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トンマッコルへようこそ

2006-10-29 | 劇場映画れびゅー
東京国際映画祭の影響か、今週封切作品は大粒揃い。ロードショー当日は何を観ようか考えていたら、全くノーマークだった『トンマッコルへようこそ』をおすぎがテレビコマーシャルで大絶賛していたので、昨晩のうちにレイトショーに予約しておいて、さっき観てきました。
★★★★★

久しぶりに魂の震える映画に出会えた。

昼間に観た『父親達の星条旗』が同じく“戦争”をテーマにした映画ということで、少なからず感性に影響したかもしれない。
そっちがノンフィクションなだけに。

舞台は1950年の朝鮮半島。
南と北の軍隊と連合軍(米軍)、それぞれの部隊からはぐれた数人が、戦争なんてものとは無縁な山奥の平和な村で出会ってしまうところから物語は回っていく。

辛い現実から逃れてたどり着いた村は、余りに辛い境遇と比べればまるでファンタジーの世界。
笑わせてくれるところもたっぷり有るんだけど、どこか危なっかしくて不安な気持ちが増していく。

クライマックスは泣いて泣いてエンドロールが終わっても涙が止まらず、慌てて車に駆け込んで泣きながら運転して帰宅。シャワーを浴びながら覚ましてから書いています。
レイトショーで端っこの席にしておいて良かった。

ネタバレ
銃も見たことが無い純真な村人達との交流。
何も悪い事は起きていないのに、何か不安な気持ちにさせるのは『JSA』を彷彿とするからだろう。そう、山を下りれば彼らは決して相容れない立場なんだ。

あまりにユルい村での生活は、戦争で汚された彼らの心を癒してくれる。
でも、彼らが打ち解け合えば合う程、不安に感じる気持ちが高ぶり楽しいはずの場面で涙がこぼれ始めた。

何故彼らがあんな最後を遂げなければならなかったのか。
クライマックスの笑顔を思い出す度に、また目頭が熱くなる。

イノシシの場面が『スイングガールズ』と丸被りな点だけが惜しい。



JSA

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