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新作映画の満足度は最高★5つで表示

永遠のこどもたち

2009-01-12 | 劇場映画れびゅー
まーた『シックスセンス』を引き合いに出す映画かと思ってたら、こないだ新作映画が公開されたばかりのギレルモ・デル・トロが2007年にプロデュースしたものとのこと。
これはひょっとしたらひょっとするんじゃ?と期待を胸に、関西では今週公開の『永遠のこどもたち』を観てきました。
★★★★★

ヤベー、2009年2週目にして★4つ以上連発して自粛しようかと思ってたところに★5つ。(※)
例によって『シックスセンス』を引き合いに出す映画なので、観終わった後の感情も含めてこの先はネタバレです。
あ、観る前にネタバレ部分を読むと面白く無くなります。

ネタバレ
冒頭の「だるまさんが転んだ」(関西では「ぼんさんが屁をこいた」)から始まって、そのシークエンスに出ていた案山子も何もかも全てが答えに繋がっている見事な脚本。
そして、全てが描かれているのに階段下の収納が再び登場する瞬間まで気付けなかった俺は、驚きと不条理すぎる結末にエンドロールの間中涙が止まらなくなりました。

主人公のヒステリックな面を早々からチラ見せをして息子の存在を含めて全部彼女の妄想なのかという疑いを持たせ続けたり、老婆を重要な局面で登場させて予想していた事をリセットさせたり、『シックスセンス』を引き合いに出された事で構えて観ている観客をかく乱させるのが上手過ぎる。

霊媒師のシークエンスも見事。
ある日どこかで』をベースにしたタイムスリップ系の霊媒師なんてどうやったら思いつくんだろう。
また、その有り得ない能力自体もクライマックスに取り込んで描く貪欲な姿勢、いや、そもそもがクライマックスの数分をベースに書かれた脚本なんでしょうか。

サスペンスホラーに親子愛を溶け込ませている事自体が答えだったり、トップ画像のマスクがまさかあんなに悲しい演出に使われてしまったり、想像を絶するとはこの映画の事。
HIVの息子が何故か何ヶ月も経った後なのにそのまま現れた時点で、観ていてもうパニックに陥ってしまっていたので絶望感が半端じゃない。

よっぽど『ある日どこかで』をリスペクトしているのか、悲しすぎる結末もあの映画を彷彿とさせてダブルで悲しみがこみ上げてきます。
あんな悲しいシーンで「ウェンディーみたい」なんて台詞も悲しみのツボにはまるし、追い討ちをかけるように放置されていた旦那の悲しみも描くなんて酷い、酷いけど完全に感情移入して観てしまいました。

ギレルモ・デル・トロ製作っつう事で、ビジュアル的なところにばかり期待していたら全く逆の方向から攻めてきたという点も好印象過ぎ。

(※正確には『ゴッドファーザー DLP版』でも★5つ付けてますが、新作では本作が初5つ星。2009年始まったばかりで5本中3本が4つ星、2本が5つ星の異常事態w)



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>えいさん (そーれ)
2009-01-12 22:11:20
どうもですー!
大好きな映画なんですよー『ある日どこかで』。
他に無いですよね、思いが時間と空間を歪めるって発想。
『バタフライエフェクト』はちょっと違うし。
リンクさせて観ていたら、結末も同じように不条理な終わり方だったので、悲しみは数倍になりました
返信する
『ある日どこかで』 (えい)
2009-01-12 19:24:45
こんばんは。

>『ある日どこかで』をベースにしたタイムスリップ系の霊媒師

うまい。
んるほど、これはそう解釈するのか。
とてもうれしくなり、
思わず書き込みしました。
返信する