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【知財記事コメント(著作権法)】「ファスト映画」で3人逮捕

2021年06月24日 12時39分34秒 | 知財記事コメント
こんにちは!雨上がりの@札幌です。
初めて入ったラーメン屋がイマイチでちょっと悔しい昼下がり。。

さてさて、今日はこんな記事

(JIJI.COMより引用)
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「ファスト映画」で3人逮捕 全国初、著作権法違反容疑―宮城県警

映画を無断で10分程度に編集した「ファスト映画」を動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿したとして、宮城県警は23日、札幌市の無職高瀬拳也容疑者(25)ら男女3人を著作権法違反容疑で逮捕した。県警によると、ファスト映画の投稿による逮捕は全国初。
(中略)
同団体によると、今月14日までに、55のアカウントから同様の動画がユーチューブに投稿された。総計約4億7700万回再生され、被害額は約960億円と試算されているという。
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(引用終わり)

上記で「同団体」と記しているのが、「一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構」。
「ファスト映画」なるものを私自身が知ったのはお恥ずかしながらここ数日の話。
NHKのニュースで取り上げているのをチラ見したのが今週の話だったかな?
で、同機構がそのニュースについてのコメントを出していた。

記事中の被害額の試算は、おそらく素材として使われた作品を正規に観るとした場合の費用×再生回数、とかだったりするんだろうな。
さすがに盛り過ぎじゃないの?というのが率直な印象。
でもまあ、トータル4億回以上再生されているというのは知らなかった。
コンテンツを視聴する対価は、そのコンテンツのフレッシュさ、或いは希少性、はたまたキャストやキャラクターの人気度合いなどさまざまなファクターに左右されがち。
実際のところ、同じ時間の作品でも対価はピンキリだろうし。

ところで、私自身は“映画を観る”という行為は実はあんまり積極的にはしない。
2時間ないし3時間を拘束される、ということへの抵抗がどうしてもあるから。
正直「ファスト映画」というサービスのかたちそれ自体は、私のようなものぐさな人間には一定程度需要があったのだろうと思う。
権利処理一切しないで編集してアップしてたんだからそりゃダメなわけだけど、サービスのかたちとしてはあって良い、と。
ビジネス書を要約してまとめるサービス、なんてのもあるもんなぁ。。あれ、需要あるのか知らんけど。

でもまあ、作り手へのリスペクトがない行為、ってことになっちゃうのかなぁ。
昔「ウゴウゴルーガ」で「あさのぶんがく」(※)ってコーナーがあったのを思い出してしまった。

※国内外の文学を1分足らずで早口でまくし立てて紹介するコーナー。

とまあ、今日は何か教訓を得る、ということは特になく、ただの感想でございました。
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