昨年、京都国立博物館に開催されていた
「法然展」で国宝「山越阿弥陀図」が展示されていた
〈国宝 山越阿弥陀図 鎌倉時代13世紀 京都・永観堂禅林寺〉
この絵を画家の方が、そっくり書き写し販売するというので(予約)
その作品が額入で送付されてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/c0/6c77d257b25149c8a6b44b85dd1d012b.jpg?1738119319)
平安時代以降、臨終の際に念仏を唱えると阿弥陀如来が迎えに来るという「来迎」が流行し、来迎 の様子を描く「来迎図」も盛んに製作された。
鎌倉時代以降に出現する「山越阿弥陀」もその一種で、山の向こう (極楽浄土)から姿を現したところを表現したもの。
本図は、緩やかな山間から阿弥陀如来が上半身を現している。 如来の脇付「観音菩薩」「勢至菩薩」が山の向こうから降りてきたように描かれています。
親鸞聖人のお示しは 「平生業成」であります。
浄土真宗の教えは、念仏を称えたら死んだら極楽へゆけるものと誤解されている場合が多くありますが、平生業成からもわかるように、生きている今、救われるということであります。南無阿弥陀仏
親鸞聖人~御消息~
「来迎は諸行往生にあり、自力の行者なるがゆゑに。臨終といふことは、諸行往生のひとにいふべし、いまだ真実の信心をえざるがゆゑなり。…
真実信心の行人は、摂取不捨のゆゑに正定聚の位に住す。このゆゑに臨終まつことなし、来迎たのむことなし。信心の定まるとき往生また定まるなり」