住職の独り言

~ご縁に触れて~

妙好人庄松さん(1)

2013年05月21日 | Weblog

讃岐の庄松(しょうま)さんは家が貧しく字も読めませんでした。

そんな庄松さんに、あるお同行が、

「庄松さん、あなたは、いつもお聖教をはなさず持っていらっしゃるが、

わしらのような者には、難しくてさっぱり読めない。

そこで、どう書いてあるか読んで聞かせてもらえないだろうか」

と聞きました。

庄松さんは、聖教を開いて

「ええか、ここには『庄松たすけるぞ』と書いてくださっとる」

次の頁も「ここにも『庄松たすけるぞ』と書いてある。

次の頁も『庄松たすけるぞ』と書いてある。

でも庄松さんの読んでいるお聖教は、さかさまに持って読んでいました。

庄松さんは、字を読んだのではなく、阿弥陀さまのお心を読んでいたのです。

有り難いこっちゃ…南無阿彌陀佛

コメント
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