住職の独り言

~ご縁に触れて~

念仏詩集2

2023年04月06日 | 独り言
あなたに 書いたはずの
手紙が
わたしに 届く
梅雨色の インクで染めた
~さきゆき~という文字は
薄曇りの 便箋に
悲しみの滴を 滲ませていた

だのに
どうした ことだろう

梅雨色は 光を浴び
~悲嘆~の 二文字は
温もり色に 摂め取られていた

わたしは 書き続ける
わずか六字の 言葉を
それは
あなたからの手紙
それは
わたしへの 願い

詩:田中信証師(仏教婦人会講師)



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