ある王さまが目の不自由な障害者に象をさわらせ
象とはどんな動物か尋ねました。
シッポを触った人は…象とは細い縄のようなものです。
背中を触った人は…象とは大きなうすのようなものです。
耳を触った人は…平べったいものです。
足を触った人は…柱のようなものです。
牙を触った人は…すべすべしたとがっていました。
と、思い思いに主張し、自分が正しいと喧嘩になりました。
アッサジよ!
皆、象の一部分を知って、その全体を知らないで争いになった。
世はこれと同じで、自分少しの知恵で何でも知っていると思う者が大勢いるものだ。(自説経・生盲品)