感が面白そうだった『ジャッジ! 審査員を審査する』を観てきました。
★★★★

ステレオタイプのキャラクター達でCM業界の裏側を茶化して描いたサクセス・コメディー。
監督と脚本家はふたりともCM業界出身なのだそうで、CM業界から中島哲也監督のような気鋭の映画人が再び登場して欲しい期待も込めて観に行きました。

妻夫木聡はシリアスな役も見応えがあるけど、こう言うコミカルな役で何でもやらせると水を得た魚のようにどんな色にも染まって絶対に面白くなる。
表情も動きもシリアスな役の時とは全く別人のコメディアンになるよね。

何も残らないコメディーですが、笑いのセンスも良く色んな意味で上手く笑わせてくれ、ポジティブにもしてくれるのでオススメ。

米国のトレンド↓をいち早く取り入れた(絶対偶然)キツネの鳴き声の演出も面白い。


ネタバレ
夢を持ってCM業界に入ったのにドジで迷走中の主人公は妻夫木聡。無駄に嫌われ役に徹するヒロイン北川景子と、それを上回る嫌われ役で登場する鈴木京香。
進行上ずっと絡むのは変わった事をさせたら大概面白くなるザコ外国人達であくまでメインは妻夫木聡、無駄に豪華過ぎる日本人俳優陣はちょい役で、つかみと要所要所に華を添える。
ここまで用意したら、へなちょこ主人公をどう泳がせて面白い展開に持って行きつつ、嫌われ役を愛されキャラに変えてハッピーエンドに持ち込むか。
それにはもっと嫌われキャラのヴィランと、ピンチの時にはヒーローが必要で…と、大まかな構成はこれで行くとして、あとは物語のプロットをしっかり組み立てた上に枝葉を付け、伏線も用意しておけば面白い映画に仕上がる。と、定番から捻りって持っていく脚本の組み立てプロセスが透けて見えて面白い。



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1 コメント

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CMたち (iina)
2014-01-21 09:39:31
>ステレオタイプのキャラクター達でCM業界の裏側を茶化して描いたサクセス・コメディー。
ちくわCMが転ぶのは当然ながら、ラストに巧く救いました。ラッキー!

それにしても、キツネの鳴き声を演出したCMを、よく見つけてきましたね。4分近いCMでした。
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