『ハリー・ポッター』シリーズ第六章の映画化は、原作が第七章で終了していてオチまで解ってる状態での映画化なので、作る側の苦労は相当なものだろうと想像しながら、IMAXデジタル3D版の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を初日レイトショーで観てきました。
★★★★★
IMAXデジタル3Dの、映画なのか現実なのか混乱してしまう程に完璧な冒頭12分限定の3D映像技術に感動しまくった事を含んでしまうと★5つになってしまうので、あえてその点を除いて純粋に映画の中身の感想として★4.5個にしてみました。
ちなみに先にIMAXデジタル3Dの感想を書いておくと、つい先日観て「3D映像がスゲー」的に書いたばかりの『モンスターVSエイリアン』が完全に霞む超3D映像に衝撃受けまくり。
『トランスフォーマー リベンジ』の時に初めて観て、高精細過ぎる事に感動した“映画が始まる前のIMAXデジタルシアターのデモ映像”が今度はそのままの美しさで3Dになっていたり、年末に公開予定の『ディズニーのクリスマス・キャロル』の予告編3DCG映像に酔いしれた後に始まるハリポタ本編。
お約束のワーナーロゴ@ハリポタバージョンがゆっくり迫ってくる場面で、このロゴがどこまでも迫ってきて止まらない演出。
「うわっ、ぶつかる!」と思わず仰け反ってしまうほど目の前まで迫ってきた後、正面のスクリーンに映ってるものが目の前に飛び出してくるだけでなくまるで視界の真横にあるかのように錯覚し、完全に自分が映画の中に入り込んでしまったかのような奥行きのある3D映像と360度から自由自在に聞こえてくる音響の“中”で、12分間過ごした気持ちにさせられた。
噂のIMAXデジタル3D仕様の字幕も宙に浮いてて観やすい。
ただ厳密に言うと、今回は3Dカメラで撮影をした映像ではなくて平面映像を3Dに加工したものなので、こと人物に関しては位置関係に奥行きを感じても平面テクスチャーのようなものが多くて、質感の凹凸を感じない場合があったかな。
風景やVFX映像はほぼ完璧に3D化されてたけど、フツーはあんまり気づかない事なのかも。
いづれにせよ、12分経って2Dに切り替わった後もやっぱり凄い迫力なので、IMAXで鑑賞出来る環境にある方は、絶対にIMAXで観ないともったいないです。
レイトショーでもフツーに2,200円してたけど、払う価値アリ!
前作もIMAXデジタルシアター版はクライマックスの10分が3Dだったとのこと。
日本でもそのうちやってくれないかなー。
そんな感じで、ようやく映画の中身の感想。
冒頭に書いたように今回は原作が完結した後という事で、あの人が何故あんな行動をしたのかとか、あの人の本当の思惑とはとかが読んだ人には全て解ってしまってる状態での映画化。
大オチがバレてるのにどうやって緊迫感を保ったまま次の最終章(次回第七章は2回に分けて公開予定)に繋げるのか。
今回の第六章と最終章は完全に繋がっている、最近映画で流行りの言葉で言うと「終わりの始まり」的な物語なのに、本章の残す謎が既に謎ではなくなってるって辛くない?と想像して観てたんですが、これが上手い事作ってはります。
理由を知ってるからこそ、その表情やら端々に出る気持ちの現われ的なものが年配の名優達の力を借りて、ハリポタの世界の住人たちが本当にそこに居るかのように感じる。
前作までの“なりきり劇”な感覚が、本物の芝居に変わってます。
こんなお子様向けで始まったような(章を重ねるごとに成長する主人公たちと同様、最後は児童文学の域を超えてしまっている)小説に、どうしてこんなにイギリスを代表するような超名優達が付いたのか。
その理由は、当初ただ彼らもハリポタのファンだったり、彼らの子供たちや孫に押されてだったり、そういった事だとばかり思っていたけど、それだけじゃないんだと気づいた。
本当に上手い人じゃないとこの第六章と第七章は子供(既に元子役?w)達だけの力では無理なんよね。
それを見越しての配役だったに違いない!(たぶんw)
いやほんまに今回そう感じる見事な芝居が観れた。
等と熱く語ってしまいましたが、今の見所はそう言った豪華俳優たちの本来の意味での共演であるには間違いありませんが、決して気難しいものじゃなくて“映画”でしかハリポタを知らない人達の気持ちを裏切らないはず。
尺の問題で原作からカットされてる内容は相変わらず多いけど、絶妙な配分で展開を変えて“映画”としてだけ観れば何の違和感もなくあっという間の2時間半を楽しませてくれます。
第五章と同じ監督だからこそ、前回若干失敗気味に感じたダイジェスト感を感じさせません。
ダイジェスト感を感じさせない分、ビックリするほど多くのエピソードを完全に無いものとして削ぎ落としてるので、原作ファンはちょっと違う話のようにも感じてしまうかもしれないし、次回作でどうするのか気になるところでもあるでしょうね。
やっぱ上映時間の縛りは厳しいな…。
ネタバレ
やばい、アラン・リックマンが凄すぎる。
シリーズの最初から完璧なスネイプで笑わせてくれたけど、この人じゃなかったら今回こんなに感情移入出来なかったかも。
第七章のオチを知ってる人はスネイプを見てるだけで泣けるよ、ほんとに。
やばいと言えばマギー・スミス。
第七章ではクライマックスで大活躍しないといけないんだけど、危惧してた年齢的な壁が迫ってきてるように思える力の無さで、ちょっと心配になってきた。
マクゴナガル先生は彼女なくしてはもう有り得ないし、大活躍を期待してますよ!
ヘレナ・ボナム=カーターもようやく本来のベラトリックスらしいキレたところを見せてくれて感動。
思いつく限りではヘレナ・ボナム=カーターが一番頭イッてる英国人女優なので、今回のベラトリックスの見せ場の多さには誰もが納得いくんじゃないかな。
マイケル・ガンボンも良かったー。
リチャード・ハリスが生きてたらあんなに力強いダンブルドアは期待できなかったかも(失礼)。
ここでジム・ブロードベントをスラグホーン役に持ってくる配役も抜群!
★★★★★
IMAXデジタル3Dの、映画なのか現実なのか混乱してしまう程に完璧な冒頭12分限定の3D映像技術に感動しまくった事を含んでしまうと★5つになってしまうので、あえてその点を除いて純粋に映画の中身の感想として★4.5個にしてみました。
ちなみに先にIMAXデジタル3Dの感想を書いておくと、つい先日観て「3D映像がスゲー」的に書いたばかりの『モンスターVSエイリアン』が完全に霞む超3D映像に衝撃受けまくり。
『トランスフォーマー リベンジ』の時に初めて観て、高精細過ぎる事に感動した“映画が始まる前のIMAXデジタルシアターのデモ映像”が今度はそのままの美しさで3Dになっていたり、年末に公開予定の『ディズニーのクリスマス・キャロル』の予告編3DCG映像に酔いしれた後に始まるハリポタ本編。
お約束のワーナーロゴ@ハリポタバージョンがゆっくり迫ってくる場面で、このロゴがどこまでも迫ってきて止まらない演出。
「うわっ、ぶつかる!」と思わず仰け反ってしまうほど目の前まで迫ってきた後、正面のスクリーンに映ってるものが目の前に飛び出してくるだけでなくまるで視界の真横にあるかのように錯覚し、完全に自分が映画の中に入り込んでしまったかのような奥行きのある3D映像と360度から自由自在に聞こえてくる音響の“中”で、12分間過ごした気持ちにさせられた。
噂のIMAXデジタル3D仕様の字幕も宙に浮いてて観やすい。
ただ厳密に言うと、今回は3Dカメラで撮影をした映像ではなくて平面映像を3Dに加工したものなので、こと人物に関しては位置関係に奥行きを感じても平面テクスチャーのようなものが多くて、質感の凹凸を感じない場合があったかな。
風景やVFX映像はほぼ完璧に3D化されてたけど、フツーはあんまり気づかない事なのかも。
いづれにせよ、12分経って2Dに切り替わった後もやっぱり凄い迫力なので、IMAXで鑑賞出来る環境にある方は、絶対にIMAXで観ないともったいないです。
レイトショーでもフツーに2,200円してたけど、払う価値アリ!
前作もIMAXデジタルシアター版はクライマックスの10分が3Dだったとのこと。
日本でもそのうちやってくれないかなー。
そんな感じで、ようやく映画の中身の感想。
冒頭に書いたように今回は原作が完結した後という事で、あの人が何故あんな行動をしたのかとか、あの人の本当の思惑とはとかが読んだ人には全て解ってしまってる状態での映画化。
大オチがバレてるのにどうやって緊迫感を保ったまま次の最終章(次回第七章は2回に分けて公開予定)に繋げるのか。
今回の第六章と最終章は完全に繋がっている、最近映画で流行りの言葉で言うと「終わりの始まり」的な物語なのに、本章の残す謎が既に謎ではなくなってるって辛くない?と想像して観てたんですが、これが上手い事作ってはります。
理由を知ってるからこそ、その表情やら端々に出る気持ちの現われ的なものが年配の名優達の力を借りて、ハリポタの世界の住人たちが本当にそこに居るかのように感じる。
前作までの“なりきり劇”な感覚が、本物の芝居に変わってます。
こんなお子様向けで始まったような(章を重ねるごとに成長する主人公たちと同様、最後は児童文学の域を超えてしまっている)小説に、どうしてこんなにイギリスを代表するような超名優達が付いたのか。
その理由は、当初ただ彼らもハリポタのファンだったり、彼らの子供たちや孫に押されてだったり、そういった事だとばかり思っていたけど、それだけじゃないんだと気づいた。
本当に上手い人じゃないとこの第六章と第七章は子供(既に元子役?w)達だけの力では無理なんよね。
それを見越しての配役だったに違いない!(たぶんw)
いやほんまに今回そう感じる見事な芝居が観れた。
等と熱く語ってしまいましたが、今の見所はそう言った豪華俳優たちの本来の意味での共演であるには間違いありませんが、決して気難しいものじゃなくて“映画”でしかハリポタを知らない人達の気持ちを裏切らないはず。
尺の問題で原作からカットされてる内容は相変わらず多いけど、絶妙な配分で展開を変えて“映画”としてだけ観れば何の違和感もなくあっという間の2時間半を楽しませてくれます。
第五章と同じ監督だからこそ、前回若干失敗気味に感じたダイジェスト感を感じさせません。
ダイジェスト感を感じさせない分、ビックリするほど多くのエピソードを完全に無いものとして削ぎ落としてるので、原作ファンはちょっと違う話のようにも感じてしまうかもしれないし、次回作でどうするのか気になるところでもあるでしょうね。
やっぱ上映時間の縛りは厳しいな…。
ネタバレ
やばい、アラン・リックマンが凄すぎる。
シリーズの最初から完璧なスネイプで笑わせてくれたけど、この人じゃなかったら今回こんなに感情移入出来なかったかも。
第七章のオチを知ってる人はスネイプを見てるだけで泣けるよ、ほんとに。
やばいと言えばマギー・スミス。
第七章ではクライマックスで大活躍しないといけないんだけど、危惧してた年齢的な壁が迫ってきてるように思える力の無さで、ちょっと心配になってきた。
マクゴナガル先生は彼女なくしてはもう有り得ないし、大活躍を期待してますよ!
ヘレナ・ボナム=カーターもようやく本来のベラトリックスらしいキレたところを見せてくれて感動。
思いつく限りではヘレナ・ボナム=カーターが一番頭イッてる英国人女優なので、今回のベラトリックスの見せ場の多さには誰もが納得いくんじゃないかな。
マイケル・ガンボンも良かったー。
リチャード・ハリスが生きてたらあんなに力強いダンブルドアは期待できなかったかも(失礼)。
ここでジム・ブロードベントをスラグホーン役に持ってくる配役も抜群!
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おっしゃる通り凄かった!!
もう1回体験したい!
本編も3Dの迫力に負けない完成度で,
かなり見応えがありましたね。
マクゴナガル先生にアンチエイジングの魔法を・・・。w
私は原作は一度も読んでいない完全映画派なんですけど、普通に面白かったです。まあ今回は前作までほどアドベンチャー色はないですけど、最終章への繋ぎ的位置づけなのかなと勝手に解釈してました。そう考えたらハリーたちの恋愛模様も、今回でぐらいしか描けないでしょうし、ある意味貴重なんじゃないかと思って。
やはりスネイプは単純な裏切りではないのですね。こりゃ楽しみだなぁ。
ですよねぇ、日本に3件しかないのが近くにあるなんて、しかもカルフールが撤退した頃はガラガラだった箕面の109に!
東急の映画館なのに、結果イオン様々みたいな事になりましたねーw
マギー・スミスやばかったですよねぇ
なるほどー、私もポイントちゃんとためよう…。
完全映画派だとネタバレのとこに書いた事がちょっとマズかったかな…(汗)
核心に触れるような事じゃないから大丈夫だと思いますが。
最終章はあんなことやこんなことが起きて凄いですよ!