そーれりぽーと

映画、旅行、植物など気の向くまま

新作映画の満足度は最高★5つで表示

レッド・ドーン

2013-10-05 | 劇場映画れびゅー
ホワイトハウスが襲われる話がこの頃やたらと多くて気持ちが悪いけど、今度は米国全土があっという間に占領されてしまうというお話。
このハリウッドの風潮はまだ広がり続けるのか?『レッド・ドーン』を観てきました。
★★

米国が外国に占領されてしまう映画なんて新しくない?この新しい設定自体に冒頭で超グッと来てしまった。
ハリウッドでは米国は宇宙人にしか占領出来ないって事になってたはずなのに、あっという間に、しかも北朝鮮に占領されてしまうなんて。
北朝鮮人はハリウッドでは宇宙人というカテゴリーなのかな。

果たして一都市でも占領出来るほどの軍人が居るのだろうかとか、空を覆い尽くす程の戦闘機を保有してるのだろうかとか、だいたい燃料は一回のフライトで米国まで飛んで行って攻撃するだけの余裕があるのだろうか?どこかで寄港するにしても、飛んで行くまでにすげー時間かかるから世界中で探知されるよ?
なんてお隣の国民としては冒頭の場面でファンタジー色をガンガン感じてしまうわけですが、米国にとっては北朝鮮なんて地球の裏側のどこかにある謎だらけの不気味な国でしか無いから、何でも有りでこう言う映画が成り立つんでしょうか。

それはそれとして、この画期的な映画は、アメリカが他国に占領されてしまって、即席レジスタンスが抵抗する様子をメインに描いています。
即席レジスタンスと言っても、主役のクリス・ヘムズワースが唯一の軍人で、他は10人にも満たない大半が女子供。
昨日までFPSとかやったような人達が、今日からレジスタンスみたいな、きっと米国人の若者が観ると占領軍に対する怒りとレジスタンスへの感情移入で愛国心燃やせるような映画になってるんでしょう。

ついでに書いちゃうと、冷戦が終わってから20年間米国は脇目もふらずイラクやアルカイダを徹底的に敵として来て、北朝鮮の事は先にも書いたようによくわからない国だから日本と韓国にお任せ状態でした。
ところが、イラクやアルカイダが一段落ついた今、国民をまとめる為に、新たなる驚異が有るという事を周知する必要が出てきた。
昨今のハリウッド映画で描かれる北朝鮮像は、そんな政府の指針があからさまに現れている。
そんな中、たまに北朝鮮が名指しされるようになったのは、時代が変わっても空気を読まず、安定して駄々っ子で自ら貧乏くじを引いてしまった感じ。

それはそれとして、この映画、設定意外はどうなのか?
んー、時間かけてテレビドラマでやった方が展開広がって面白かったと思う。



エンド・オブ・ホワイトハウス [Blu-ray]
ジェラルド・バトラー,モーガン・フリーマン,アーロン・エッカート,アンジェラ・バセット,メリッサ・レオ
TCエンタテインメント

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 謝罪の王様 | トップ | ウォーム・ボディーズ »