今年はココ・シャネル生誕125周年にかけて、彼女関連の映画が3本も国内外で公開されるのだそうで、そのうち最初に日本に上陸した『ココ・シャネル』を観てきました。
★★★
老いて尚ファッション界のトップに返り咲き席巻する夢を“当然”と断行するシャネルは、結果15年ぶりのショーを成功し、今日のブランドのトップステータスをもたらすわけですが、本作は老いた彼女がショーまでの間に思い出す、若き日に洋服店を立ち上げるまでのサクセスストーリーが主な映画です。
老いた彼女を演じるシャーリー・マクレーンにスポットライトが当たりがちですが、実際は若き日の場面が大半なので若き日を演じるバーボラ・ボブローヴァに注目すべきでしょう。
けれど、登場場面は少ないとは言え、シャーリー・マクレーンが全部食ってしまってます。
ストーリー展開はココ・シャネルの若き日の恋愛を主体に描かれていますが、彼女が獅子座の女と揶揄される逸話を知ってる人には今ひとつパンチが足りない。
見所は一人の貧しい女性が、今日誰もが知るブランドをイチから立ち上げていくまでを同時に描いているところ。
シャネルの歴史(光の当たってる部分だけ)が時々丁寧に、時々大雑把に描かれています。
なんつーか、2時間半もあるのに焦点が彼女の私生活なのか仕事なのか定まってなくて、テンポが無茶苦茶なのが微妙なんよね。
女としてのシャネル、成功者としてのシャネル、どっちも描こうとしてゴチャゴチャしてきたので、ややこしくなる時代を一気に飛ばしてシャーリー・マクレーン頼みなクライマックスで強引に〆た感覚。
ブランドの汚点とも言われるややこしい時代を飛ばして美化だけをするんなら、もっと第一次大戦の戦時中の、服飾全般に力を入れ始めた頃の、ビジネスに対して一番生き生きしていた彼女のエピソードをもっと丁寧に描いて欲しかった。
「リトルブラックドレスってやっぱ喪服だったのか」とわかったのが収穫?
★★★
老いて尚ファッション界のトップに返り咲き席巻する夢を“当然”と断行するシャネルは、結果15年ぶりのショーを成功し、今日のブランドのトップステータスをもたらすわけですが、本作は老いた彼女がショーまでの間に思い出す、若き日に洋服店を立ち上げるまでのサクセスストーリーが主な映画です。
老いた彼女を演じるシャーリー・マクレーンにスポットライトが当たりがちですが、実際は若き日の場面が大半なので若き日を演じるバーボラ・ボブローヴァに注目すべきでしょう。
けれど、登場場面は少ないとは言え、シャーリー・マクレーンが全部食ってしまってます。
ストーリー展開はココ・シャネルの若き日の恋愛を主体に描かれていますが、彼女が獅子座の女と揶揄される逸話を知ってる人には今ひとつパンチが足りない。
見所は一人の貧しい女性が、今日誰もが知るブランドをイチから立ち上げていくまでを同時に描いているところ。
シャネルの歴史(光の当たってる部分だけ)が時々丁寧に、時々大雑把に描かれています。
なんつーか、2時間半もあるのに焦点が彼女の私生活なのか仕事なのか定まってなくて、テンポが無茶苦茶なのが微妙なんよね。
女としてのシャネル、成功者としてのシャネル、どっちも描こうとしてゴチャゴチャしてきたので、ややこしくなる時代を一気に飛ばしてシャーリー・マクレーン頼みなクライマックスで強引に〆た感覚。
ブランドの汚点とも言われるややこしい時代を飛ばして美化だけをするんなら、もっと第一次大戦の戦時中の、服飾全般に力を入れ始めた頃の、ビジネスに対して一番生き生きしていた彼女のエピソードをもっと丁寧に描いて欲しかった。
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9月公開のシャネルも楽しみにしています。
>伝記
ですねぇ、でも伝記にしては肝心なところがズバッと抜けてたり物足りないんですよね。
シャーリー・マクレーンにココ・シャネルが降りてきてましたねw