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マリア・カラス 最後の恋

2008-02-11 | 劇場映画れびゅー
マリア・カラス没後30年と銘打って、2005年に公開された『マリア・カラス 最後の恋』がようやく日本でも公開になりました。
2002年の名作『永遠のマリア・カラス』からたったの3年後に、またマリア・カラスものを作った意図も気になるし、何より『永遠のマリア・カラス』でハマッたタチなので飛びついて観てきました。
★★★

歌声を失い、スターとして萎れても尚生きようと再起を図る晩年の彼女を描いた『永遠のマリア・カラス』。
比べると、今回は彼女が一番華やかかりし頃、デビューからオナシスとの離婚までを描いているので、丁度前日談を観ているような感覚にとらわれた。

彼女のプライドと本音の狭間で揺れる苦悩を演じたファニー・アルダンと比べると、今回は幾分やり易かったはずなのですが、ルイーザ・ラニエリはファニー・アルダンに完敗。
ファニー・アルダン様に勝てるわけが無いのはわかり切ってたのだけど、彼女の姿を観るたびにマリア・カラスとファニー・アルダンの面影(ファニー・アルダンの顔はカラスに全く似ていないというのに)を探してしまい、集中できませんでした。

歌っている場面の違和感は、“アフレコ”がテーマな『永遠のマリア・カラス』以上にアフレコ感たっぷりで、『エディット・ピアフ』のマリオン・コンティヤールの完璧なステージアクトにも完敗。
そんなこんなで、ルイーザ・ラニエリをマリア・カラスとは受け入れようが無いままクライマックスに。

原題は『カラスとオナシス』。
オナシスの方に着目して観ると、クライマックスの彼の演技が面白く、観ごたえのあるものになる。

ちなみに、『永遠のマリア・カラス』DVDの特典映像で、フランコ・ゼフィレッリ監督は「オペラ歌手として描くより、スキャンダルに重点を置き、世界のVIPを登場させて描くのはカラスに対して紳士的では無い」と語っています。
なんとその通りの映画がコレですw
ジョルジョ・カピターニ監督、残念。

若干ネタバレ
一人の恋する女性としてマリア・カラスを描いている本作。
どうみても女ったらしで“ハンター”な目つきのオナシスと関わってしまう事で、恋愛感が変わって行ってしまう彼女。
前夫と別れる時の、「本当の愛だと勘違いして、彼で満足していたの」っていう台詞はステキすぎますw

最後の方は、マリア・カラスに似てるというよりも、ファニー・アルダンに似ていくと言うところの意図が不明w
っていうか、結局『永遠のマリア・カラス』に乗っかろうと言う企画のような気が。
序盤に出てきた辛口評論家の女性も、顔つきがファニー・アルダンに似てたし…。



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2 コメント

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【映画情報サイト『シネトレ』公認!映画ブロガー募集のお知らせ】 (シネトレ)
2008-02-12 18:45:30
こんばんは。
突然のTB、コメントをお許しください。
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返信する
>シネトレさん (そーれ)
2008-02-13 00:01:14
お誘いは大変うれしいのですが、平日の試写会にはまず参加出来そうもありません。
また、具体的に何を目的としているのかかがよくわかりませんし、素性をよくしらない相手に個人情報をメールする気にはなりませんので、折角ですがお断りさせていただきます。
返信する