弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事(特許)】SDGsに貢献する特許戦略

2021年06月08日 10時32分18秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
一仕事終えた状態で書き始めております。今日は暑くなりそうな予感の@湘南地方です。

さて、今日はこんな記事

(日本経済新聞より引用)
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SDGsに貢献する特許戦略
一般財団法人日本特許情報機構知財AI研究センター調査研究部長 長部喜幸

(中略)…
特許明細書に記載されている内容は、研究開発の成果に関する最新情報である。特許明細書の集合知というビッグデータを分析すれば、先端技術分野の特許出願状況を明らかにし、企業・大学などにおける最新の研究開発の方向性がどのようになっているのかを解明することができる。

近年、製品開発などでも国連のSDGs(持続可能な開発目標)を意識した取り組みが求められるようになっている。そこで当機構は、SDGsの観点から特許情報の新たな利用可能性を見出した。米グーグルの人工知能(AI)手法をもとに、特許技術がSDGsに関連しているかどうかの判定が行えるように改良を加えた。
その結果、特許明細書に書かれている情報から、その技術がSDGsに定められている17の目標のどれに該当するかを推定するAIモデルを確立できた。これにより企業・大学などが有する技術をSDGsの観点から分析できる。
このデータはESG(環境・社会・企業統治)投資を進める際の判断指標として応用が期待できるほか、企業・大学などがSDGsに関連した研究開発を進める際の動機づけにもつながるだろう。
(以下略)
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(引用終わり)

ちなみに今更ながらSDGsについては、こちらが判りやすい。
で、特許戦略とSDGsとの関係性がいまいちピンとこないので、実際にJapioのサイトに行ってみた。
該当するまとめページがこちら

…トヨタ、パナソニックIPマネジメント、花王、大日本印刷…名だたる大企業(出願件数自体が多い企業)が羅列されている。
でも、なんかこう、“だからなんやねん?”という気持ちになる情報。
多分、同社の出願中のシェア、同業他社比など相対的な情報がないと、単純に件数対比されても
“そりゃそもそもたくさんだしてるんだからランキングにも入ってくるでしょ”と言うことになると思う。
あと、どういう内容の特許なのか、代表例があるとイメージが沸きやすいような。

企業のR&Dの方向性・力点を知る、という意味であり得る分析の仕方だとは思うけど、
例えば
(目標14)海の豊かさを守ろう
(目標15)陸の豊かさも守ろう
とか、技術的な取り組みとして解決手段が模索されていそうな分野についてのデータってないものなのかしらね、と思ったり。









コメント
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