浄土真宗本願寺派の総長を長く務められた豊原大潤師が語ってくださった話です。
ある祝賀の会合で話されたのです。お祝いの言葉を述べられた後に、
「私は、耳が遠くなり、自宅にいても家族の話がろくに聞こえず、まったく孤独な毎日です。そのようななかでも、ひとりでにお念仏を称えている、お念仏申すばかりの生活です。 ありかたいことに、自分か称えるお念仏だけは聞こえるのです、耳元でお念仏が響いてくださる。これが尊い、ありかたいことです。私か称えさせていただいているお念仏をいただきながら、お念仏のなかに生活させていただいています」
有り難いお話でした…合掌