たぶん2016年のブログです
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フロイト(藤山直樹編・監訳)『フロイト技法論集』(2014・岩崎学術出版社)を読みました。
2014年秋の精神分析学会の書籍売り場で買った本です。
買った当時に何回か読んだあと、しばらくしてから再び、何回か読んでいます。
何回読んでも学ぶところがあり、中身の深い本だと思います。
初心者にも中級者にも学ぶところの多い本だと思います。
本当に勉強になります。
日本語訳も適切で、かつ、翻訳をしたかたがたの読みが奥深いのだろうと思います。
いろいろ学ぶことが多い本ですが、今回、学んだのはやはり夢のところ。
大切な夢は何回も見れるので焦る必要はない、というところは、のんびり屋のじーじにはいい勉強と励みになりました。
最近、夢を何回かじっくり味わっているうちに、夢の内容や表現が少しずつ変化をする体験をして、フロイトさんの考えは本当だな、と思いました。
あと、もう一つ学んだのは転移についての考え。
放送大学大学院の修士論文でも触れたのですが、フロイトさんのいう、転移を反復強迫のためのひとつの遊び場とする、そこを中間領域とする、というところです。
ここはほぼウィニコットさんの考えと重なっており、ふたりの偉大な精神分析家の考えの深さとすばらしさが感じられると思います。
すごい人たちは本当にすごいところまで考え、実践し、それを表現し、伝達しているのだなと思いました。
じーじの初学者はまだまだ学ばなければなりません。 (2016?記)
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2017年の追記です
最近、フロイト(藤山直樹編・監訳)『フロイト症例論集2-ラットマンとウルフマン』(2017・岩崎学術出版社)を読みました。
二つとも有名な論文ですが、なかなか難しく、今のじーじにはどこまで理解できているのか心もとない感じです。
いずれ感想を書けたらいいなと思っています。 (2017 記)
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2024年10月の追記です
フロイトさんもウィニコットさんも、心理療法の場で遊べることの大切さを述べています。
遊びは創造につながること、心理療法の場でのクライエントさんと治療者の双方の遊びとゆとりが両者の人間関係を変え、クライエントさんの社会での人間関係をも変えると述べているように思います。 (2024.10 記)