そーれりぽーと

映画、旅行、植物など気の向くまま

新作映画の満足度は最高★5つで表示

スカイライン -征服-

2011-06-21 | 劇場映画れびゅー
街中の何万という人々が日中大っぴらに宇宙人に連れ去られて行くのを目の当たりにする恐怖!
スカイライン -征服-』を観てきました。
★★★★

本当の意味でマニアックな宇宙人襲来ものの映画でした。
物凄く賛否分かれそうな、でも俺はムチャクチャ楽しんで観ましたけど。

街全体を見渡せるペントハウスという舞台設定、描く上で必要最低限の登場人物達だけを押さえた無駄のないシナリオ、驚異的な宇宙人の生態、俯瞰で描くVFX映像のスケール感、緊迫感を保ち続けるストーリー展開。
ド派手なVFXを除けば一見B級風な映画だけど、実はどこを取ってもうーんと唸ってしまう凝りよう、しかも凄くシャープ。

LAの高級アパートのペントハウスで夜通しパーティー!
騒ぎ倒したてみんなが寝静まった未明、窓の外から尋常じゃないな光と異様な地震が…。

ネタバレ
ごく限られたビルの中というスペースが主な舞台なのだけど、そこからはLAの街全体を俯瞰出来てしまう。
逆に宇宙人からも簡単に見つかるはずな場所なのだけど、お高級なブラインドで外界からシャットアウトされていたおかげで逆にしばらく安全って発想が天才的。

エイベックスの楽曲のようにオープニングでサビを描き、観客の心をぐっと掴んでから時間を戻してプロローグで助走。
再び事が起きてからは窓から全部見えてしまう光景でみんな何が起きているのか直ぐに気付き、即行動に移してからの仲間の増減、そして宇宙人の生態が徐々に描写されていく様子、なんて無駄の無い展開なんだ。
各キャラクターを深く描こうとしているように見せておいて、話を進めて行くうち簡単に脱落させていくのも無情でリアル。
未曾有の宇宙人襲来においてはパーソナリティーにこだわっている場合じゃない、とにかく逃げなければ。
でもどこへ逃げれば?こんなの逃げようが無いよ、うわぁぁぁあ救助ヘリが!
もう絶体絶命やん!

いやいや、本当に絶命したし(驚)
タイトル通り征服されてしまったんでしょうね地球。
まさかの反則的なバッドエンドだけど、こんなに楽しませてくれたら大満足。

しかも、ずっと伏線張ってた主人公の異常が最後に来てスーパーヒーロー化というどんでん返しのエイピローグと、エンドロールでの活躍。
オマケでちょっとだけ希望を見せておいて、後は放ったらかしの方針もナイスです(凄く賛否分かれそうですけれど)。

最終的には一人で勝てる訳が無いんですけどねw

『インディペンデンス・デイ』を別の視点で観ているかのような気分になる迎撃戦、つか、『インディペンデンス・デイ』みたいに上手くは行かないよって事を描いていて面白い。
『宇宙戦争』や『マトリックス』から造形をパクりまくってるように感じたけど、宇宙人の生態についてはなかなかのもの。



インデペンデンス・デイ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 赤ずきん | トップ | SUPER8/スーパーエイト »