2012年のブログです
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精神科医で新潟大学教授の横山知行先生のエッセイ「『正しさ』の向こうに」を読みました。
いいエッセイだと思いました。
ある意味、痛快な文章です(横山先生は温厚なかたですから、じーじのように過激な表現はなさっていませんが…)。
エビデンスの必要性に触れながらも、エビデンスだけでは測れない大切なもの、実証的な「正しさ」だけでは測れない大切なものの存在、それを忘れないことの大切さを述べられていると思いました(間違っていないと思うのですが…)。
そして、遊戯療法における「間」の重要性を指摘され、ホイジンガさんを引いて遊びの時空間の中で展開される豊かな世界を掬い取ることの大切さを述べておられます。
ホイジンガさんは以前に読んでいたのですが、大切なところを読み落としていました。
もう一度、じっくりと読み直そうと思いました。
いい課題をいただけたと思いました。
改めて、遊戯療法の、そして「遊び」の奥深さを知らされた一文でした。 (2012.12 記)
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2023年11月の追記です
今から11年前の文章です。
ホイジンガさんはまだきちんと再読をしていません。勉強不足です。
できればカイヨワさんとウィニコットさんもきちんと再読をしようと思っているのですが…。頑張ります。 (2023.11 記)
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2024年10月の追記です
横山先生はじーじの放送大学大学院の修士論文の指導教員をしてくださった方。本当にお世話になりました。
初めてお会いした時に、面会交流や幼児のこころの発達について質問をすると、本棚から数冊の参考文献をさっと出してきてくださって、じーじは、大学院の先生というのはすごいな!とびっくりさせられました。
同時に、横山ゼミの卒業生や在学生でやっている勉強会に誘っていただいて、そこには博士課程で勉強している臨床心理士さんや大学教員の方々もいらして、とてもレベルの高い勉強会で本当に役に立ちました。
じーじの臨床心理士としての基礎はこの勉強会で養われたと言っても過言ではありません。
横山先生には遊戯療法学会や県の臨床心理士会の研修会でも、勉強になるお話をたくさん聞かせていただきました。
最初は全くの偶然の出会いだったのですが、すばらしい指導者に出会えたことを本当に感謝しています。 (2024.10 記)