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ジョン・カーター 3D

2012-04-15 | 劇場映画れびゅー
どういうわけか同じガンビット主演の『バトルシップ』と日本での上映日、しかもフライングで金曜日ロードショーまでモロ被りの『ジョン・カーター』をIMAX3Dで観てきました。
★★★

テイラー・キッチュ、ハリウッドが本気で売り出そうとしてるみたいだけど、ディズニー生誕110年でイチオシの本作と、ユニバーサル100周年で絶対落とせない『バトルシップ』の両方で主演なのに、日本で同日公開にしてしまったのはどうかと思う。
それはそうと、あちらのガンビットは始まってすぐに全然似合わない短髪になっちゃったのと、イラッとする性格と合わさって映画の内容も去る事ながら全然面白くなかったのに引き換え、こちらのガンビットは定番のロン毛のままで同一人物とは思えない位にカッコイイ。体もムキムキ。

ただ、続けて観てしまったせいで、主人公がちょっとでもアホな行動をするとイラッとしてしまうというのを引きずってしまっていて、中盤までは結構斜に構えて観てしまった。
テイラー・キッチュが出てくる映画は『ウルヴァリン』と『バトルシップ』と本作しか観たことが無いながらも、どの役も勘違いからイラン事して足を引っ張る場面があるのが共通してる。
そういうキャラ売りしてるんだろうか。

本作は、ディズニーが総力を上げてスペースオペラに挑んだ意欲作のようだけれど、なるほど、いかに他のスペースオペラに似せないかに注視して全く新しい世界観を創りだそうとしている。
という努力は見える。
けれど、やっぱりどこか某超有名スペースオペラを思い出すし、他の映画やファイナルファンタジー系のキャラクターをごちゃ混ぜにミックスして「どれ」と特定させ無いようにした感もある。
とは言え、これだけ宇宙を舞台にした映画が増えてしまっては、似せないのはそれこそ難しいし、そこは突っ込む気は“あまり”しない。

それよりも、会話で住んでる星の名前が出るより、先に月を見てから地球じゃない事に気づくのが自然やろとか、基本的なところで突っ込みどころが満載。

物語の進行上、反則的に言葉が通じるようになるんだから、バルスームとかゾダンカだとか、ファルシのルシとか分けのわからん言葉を使うのはこういう映画の場合、金輪際辞めにしてはと思う。

それでもこの映画、長い時間観てるとこの世界観がおかしくないように思えてくる。
突っ込みどころは有るにはあるけれど、遊びというかスキというか、ある程度ユルい感覚で観れるんよね。

あんなにブチャイクでおぞましいワンコまでが可愛く見えてくるから不思議。

充分この物語に慣れきった頃にやってくる終盤、これまでの遊びが嘘のようにスピーディーな展開になり、忘れてたプロローグをまとめて大風呂敷を一気に纏め上げる見事さに、これまでの感情を全部捨て去られてしまい、「凄くいい映画だった」と思わせてしまう。

上手いな。

ネタバレ
マルタザールサークの一軍が助けにきてくれた辺りから一転してスクリーンに目が釘付けに。
IMAX3Dで描かれるクライマックスは見事。

アンハッピーエンド、不条理劇から『ある日どこかで』を思い出させられ、感情をかき乱された後の、最後の最後にどんでん返しのハッピーエンド。
長くて不満も感じた後の開放感、それを伴ってこそな感情なのでもう観ないと思うけど、ディズニーがこういう作り方で来ることもあるんやね。

どうしても一つ引っかかるんだけど、主人公は聖地のサークを大量虐殺した事を隠してサークのボスになってたけど、それってどうよ。



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2 コメント

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そこは大丈夫 (ナドレック)
2012-04-15 20:55:11
こんにちは。

>主人公は聖地のサークを大量虐殺した事を隠してサークのボスになってた

イス河周辺にいたのはサーク族と敵対するワフーン族です。だからサーク族のソラたちが襲われたわけで。
ワフーン族を殺したことは、サーク族での評価が高まりこそすれ、問題になることはないでしょう。
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>ナドレックさん (そーれ)
2012-04-15 21:22:40
どうもです!
なんだ、そうなんですねぇw
サークはあの人種の総称だと思ってました。

原作が有ったとは!
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