たぶん2011年ころのブログです
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家庭裁判所で仕事をしていると,子どもをめぐる争いをよく目にします。
離婚や子どもの親権をめぐって,お母さんとお父さん,さらにはおじいちゃん,おばあちゃんまでが加わって,大変な争いになってしまい,悲しい気持ちで眺めることが多いです。
最近,子どもをめぐる争いが激化しています。少子化の影響でしょうか。
また,子どもの虐待も増えています。
じーじはこれらの根底に「子どもをコントロールする」というおとなのわがままな傾向があるのではないかと考えています。
子どもの少子化についても,そこには経済状況や社会状況のせいもあるでしょうが,さらには子どもの出産や育児や教育をコントロールしたいというおとなの無意識の気持ちが影響しているのかもしれません。
しかし,子どもを完全にコントロールするなんてとても無理なことです。
子どもの人数や才能や容姿,学歴なども,一見,大人がコントロールできそうに見えても、実はおとなのコントロールどおりにはいきません。
それをコントロールできると考えることから,思うようにならないと虐待や過干渉,奪い合いが生じてしまうのではないではないでしょうか。
子どもは天からの授かりもの,この当たり前のことを忘れた時に,子どものコントロールが始るのかもしれません。
まずは子どもを授かり,育てられることを,素直に感謝したいと思います。
それだけで十分に幸せなことです。
そこを再確認したいものです。
そして,かりに,残念ながら,親同士は離婚となったとしても,子どものために面会交流などで協力をして,大切な子どもさんを温かく育てていきたいものだと思います。 (2011?記)
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2018年6月の追記です
最近、虐待死という痛ましいニュースがまたありました。
子どもをコントロールするおとな、という点では同じ根っこなのかもしれません。
子どもはそれだけですばらしい存在なのですが…。 (2018.6 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴
1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。
1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通う。
1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事する。
1995年頃、調査官でも落ちこぼれ、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。
2014年、定年間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。
所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com