2012年のブログです
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小倉清さんの『子どもの精神科医50年』(2012・論創社)を読みました。
小倉さんはじーじの尊敬する幼児児童精神科医で、これまでにもすばらしい本を何冊も出しておられますが、今回の本もすばらしいです
今回の本は、小倉さんの人生を回想しながら、幼児児童精神医学を語るという形ですが、とにかく「熱い」です。
幼児や児童への愛情がほとばしっています。
あえてたとえるなら、本の中にも登場しますが、河合隼雄さんの「熱さ」に共通する「熱さ」、情熱、やりぬく意欲、といったものでしょうか。
先駆者としての意欲にあふれた姿が示されていて、感動的です。
学問に裏付けられた熱意に触れられて、少し疲れ気味だった自分も少しだけ元気になれました。 (2012.11 記)
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2023年秋の追記です
初めて小倉さんのお話をお聞きした日のことを思い出します。
じーじが家裁調査官言になって間もなくの頃、東京であった研修会。
名前も知らない小倉さんでしたが(小倉さん、ごめんなさい)、その「熱い」お話に魅せられました。
新潟に戻って、本屋さんで小倉さんの本を探し求めたことを思い出します。
あれから50年近く、小倉さんは今もお元気で活躍中。
すごい先生です。 (2023.10 記)