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イン・ザ・ヒーロー

2014-09-09 | 劇場映画れびゅー
スーツアクターに焦点を当てた映画、『イン・ザ・ヒーロー』を観てきました。
★★★★★

想像してたのと違う、良い意味で。
もっとコメディー寄りなんだとばかり思っていたら、スーツアクターと映画の裏方さん達に本気で焦点を当てたリスペクト半端ない映画でした。

スーツアクターとしてパーフェクトを目指すが、決してスーツアクターに甘んじている訳ではない。いつかスクリーンに自分の名前を載せてやる!とチャンスを夢見ながら、伝説のスーツアクターと呼ばれる程にまでなってもなかなか陽の目は見ることが出来ない。だが、情熱は捨てない!

そんな主人公を演じるのが、以前から映画でライダーマンの中に入ってた事も有るなんて公言していたくらい役者としてのルーツがスーツアクターな唐沢寿明。この人が主役な事にこの映画の意味がある。
ひょっとしたら今もスーツアクターをやっていて、この主人公のような立場になっていたんじゃないかなんて、きっと本人もそんな風に感じながら役作りをしていたはず。吐く台詞がイチイチ心を打つんですよ。
その上、体当たりで100%手抜き無しのアクションを全部本人がやり続けるところに魅せられた。51歳ですよこの人。
共演で同じくスーツアクター役の寺島進も実年齢は同じ51歳だけど、映画の中では幾分おっさんとして描かれていて、元々見た目も若い唐沢寿明は普段以上に若々しく見えるように作られているんだけど、それどころか20代の子らに全く劣らない程動く動く。
顔ちっさいし、体型崩れないし、昔から全然変わらないけど、これだけ動けるって事は普段から努力してはるんやろなぁ。

元仮面ライダー役者の福士蒼汰も準主役のような形で登場しているけれど、彼自身が仮面ライダーで演じていたのは変身前の主人公役な訳で、スーツアクターは別人だったんだから、今回の役どころは自分と重ねて楽しんで演じていそうと思いながら観るとまた面白い。

スーツアクターに焦点を当てるだけでなく、映画に関わる全ての人々、特に裏方さん達全体に焦点を当てているところも凄く興味をそそられた。
こう言う仕事をやってみたかったなぁなんて、趣味が映画鑑賞な俺は時々違う人生を思います。

クライマックスの「池田屋階段落ち」を遥かに凌ぐ危険なスタントから続くチャンバラが最高。
流石にスタントシーンは映画のマジックなんだろうけど、そんな事よりもこの殺陣を顔が殆ど出てないのにも関わらず、唐沢寿明が演じてるってところが凄い。



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