ワンダーラスト

ガイ・リッチーから才能を吸いつくした（毒）マドンナの初監督作『ワンダーラスト』を観てきました。
★★★★

やば、マジで吸いつくしたのかも。
マドンナと結婚してからのガイ・リッチーは才能が枯れた感がありますが、マドンナは初めてのメガホンでこんなに面白い映画を撮ってしまうなんて。
出がらしになったガイ・リッチーは捨てられて…。

などと妄想してしまうくらいにむっちゃ面白かった。
特に誰のスタイルに似ているっつうのが無いところがまた凄い。
「一本撮ってみたかったのよね」じゃなくて、是非とももっと撮って欲しい。
彼女の大ファンだけど、ファンだからそう思ったってわけじゃないですよ。

ロンドンのアパートでルームシェアして暮らす３人の男女と、彼らに関わる人々の日常。
主人公AK（ユージン・ハッツ）の独特な語り口調を挟みながら、夢と現実、性癖とか人間の弱い部分などの二面性を赤裸々に描いてるんだけど、なんか全てがカッコいいの。
マドンナ自身は登場しないのに、描かれている文化に思想に彼女のオーラを感じてしまったのは俺だけでしょうか（一部で曲が流れるけど）。
つか、「この映画はマドンナ自身」。
多分ファンが観たらそう感じるんじゃないかな。

これだけ一度に自分を構成しているパーツを放出してしまったら、次の映画はテーマが大変やろね。

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