そーれりぽーと

映画、旅行、植物など気の向くまま

新作映画の満足度は最高★5つで表示

ジェイソン・ボーン

2016-10-11 | 劇場映画れびゅー
まさかのジェイソン・ボーン復活。
そして、タイトルも『ジェイソン・ボーン』を観てきました。
★★★

『ボーン・アイデンティティ』、『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』と続き、最後にジェイソン・ボーンが死んだような、隠れて生きていきそうな余韻を残して締めたはずのボーンシリーズ。
その後、主人公を変えてバックストーリーを描いた『ボーン・レガシー』がショボ過ぎたせいか、なんとジェイソン・ボーンは生きていて当然のごとく、シレッと帰ってきてしまいました。
イイ感じに終わって、帰ってこなくてもよいのに、帰ってきてしまったものだから、さらに疑惑の深堀りに深掘りを重ね、CIAはすっかり悪の集団として描かれて訳がわからない展開になってしまっています。

回を重ねるごとに洗練されていったカーアクションは、今回もさらに前作を上回るクオリティーと、半端ない規模の巻き込み事故の連続。
いったいどうやって街の中でロケを行ったのかと考えながら観ていると、どっぷり浸かれる作りになっていますが、サービス精神過剰で、そのどれもが少し長めに尺を取っているから、疲れてしまう人も多いかも。
このシリーズのアクションシーンは、全てが全て細かいカット割りを見事な編集で繋ぎ、より臨場感を出すことに特化しているので、シークエンス自体の尺が長いと、集中力と目の疲労に繋がってしまうところを考えないといけない。

複雑怪奇な運命に呪われている我らがジェイソン・ボーン先生の人生は、1回観ただけでは理解しつくせない。
ただ、シリーズのどの作品も、2度3度観たいと思う程の魅力は無いので、多くの観客は続編を観る時にうろ覚えの前作を思い出しながら観ているはず。
このシリーズが上手いのは、作中に自然な説明セリフやフラッシュバック映像等を多用して、その辺を思い出させてくれるように作ってある点で、本作もその辺はぬかりが無いから、すっかり忘れてしまった人でも大丈夫です。

ネタバレ
2作目『ボーン・スプレマシー』の冒頭で、1作目のヒロインを死なせて交代させたこのシリーズ。
本作では、その後にヒロインに昇格し、シリーズ全3作に渡って主役を支えてきたニッキーまでも死なせてしまう潔さと言うか、仕切り直しのイメチェンと言うか。
長期シリーズ化を狙う男臭いスパイ映画には、観客が感情移入し過ぎる固定のヒロインや、過剰な愛情表現的なものは不要と言うことなんでしょう。



ボーン・アルティメイタム [Blu-ray]
マット・デイモン,ジュリア・スタイルズ,デヴィット・ストラザーン,スコット・グレン
ジェネオン・ユニバーサル
ボーン・スプレマシー [Blu-ray]
マット・デイモン,フランカ・ポテンテ,ブライアン・コックス,ジュリア・スタイルズ
ジェネオン・ユニバーサル
ボーン・アイデンティティー [Blu-ray]
マット・デイモン,フランカ・ポテンテ,クリス・クーパー,クライヴ・オーウェン
ジェネオン・ユニバーサル

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« グッドモーニングショー | トップ | 永い言い訳 »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
次は・・・? (iina)
2016-11-04 11:41:19
>シリーズが上手いのは、作中に自然な説明セリフやフラッシュバック映像等を多用して、その辺を思い出させてくれるように作ってある点で、本作もその辺はぬかりが無いから、すっかり忘れてしまった人でも大丈夫です。
そのように指摘されると、そんな印象でした。

再起動させたとすると、次はどのようにストーリー展開させるのでしょうか・・・・?

返信する