グッド・バッド・ウィアード

韓流ウエスタンってｗ
どうせイロモノ系狙ってるんだろうと全く期待せず、３人の韓流トップスター俳優の共演というお祭り色に惹かれて『グッド・バッド・ウィアード』を観てきました。
★★★★★

こ、これは。
大傑作！？

大いに楽しんでしまいました。

こんなもの日本でもハリウッドでも、他のどの国でも絶対作れっこない。
役者も馬も巻き込んだ爆破シーンが無理って意味もあるけど、こんな発想と表現力は他にないっしょってレベルの演出と演技の連続。

観た事も無いようなカメラの動きにゾクゾクさせられ、小気味の良い編集でグイグイ惹きつけられます。
CG全盛期にあえてアクションは実写を中心、それも有り得ないレベルの体の張りようでCGに負けてない迫力に仕上がってるところが素晴らしすぎる。
つーか、韓国映画にここまでのアクションを撮れるスキルがあったとは。

あり得ないやり過ぎ度とド派手なアクションの連続で最初から最後までぶっ飛ばし続け、付いてくるのは笑いと爽快感。

同じ個性派ウエスタンでも、大失敗してる邦画『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』なんかと並べて比較したくない。

大真面目に演じる３人のスター達がまたイイ！
ソン・ガンホは彼の真骨頂とも言える道化キャラで天才っぷりを発揮しつつ、時折見せる渋い一面がたまらなく楽しい。
とにかく彼だけでも必見。

このところ香港にハリウッドにと海外での活躍が目立ってたイ・ビョンホンも、本国製作の本作では他の2作（『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』『G.I.ジョー』）での悪役が完全に霞む程、水を得た魚のように狂気に歪む男を演じていた。
彼も彼だけでも必見。

チョン・ウソンは相変わらず上手いのか下手なのかよくわからん人ですが、それなりな役なのでハマッてていい感じ。
みんな馬術も凄い。

そんなスター達も含めた全員が体を張りまくったアクションには目が釘付け。
どこにスタント使ってるの？つーかスタント使わなくて良いの？無茶し過ぎですよ！ちょっと！！
なんて心配をよそに、大怪我しそうな激しいアクションを軽々とこなし続けてあっという間にクライマックスへ。

韓国映画はまだまだ底が知れない。

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