長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

2010年7月17日の白昼夢  『岡井ちゃん、寝る! 第2回配信』  ドンの章

2012年10月29日 14時39分48秒 | すきなひとたち
 時に、2010年7月17日正午。
 場所は東京都港区、東京タワーの膝下に広がる芝公園の西の一角・通称「のびのび広場」。

 記録によると、その日の東京の天候は晴天。最高気温は32.1℃、湿度は58%だったという……


12:00 『岡井ちゃん、寝る!』の第2回配信が開始。
   今回の番組内容は全編生中継の外ロケ形式で、カメラマン(おそらく本番組の企画を手がける宮地修平氏本人と思われる)の手持ちのカメラのみで撮影されていく。

12:00~01 カメラは芝公園の敷地に入っていき、のびのび広場のベンチに横たわり、腕を組んで男前に寝ている岡井を発見する。
   この、番組開始と終了時に岡井が寝ているというスタイルは『岡井ちゃん、寝る!』の定型である。
   岡井は1回カメラの存在に気づくが無視して寝続けようとし、カメラマンに肩をたたかれて番組撮影だと気づき(の、ていで)ガバッと跳ね起きる。
   岡井は起床した2秒後には満面の笑みを浮かべている。
   この日の岡井は、サッカー日本代表のレプリカユニフォーム(背番号なし)にポニーテールというスポーティないでたち。

12:01~02 岡井のオープニングトークが始まり、同月11日まで開催されていたサッカー FIFAワールドカップ・南アフリカ大会の話題にふれる。
   「も~ワールドカップ、盛り上がりました~!」と言う時のダブルピースが異常にさまになっている。
   ワールドカップにからめて、この『岡井ちゃん、寝る!』も世界中に視聴者がいるかもしれないという流れで、岡井は英語での自己紹介に挑戦するが、
   「Hello everybody. Chisato Okai. うぃっひっひっひ! なんかこれ、ちょっと照れますね~。Sixteen. ……お?…… (5回手で挨拶をするようなジェスチャーをして)Hey!」ということで、15秒で断念する。

12:02~03 1回目の質問コーナーに入る。今回は外ロケということで、カメラマンに順次手渡される紙に書かれた質問やリクエストを岡井が自分で読んで答えるという形式になっている。
   質問「ワールドカップが終わりましたが、千聖的には MVPは誰ですか?」に対して、岡井は「日本の本田選手に MVPをあげたいと思います。」と答え、早くもこの頃から、視聴者のコメントが流れる画面上には「にわか」という文言がおどり始める。

12:03~06 質問に続いて「リフティングを10回続けてください。」というリクエストがあり、岡井は自信たっぷりに「こんなのわ、楽勝なんですよ!」とこたえてサッカーボールを用意する。
   ※この放送回では岡井のカツゼツのコンディションが充分でなかったらしく、しゃべりかたが余計に小学生男子っぽくなっていたため、「こんなのは」も「こんなのわ」に聞こえる。
   威勢よくリフティングに挑戦する岡井だったが、15回チャレンジして「最高3回しか続けられない」という結果に終わる。真夏の炎天下でのリフティングに、さすがの岡井も若干テンションが下がる。
   発言「この歳(当時16歳)にしては上出来なんじゃないかな、って思いますね。」
   発言「3回できたぞ! おっしゃーい!!」

12:06~07 今回のゲストであるBerryz工房の嗣永桃子が、『タモリ倶楽部』のような通りすがりのていで岡井に接触するが、リフティングに夢中になっている岡井は「これからお仕事? がんばってね。」と軽くいなして嗣永を立ち去らせる。

12:07~  突如として「おなかすいた! おなかすいたんで、ごはん買いに行こ。」とサッカーボールを放り出す。
   岡井とカメラは、弁当屋に行くために公園を出て、徒歩で国道1号線「桜田通り」の方向にむかう。炎天下のためか、通行人がほとんどいない。
   基本的に歩きながらのフリートークになるため、岡井ならではの微妙におかしな発言がポンポン飛び出る。
   発言「日焼け絶対します! この気温。」
   発言「なんかコレ(カメラ)、ほんと見られてる気しませんね! なんかフツーに歩いてる感じ。ほんとになんか歩いてる感じがしないんで、自分的にはけっこう楽しいです。」
   発言「いやー、やっぱなんか、夏はアイスですね。」
   手持ち無沙汰のあまりに、歩きながら℃-uteの『大きな愛でもてなして』の振り付けをしてしまう岡井。
   発言「だー!(なにかを思いだした時の岡井の口癖)梅雨明けした、らしいですよ。梅雨明け、し、するのはうれしいですけど、川に行きたいです、ホントに。」

12:10~13 弁当屋に向かう道すがらでの2回目の質問コーナー。
   ところが、岡井が質問の文章の「参院選」という字の読み方がわからなかったため(当時高校1年生)、質問コーナーは強制終了される。
   「え~……わたし、ちょっと前髪を切りすぎてしまい、ちょっと前髪、切りすぎました。あっついですね~。」とごまかす岡井。

12:13~15 国道1号線ぞいの弁当屋「司亭」にたどり着き、弁当を買う岡井。
   「すいませーん。から揚げ弁当ください。」店に入った瞬間にから揚げ弁当を頼む岡井の迷いのなさに、コメントでも「男前だ」との称賛の声が飛び交う。
   発言「(弁当を受け取って)なんか、アレ、炊きたて!……ちがう、揚げたてだって!」うれしそうな岡井。
   その後、弁当屋のおばさんとおじさんから矢のようなしろうと発言が次々と飛び出し、それに応戦する岡井。

   おばさん「女の人よね?」「何年生?」「かわいい!」
   おじさん「また、アレが来たと思ったんだよ。『ふぉーていえいと』が来たと思った!」
   岡井「(苦笑して)ちがいます、℃-uteっていうグループです! あのー、ハロー!プロジェクトです。モーニング娘。の妹分のグループです、ハイ。」
   おばさん「何回か、ここに来た。あの、モーニング娘。のちっちゃい人がいるころ。なんだっけ?」
   おじさん「加護、加護! 年中来てたね、何年か前、ね。」
   岡井「あ、あぁ~、ホントですか!」

   さすが、岡井の所属事務所の本社が近いだけあるというべきか、司亭の夫婦は「℃-ute」や「ハロー!プロジェクト」は知らなくても「アップフロント」という名前はよく知っていた。
   笑顔で弁当屋を去り、そのまま国道1号線を横ぎって地下鉄・赤羽橋駅付近のアップフロントグループ本社の方向にむかう岡井とカメラ。
   手にさげた弁当の入ったビニール袋をこれでもかというほどにガッシャガッシャ振りながら大手を振って歩く岡井。

12:16 国道1号線にかかる歩道橋をわたったところ、歩道橋の階段をコロコロクリーナーで掃除している嗣永桃子にまた出会う岡井。
   無視して通過しようとするが嗣永に呼び止められてしまい、いやいや30秒ほど会話をして、また強引に別れて歩き出す。
   ※このやりとりの中で、一瞬だけ画面にカメラマンの足元が映りこむが、カメラマンもサンダル履きというラフぶりであることがわかる。

   ここから再び、岡井による意味のないフリートークが展開される。
   発言「えっと、なんかわたし、なに、インドドッハッハ? インドドア派? インド派?(カメラマンに訂正されて)インドア派っと~、なんだっけ、アウトドア派? 私はアウトドアの方ですね。えっ、そうですか? 外がアウトドアですか? そうですね、私はアウトドア派ですね。」
   発言「あ~、でも今日はけっこう歩いたんで、カロリーひょうししたな!」
   発言「あのー、なんていうんですか、これ、この番組ホントに自由ですね。」(この発言の直後に、画面にはいっせいに「お前がな」というコメントが乱立した)
   発言「(画面に向かって)ちゃんと観ててくださいね。楽しくなるのこれからなんで!」
   ※この発言にも象徴されるように、この回での岡井は自分のフリートーク力に大きな不安を感じているようなのだが、本人のまったく意図しない方向で十二分におもしろいトークになっていることには気づいていない。
   ※このやりとりの最中、画面上ではある視聴者が「アホカメの2代目アホチサ」というコメントを投稿していたが、私そうだいとしては、これまでの流れを観ればわかるように亀井絵里のアホさと岡井のアホさにはチューリップとライオンほどの本質の違いがあると見ているため、ちょっと賛同しかねる。強いてあげるのならば、アホカメの2代目は佐藤優樹なのではないだろうか。

12:19 歩きながらのフリートークは再びワールドカップの話題に戻り、岡井は選手よりもアルゼンチンのマラドーナ監督の動きがおもしろかったと語り、その説明にヒートアップしたあまりに、最終的には「マラドーナ選手」と言ってしまう。
   しめの発言「だけど、やっぱなんかー、あれですね。強い国は強いですね! ホントに、みなさんがんばりました。」
   「いや~、もう、ちょっと最初っからやりなおしてほしいな、ワールドカップ。」

12:20 歩いている途中で、カメラマンが通りすがりの老人に「ほんとうに大変なお仕事で……」とねぎらいの言葉をかけられる。
   発言「あー、おなかすいちゃってもう、胃がもうヘコんできました。」
   車道を横ぎるときに手を上げてわたる岡井(高校1年生)。

12:22 アップフロントグループ本社近くの飯倉公園に到着する岡井とカメラ。
   放送時、この公園ではカラスの鳴き声が常に聞こえていた。
   日陰のベンチを選び、それまでしっかり握りしめていた小銭のおつりをかたわらに置いて座る岡井。
   発言「ほっかほっかの 1年生♪ って、ちがうか! うぃっひっひ、自分で『ちがうか』って。うぃっひ!」
   また食べていないうちから、弁当のにおいをかいで「おいしい!」と語る岡井。
   発言「(弁当についていたコンブを見て)千聖、このコンブが好きなんですよ。お弁当とか、絶対コンブがいいもん……あ、まちがえちゃった、おにぎり。」

12:23~25 やっと弁当を食べ始めた矢先に、またしても登場して岡井にお茶のペットボトルをあげる嗣永桃子。
   岡井「(嗣永にまったく目をあわさずボソッと)やさしいね。仕事終わった?」
   嗣永「そんなに気になる? ありがとう、私のこと気になってくれて!」
   岡井「……犬の散歩でもしてきたら。」
   嗣永「えっ? 犬?」
   岡井「お茶ももらったし、ありがと。バイバイ!」
   強引に帰らせようとする岡井に対し、地声で「バカ!」と叫んで弁当のから揚げを1コ盗み走り去る嗣永。
   岡井「おーい!! から揚げから揚げ、から揚げとられた!」地団太を踏んで悔しがる岡井。

   気を取りなおして、『インディジョーンズ』の鼻歌をうたいながらから揚げをかじる岡井。ネプチューンの堀内健もかくやと思わせる選曲センス。

12:26 やっとから揚げ1コを半分食べたところで、弁当にハエがとまり思わず絶叫する岡井。
   発言「うわー!! ハエがぁあ! ハエが千聖のごはんを、ももちゃん(嗣永)と同じように! ハエがから揚げにくっついたぁ~。」
   突然のハプニングに驚愕しながらも、しっかり嗣永をハエと同列にあつかう岡井。
   発言「食べれなくなったじゃん……」
   ハエがとまったことによって、残りの弁当をすべて食べずに片づける岡井。結局からあげは1コも充分に食べていなかったのだが、この繊細さだけが際立って女子らしい。
   発言「卑怯なやつだ。逃げないで千聖にちゃんと『欲しい』って言ってけばいいものを、ねぇ? 早いもん、動きもハエのほうが確実に。ハネもついてるし。」

12:27 発言「いい日だねー。(嗣永のくれたペットボトルのお茶を飲もうとするが、突然なにかを思い出して中断する)ってか、ああ!! あれッスよ。あのー、なにー、あの、『岡井ちゃん、寝る!』、1回目も2回目も雨は降んなかったですよ。やっぱ、その、℃-uteの……(ここでおもむろにお茶を飲む)……℃-uteの、あのー、イベントとかで雨が降るのはやっぱ(矢島)舞美ちゃんか(萩原)舞ちゃんのせいだなって、あらためて思いました、ハイ。」
   岡井のお茶を飲むタイミングのあまりの予想のつかなさに、画面は「そこでwwww 」というコメントが殺到し、しまいには「おまえら(コメント投稿者)のツッコミが面白い」というコメントまで登場する。

12:28 3回目の質問コーナーが始まる。
   質問「ちっさー(岡井)は好きな戦国武将はいますか?」
   岡井「武田信玄さんがすっごい好きですね。信玄餅ってあるじゃないですか。そこから好きになりました。」

   質問「萩原舞ちゃんとチャーハン、どっちが好きですか?」
   岡井「うーん、なんかやっぱ、おいしさ的にはチャーハンですね。」

   質問「(妹の岡井)明日菜と(萩原)舞ちゃんどっちが強い……(質問用紙を読みきる前に)明日菜ですね、確実に! 明日菜の強さはハンパないっすよ!!」
   ※岡井の妹の岡井明日菜は、この番組が放送された2010年の暮れまでハロプロエッグに所属してアイドルとして活動していたが、翌2011年以降は芸能活動を休止して一般人になっているらしい。

   質問「千聖さんはカツ丼と天丼どっちが好きです……(質問用紙を読みきる前に)天丼が好きですね! あの、私、エビが好きなんですよ。エビがなかったらカツ丼が好きなんですけど、エビがあるから天丼が好きです。」

   その他、質問用紙の文章の「経緯」を「けいえい」と読んだり、自分のブログに「今日の格言」を毎回入れておきながら「格言」の意味を理解していなかったりと岡井ならではのひっかかりが続発するが、この状況に画面上には「逆の意味でボキャブラ天国」という意味深長なコメントが流れる。

12:32 ここで今回最初の歌唱コーナーとなり、岡井が『岡井ちゃん、寝る!』のテーマソングとも言える℃-uteの『JUMP 』をカラオケで独唱する。道をはさんで公園の向こうに民家があることもものともせず、振りつきで熱唱する岡井。
   岡井の『JUMP 』にあわせて執念深く登場し、「オイ、オイ、オイ!」と合いの手を入れる嗣永桃子。
   だがしかし、ワンコーラスが終わった段階で疲れてベンチに座ろうとする嗣永。このような彼女とフルコーラスを唄いきる岡井との落差に、画面上では「℃-uteとBerryz工房とではスタミナが違う」というコメントが流れる。

12:37 『JUMP 』終了後、業を煮やした嗣永が初めて「なんなの、このあつかい!?」と食い下がり、岡井はしぶしぶ嗣永を今回の番組ゲストとして紹介するが、先ほどもらったお茶は嗣永にはいっさい飲ませない。

12:38~45 岡井と嗣永が、お互いの最新シングルである(当時)℃-uteの『キャンパスライフ 生まれて来てよかった』(12th 同年4月リリース)と、Berryz工房の『本気(マジ)ボンバー!!』(23th 同年7月14日リリース)の宣伝をする。
   ここでさらに、岡井は℃-uteが翌8月にリリースする予定の13thシングル『Dance でバコーン!』の告知もくわえる。
   発言「あのー、あれれす! ダンスがすっごい激しくてぇ。楽しみにしててください!」
   その後、「Buono!の楽曲『カタオモイ。』で音程がはずれている」といったポイントなどで実に楽しそうに嗣永をいじりたおす岡井。
   ※ただし、番組の中で公然と話題にするだけ、岡井は嗣永の歌唱力をあつく信頼しているとも言える。
   これほどまでに日本語力が全壊している岡井でありながらも、ファンの話題を口にするときにはしっかりと「ファンの方」と発言しているところに、岡井千聖という歌手のプロフェッショナルな面が確実にあらわれている。

12:45 ここで2曲目の歌唱コーナーとなり、トークの中で岡井が「Buono!の楽曲の中で一番好きだ。」と発言した楽曲『消失点』を2人で熱唱する。
   しかし、岡井は嗣永に指摘されるまでこの曲のタイトルを「しょうしてん」と言っていた。
   この『消失点』の歌唱中から、画面の奥に見えるアパートか民家(キューバ大使館のとなり)の住人がけげんそうに撮影のもようをうかがっている様子が映りこむようになる。その視線をものともせず見事に『消失点』を唄いきる2人。

12:49~ ふたたび2人のフリートークに戻り、それぞれが後輩をつのってグループを結成するという「モモイレージ」「チサイレージ」構想が立ち上がる。
   岡井の「チサイレージ」構想はのちの「Team 岡井」に直結する本物の予言だったのだが、岡井はこの時点ではチサイレージを「フットサルで一緒にプレイしたりゴールキーパーをやってくれる遊び相手」と定義していた。

12:53 視聴者からの「早くも夏バテ気味になっている私に一言お願いします。」というリクエストに2人でこたえる。

   岡井「梅雨が明けて、夏がこれから始まるんですよ?」
   嗣永「夏はねぇ、お祭りとか花火大会とか、楽しいことがいっぱいあるんです!」
   岡井「そりゃあ楽しむっきゃあないだろォ!!」
   嗣永「(小声で岡井に)いいよいいよ、もう終わりでいいよ……」
   岡井「カット! よし。」

   続いて、視聴者から「10回クイズ」が出されるが、「キッチンを10回言ってください。」という問題文の「キッチン」をのっけから「チキン」と読み間違える岡井。
   岡井「あっはっはー! カタカナ読めない!! 『キッチン』と『チキン』、似てんねー!!」
   結局、「キッチン」を10回言ったあとに「鳥を英語で言うとなに?」という質問が続いて「チキン」と言い間違えるのがクイズの狙いだったのだが、キッチンを1回も言わないうちに岡井がチキンと言い間違えてしまったためにクイズは根幹から崩壊してしまった。

   巻き返しを図って自分から10回クイズを出題する嗣永。
   嗣永「『シカ』って10回言って。」
   岡井「しかしかしかしかしかしかしかしかしかしか!」
   嗣永「サンタクロースが乗っているのは?」
   岡井「くま!!」
   嗣永「くま!?」

12:56 突如として番組のしめに入る岡井。
   岡井「じゃあ、次の仕事があるんで、このへんで。」
   嗣永「えっ、こういうブチッと切れちゃう感じなの!?」

   ここで、次回の『岡井ちゃん、寝る!』の企画構想を告知する岡井。
   嗣永「あるの? 3回目は。」
   岡井「あのさー、ちょっと聞いてくれる? あのー、言っていいのかどうかわかんないけどさー、3回目はちょっとさー、ちょっと企画を聞いたのね。」
   嗣永「うん。」
   岡井「ちょっと今は言えないんだけどね。すっごくなんかこう……晴れ晴れとしてるね~。」
   嗣永「なにが!? ねぇ、よくわかんないよ、そんなの!」

   岡井「また(『岡井ちゃん、寝る!』に)出たい?」
   嗣永「出たいよ! だって、今日めっちゃ早起きして来たからね。」
   岡井「(突然激昂して)千聖のほうが絶対早起きだよ! だってこの前にお仕事あったんだもん!!」
   妙なポイントに異常にこだわる岡井。

   その後、次の番組企画が岡井とゲストとで行く肝だめしだということが明らかとなり(結局は実現しなかった)、怖いものが苦手な嗣永を強引に次回ゲストにしたてあげようとする岡井。
   嗣永「イヤイヤそれはやだ、それは出ないそれは出ない~!」
   岡井「それでマネージャーさんと話した結果、『ももちゃんらな。』『やっぱももちゃんらな!』『やっぱももちゃんらなー!!』って思ったんで。」
   番組も終盤にさしかかり、岡井のカツゼツは『ブラックジャック』のピノコのようになっている。

   最後のお約束として、ゲストと一緒に公園のベンチで再び眠りにつく岡井。
   岡井「じゃとりあえず、いっしょに寝ない?」
   嗣永「え? 急に寝るもんなの?」
   岡井「そうだよ、お昼寝だよ。」

   こうして、2人の現役アイドルは真っ昼間の公園のベンチで眠りにつくのであった……



 ……どうですか、みなさん。どうなんですか、みなさん!?
 どうでしょう、これでどのくらい『岡井ちゃん、寝る!』の第2回配信の魅力が伝わったのかどうかははなはだ不安なのですが、いずれにしても、この60分間が並みの TV番組などとはまったく比較にならないような、異常なまでのおもしろ濃度に満ち満ちているということはわかっていただけるのではないでしょうか。

 とにかくもう、これ以上いちいちの説明はいたしません。何度も言うようですが、このもようが観られる動画は「非公認」のものとして某超有名サイトに投稿されているものですので、まだご覧になられていない方は一刻も早く視聴されることをお勧めします! まぁその、「画面上に視聴者からのコメントが流れる」と言っている時点で、サイトの名前をふせている意味はほぼ無いに等しいんですけど……

 この奇跡的な放送について、いろいろ言いたいことは山ほどあるのですが、字数もいい加減にかさんできましたので、2点だけを申し上げておしまいにしたいと思います。

 まず、私はこの番組を通して、岡井千聖という人間の「アホさ」を笑える、ウケると評する気は毛頭ありません。
 無論のこと、この回に明らかになった岡井さんのものすごさの大半はそこに起因しているわけなのですが、それ以上に岡井さんが、ふだんはガチガチの唄って踊れる実力派アイドルグループ・℃-uteの特攻隊長として、プロ中のプロとも言える完璧な活動をやり遂げ続けている才能であるからこそ、この番組で見られた多くのウィークポイントがすべからくチャームポイントに転じているわけなのです。
 要するに、ここでの岡井さんと同じかそれ以上に無知な誰かが同じようなことをしたとしても、この『岡井ちゃん、寝る!』ほどの好印象を人に与えることはありえないのです。一面を知るだけではわからない、この多面性こそが岡井千聖という人物の最大の魅力です。だからこそ、この動画はいつ何時、何回視聴してもおもしろいんですね。

 2点目として私が言いたいのは、ここで爆発した岡井さんのおもしろさが、同じ現場にツッコミ役が存在していなくとも(途中からももちは参戦しますが)、リアルタイムに視聴者がコメントでツッコむというかたちで見事にボケとして成立しているという、ふだんの TV番組では実現することが難しい、演者と視聴者とのネット中継ならではの非常に理想的な笑いの新形態を2010年の段階で提示していたということです。
 たとえば、現場に最初から、岡井さんのおかしな発言にいちいちちゃちゃを入れる相手がいたとすれば、果たして岡井さんが放送終了まで持続させていたトップギアのボケスピードは続いていたでしょうか? おそらく、どこかで相手のペースを考えてギアをダウンさせていたのではないでしょうか。岡井さんはそういう気づかいはできる人だと思います。
 つまり、『岡井ちゃん、寝る!』の第2回配信におけるあのスピード感は、「ボケ放置」という、視聴者のツッコミレベルに絶大なる信頼をおいた製作スタッフの決断がおおいに「吉」と出たあかしだったのです。そういう意味でも、あの第2回がコメントの視覚化された「あの動画サイト」にアップされているのは必然だったわけなのです。
 これぞまさしく、「視聴者・ファンがあってこそのアイドル」の雄弁なる番組化! 『岡井ちゃん、寝る!』はものすんごく野心的な番組だったわけなんですね、ホントに。他の回もどうにかして観てみたいんですけどね~。


 まぁこんなわけで、ただおもしろいだけではない岡井千聖の魅力がギッチギチにつまった60分間。彼女のことも℃-uteのことも知っておらずとも、必ずや彼女たちのことに興味がわく素晴らしい入門動画になることは間違いありません。
 あの動画を投稿された無名のお方にも、それを2年間「黙認?」している事務所サマにも感謝! これからも、も~元気がなくなったときには何回でも見なおさせていただきますよ!!

 ℃-uteの岡井さんとBerryz工房のももちが真っ昼間の公園で生中継をしてるなんてねぇ、2012年ならば実現はまず不可能でしょうね……

 岡井さんはこの数ヵ月後、2010年11月から「本人が踊ってみた」シリーズを開始してネット上の注目をあび、2011年1~2月には初のソロコンサートを実現させる。
 嗣永桃子はこの1年後、2011年9月放送の人気バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』へのゲスト出演をきっかけに、「いじられブリッ子アイドル」としての知名度を全国的に広げていくこととなる。


 まさしく、あれは白昼夢。さまざまな可能性を秘めた2人の、うたかたの夢舞台だったのです。
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