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『スパイラル:ソウ オールリセット』を観てきました。
★★★
『ソウ』と言えばジグソーは去っても必ずヒットするシリーズでしたが、延命に延命を重ねて本当に完結させた後も蛇足な作品が作られ、ファンが完全に呆れた後でこの新作のサブタイトルですよ「ソウ オールリセット」。
メインタイトルはあくまで『スパイラル』として、仕切り直しということ。
ジグソーが連続殺人を犯したあの世界線の数年後と言う時系列の世界で、ジグソーでは無い何者か模倣犯による猟奇殺人が起き始めます。
それじゃ一作前の『ジグソウ:ソウ・レガシー』と変わらんやん?リセットの意味は?と、この辺りが本作の観方なって来る。
それで面白かったのかと聞かれたら、どうなんだろう…。犯人の目星が付いてしまって、意外性が無いのが致命的。
久しぶりにスクリーンで観たクリス・ロックが主演で、エンドロールを見るとプロデュース陣にも名を連ねていたので、彼のをヒーローに持っていきたい作りになっていたのだろうか。その影響か、リセットされたのは良いのだけれど、テイストが変わってしまったのが残念でもありました。
これだけキャリアを積み上げても、俳優業が好き過ぎてまだ貪欲に面白い役に挑戦するサミュエル・L・ジャクソンの存在感が唯一良かった。