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キラー・ヴァージンロード

2009-09-14 | 劇場映画れびゅー
先日初めて岸谷五朗の脚本演出による舞台『星の大地に降る涙』を観たばかり。
どうも微妙な印象だったもので、今回映画を撮ったと聞いても食指が動かなかったんですが、上野樹里主演とあればとりあえずチェックしときゃなきゃと思い、中身には期待せず『キラー・ヴァージンロード』を観てきました。
★★

うわー、やっちゃった。
中島哲也監督風を目指そうとしたような、キラキラポップな演出にまみれた冒頭の15分は、メジャー映画とは思えないほど失敗してて酷過ぎ。
センスが無いのもあるけど、経験無いのに豊富な資金持った素人監督がやりたいようにやってしまった感覚。
テンポがおかしくて全く気持ちがノレないし、とりあえずキラキラしたものが撮ってみたくて撮ったよう。
あんな難しいものにいきなり挑む前に、とりあえず無難な映画を一本撮るべきだったのでは?

木村佳乃が登場してからは一転して彼女の有り得ないキャラクターで爆笑取って引っ張りつつ、ショートコントの連続のようにテンポよくストーリーが進み、無意味にキラキラポップだった演出も無くなってそこそこ面白い映画に変わった。
でも、やっぱいびつな間合いの場面が多いので、誰か口を出せるプロい人が全体をイチから手直しすればもっと“マシ”な映画になると思う。

終盤で上野樹理と木村佳乃が別れると、またとたんに面白くなくなった。
まるで上野樹理が良くないとか、木村佳乃が良過ぎたからと思うよう誘導してるようにも感じたけど、ようは木村佳乃が演じた濃過ぎるキャラがキャラ立ちし過ぎてて、映画としてのバランスが崩れてるって事ですよ。

前後ぶった切って木村佳乃が絡んでる場面だけの映画で良かったんじゃ?

『星の大地に降る涙』とは正反対の役で、ほんと楽しませてくれる女優さんだと思いました。
寺脇康文もやっぱ良かったなぁ。

上野樹理は…のだめキャラそのまま持ってきてるのにこれだけ魅力的じゃないなんてどうよ。
彼女も含め、若手の全員の演技にダメ出しとか一切してなさそうに感じたんですけど。



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