住職の独り言

~ご縁に触れて~

マッサージと聴聞

2013年05月24日 | Weblog

私の体が凝ってしまったらマッサージして凝りをほぐします。

私という存在を聖教に

「凡夫というは、無明煩悩われらが身にみちみちて、

欲もおほく、いかり、はらだち、そねみ、

ねたむこころおほくひまなくして、

臨終の一念にいたるまでとどまらず、きえず…」

言ってみれば、「我」ということに凝り固まっているんです。

これをほぐすのが「聴聞」であります。

自分のものさしを以て聞くのではなく、

ものさしを置いて仏さまの真実を聞く。

ご本願を自らのはからいで聞くのではなく、

疑いなくお聞かせに預かるところに

凝り固まった私という存在が「仏のいう命に」転ぜられる。

コメント
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