春ですね~、春ですよ~だ! みなさんどうもこんばんは、そうだいでございます。週末の今日も一日、お疲れさまでした。
春っていうか……私の住んでいる千葉は、すでにちょっと運動したくらいですぐにジャケットを脱ぎたくなる陽気が続いております! かと思ったら、昨日のもんのすごい強風やら、数日前の一日中降り続けたしつこい雨のせいで、桜もすぐに散っちゃいましたしね。なんか、雰囲気は早くも、夏!? まぁ、さすがに朝夕はまだまだ肌寒いんですけれど。
そんな絶好のサイクリング日和の本日、私はいつものお仕事はちょいとお休みをいただきまして、たまってきたいろんな用事を消化するために自転車をかっ飛ばして、ほうぼうを行ったり来たりしました。最近は、いよいよ来年にせまってきたお引越しに向けて、部屋の中のものの整理をぼちぼち始めているんですが、「部屋の中のもの」っつったって、もう本とマンガしかねぇんだもの! いらないものは売り払って、まだ必要になる可能性のあるものはダンボール箱につめて実家に送る、といった作業を繰り返しています。引越しはホント、計画的にやらなきゃね……来年の声を聞いたら、あっという間に山形帰還なんですから。
あと、さらにいよいよせまってきたのが、言うに及ばず8月の資格試験(わたし3回目)、ということでありまして、ね。その受験申し込み手続きも始まってるんですよ。
……あっ、なんだねチミ、その、「おまえ、まだ合格してなかったの?」という冷や冷やヒヤリンコな視線は!?
今年こそ!! ほんとにわたし、今年こそ合格しないといろいろ大変なんですよ。っていうか、合格しないと恥ずかしくて、来年実家に帰れなくなっちゃうんですよ。残された筆記試験科目は、たったの「1科目」という、このていたらく……実は全科目のなかでも、いっちゃん苦手なヤツが残るべくして残ったというラスボス感がムンムンなんですが、今年2014年こそは、なんとしてもその首、かききってくれるわぁあ~。
そんなこんなで、春のポカポカ陽気なこの日、朝からあくせくチャリチャリ移動しっぱなしのわたくしだったわけなんですが、やっとこさぜんぶの用向きが済んだと思ったら、我が身はいつのまにか、千葉市街地へ。時間もいい感じのお昼過ぎであります。
国道をず~っと自転車で行きますと、赤、白、オレンジ、いろとりどりの花が路傍に咲きみだれ、港に泊まる漁船の列も、どこかのんびりした、春らしいゆるやかな時間の流れを感じさせてくれます。
いやぁ、春といえば花ですよね。花は英語で bloom ですよね。ブルーム。
……む、ブルームといえばキュアブルーム……キュアブルームといえば……
と、いうわけでありまして、気がつけばシネコンでチケットを購入してしまっていました。その間の記憶が全くない。
映画『プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち』(2014年3月15日公開 東映 71分)
え? なんですか、そのさげすみのまなざしは……いいじゃないっすか、ちゃんとお代の1800円を払って510円のパンフレットも購入して、その上なんの意味もなく360円くらいのコールド緑茶レギュラーサイズも買いましたよ! 非合法なことはなんにもしてない、ただの客ですよ!? お茶たっけぇ……量おおすぎ。
当然、2007年から連綿と続いているプリキュア映画名物の、来場した中学生以下のお客さんに配られる小さなサイリュウムのような電池式のペンライト(今回は「ミラクルドリームライト」)はいただけませんでした。記念にほしいような気もしたのですが……あんなにちっちゃいんじゃ日本武道館でも役に立たないだろうしなぁ。
私が今回行った上映館は、いつもの潮風薫るTジョイ蘇我。自転車で千葉の市街地に行く用事があるときに、ついでによく利用するんですが、やはり微妙に遠い……ここでこれまで観た映画って、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q』とか『HK 変態仮面』とか、きわどいのばっか。っていうか、映画館のせいじゃなくて、私がきわどいのしか観てないっていうことの証明にしかなってないっすね。
ここでちょっと、「わたしとプリキュア」というあたりの、今回この映画を観ることになった経緯を語らせていただきたいと思うのですが、まず最初に念を押させてもらいたいのは、私がプリキュアシリーズに関しての知識がほとんどゼロに近い「ずぶのしろうと」である、ということです。いや、ほんとよ!? 謙遜じゃないのよ、あぁた。
実は、私がこの映画を観たいと思ったのは、今現在、私の知り合いに「ひとあし歩けばプリキュアの話をし、ふたあし歩けばプリキュア愛が満身からほとばしる」といった感じのお方がいらっしゃって、そのあまりにも幸せそうな生きざまに直面したがために、「そんなにおもしろいのか、プリキュアって!?」という純粋な疑問が私の中に生まれた、それが直接のきっかけだったというわけなのです。すごいんだ、その人のパッション! まぁ、他人のプライバシーなので具体的な言及はできないんですが、とにかくそのお姿がうらやましくなったわけ。
ところが、そうやって興味を持ったところで、私もいちおう、一週間の大半はほぼ一日中の時間を使って働かせていただいている身なものですから、今さら DVDレンタルや動画サイトを利用して、なんと今年で10周年をむかえたというプリキュアシリーズを、第1作『ふたりはプリキュア』の第1話からそうざらえする時間的余裕など、あろうはずがありません。「それじゃあ劇場版だけでも……」って考えたって、映画だけですでにこれまで15本、そして今回の『 NS3』が通算16作目になるという膨大な歴史が築き上げられているのです。こりゃあとってもかなわねぇ!!
そういうていたらくですので、当然その存在を昔から知っていたにしても、わざわざ日曜の早朝に目を覚ましてチェックするはずもなかった不肖わたくし、映像的な勉強は1話ぶんもしていないほぼお初の状態で、シリーズ最終作という『 NS3』鑑賞に挑戦という運びにあいなりました! この辺の「いきなり劇場版から」という流れは、かつてあの『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』(1997年)でも敢行したムチャな始め方でしたね……つくづく懲りねぇ野郎だ。
まぁ、それでもね、やっぱりこういうものは観られるんであったら公開中に映画館で観たほうがいいと思うんですよ。ソフト商品化した後で、家で好きなときに再生して停止、巻戻しもいかようにでも、っていう鑑賞の仕方は、究極的には映画の娯楽の本質とはズレてると思うんだよなぁ。一生に一度しか観られないかも知れない瞬間の連続というものすごい時間に、自分の感受性をどうやって立ち合わせるか、っていう闘いのスリルだと思うんですよね、映画の醍醐味って。
……とはいうものの、いちおう最低限の情報はということで、某人気動画サイトにおける、シリーズ歴代作品のテーマ映像をなんと手描きで再現するという、かたくりこPの珠玉の『 PURIKYUA 』シリーズは、ここ数ヶ月、毎日視聴してます。「芸術的なザツさ」、そして限りないプリキュア愛……もう最高ですね。
ともあれ、なんだかものすごく楽しそうな見知らぬ世界を、私ものぞいてみたい! という思いや、あなただけ幸せそうにしてるなんてズルいぞ! 私もまぜてくれといった思いが、まず最初の動機になったわけなんですが、やっぱり最終的にいちばん大きな興味になったのは、
「小学校にいく前の子どもを1時間半くらい椅子に座らせていられる、その奇跡的テクニックをぜっひとも拝見したい!!」
というポイントだったのです。
まぁ実際には「予告編上映も入れての1時間半」という、商業映画1本ぶんとしてはギリギリのサイズですし、子どもたちも椅子にずっと座りきれてはいないのかも知れませんが、なんにしろ未就学児童っつったら怪獣ですよ。ルール無用で飽きたら寝るわ、泣くわ、大声出すわ、トイレに行きたがるわ! 「もうちょっとしたら盛り上がりだすから、今はガマンして観ててね。」なんていうあまちゃんなエクスキューズなんか通用するわけがありません。ほんのわずかな演出のミスで、あっという間に会場内が阿鼻叫喚の「シアター崩壊」をまねく可能性が高すぎる客層を相手にしているわけなのです。
そんな中でも、いまや、非常に安定した「作れば売れる」超定番の東映ドル箱シリーズの名をほしいままにしているプリキュアシリーズとは、いったいどんな化け物なのか? ここに興味がわかないはずがありません!
思い起こせば、私がそのくらいのガキンチョだった1980年代中盤には、夏休み、冬休み、春休みといった夢のようなシーズンの映画館では、同じ東映が『東映まんがまつり』というプログラムを上映しており、それは当時のテレビで放映されていた男子向け、女子向け、アニメ、実写特撮を3~4本ひとからげにして1本ぶんの長さにそろえるといった内容になっていました。
つまりは、30~50分といった TVの通常放送1回ぶんプラスアルファのお手ごろな短さにして子どもたちを飽きさせないようにする策だったのでしょうが、それでも私、『キン肉マン』とか『ハイスクール!奇面組』とか、『ゲゲゲの鬼太郎』、『電撃戦隊チェンジマン』といったあたりを観た記憶は今でも残ってるんだけど、関心のなかったスポーツものの『キャプテン翼』とか女子向けの『メイプルタウン物語』とかは爆睡してましたわ! 子どもは正直ねぇ~。
そういった扱いが超難しい客たちを相手に、たったひとつのタイトルでクライマックスまで堂々ともたせて、しかも満足&大ヒットを毎回毎回確約させるというプリキュアシリーズ、その精髄をなんとしてもこの眼で確かめたい!! この想いが、私の中にあった「羞恥心」、「30代男性として守っておいたほうがいい節度」といったなみいる強敵たちを凌駕するのに、さほどの時間がかからなかったことは言うまでもありません。凌駕してよかったのだろうか……?
それにホラ、なんでもこのオールスターものの「NewStage シリーズ」は、今回でおしまいなんでしょ? それじゃあ観に行かなきゃいけないよねぇ、最後なんですから! もう次はないんですから!!
だがしかし、同じように「オールスターシリーズ完結!」をうたった先代の「DX シリーズ」の舌の根も乾かない1年後に、「DX シリーズ」とほぼ地続きでコンセプトもさほど変わったようには見えない「NewStage シリーズ」がケロッとした顔で始まったという前科があるんですが、それは……
ま、いっか、おもしろけりゃ。
というわけで満を持してのぞんだ『 NS3』だったのですが、字数もかさんできましたので、肝心かなめの鑑賞記はお決まりの「また次回」ということにいたしまして、今回は作品に関するいろいろな情報をあげて終わりにしたいと思います。じらしっぱなしですんません!!
映画『プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』は、歴代「プリキュアシリーズ」のクロスオーバー作品第6作となるアニメーション映画である。プリキュアシリーズの映画作品としては通算第16作。プリキュアシリーズ10周年記念作品。
キャッチコピーは「みんな、本当にありがとう!」、「NewStage シリーズ最後の大集合!」、「映画館で感動のフィナーレをむかえよう!!」「心がつながってれば、未来もずっと、ともだち。」、「プリキュアNewStage シリーズ最後の大集合!!」、「NewStage シリーズ最終章! プリキュアオールスターズが、感動のフィナーレをお届けします!!」。
『プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』(2012年)、『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』(2013年)に続く「NewStage シリーズ」の第3作にして最終作で、前作未登場の『ドキドキ!プリキュア』のキュアエースと、映画初登場となる『ハピネスチャージプリキュア!』のキュアラブリー・キュアプリンセス・キュアハニーの3人を含めた36人のプリキュアが登場する。さらに、『 NewStage』に登場した坂上あゆみ(キュアエコー)と、『 NewStage2』に登場した妖精のグレルとエンエンが再登場する(ただし、『ハピネスチャージプリキュア!』にすでに登場しているキュアフォーチュンは本作には登場しない)。
また、ゲスト声優の野沢雅子はプリキュアシリーズの第1・2作『ふたりはプリキュア』『ふたりはプリキュア Max Heart』(2004~06年)で、雪城ほのか(キュアホワイト)の祖母・雪城さなえを演じて以来のシリーズ復帰となる。
ちなみに、前作『 NewStage2』のゲストラスボスは、シリーズ第7作『ハートキャッチプリキュア!』(2010~11年)で花咲つぼみ(キュアブロッサム)の祖母・花咲薫子(キュアフラワー)を演じた坂本千夏が演じ、また、前々作『 NewStage』のゲストラスボスは、『ふたりはプリキュア』『ふたりはプリキュア Max Heart』で美墨なぎさ(キュアブラック)の父・美墨岳を演じた子安武人が演じていたため、『 NewStage』三部作のラスボスは全て、プリキュアの親族を担当した声優が演じたことになった。
あらすじ
妖精のグレルとエンエンは、プリキュアの妖精になるために妖精学校で勉強の日々を送っていたが、その努力を見込まれ、新たに誕生したプリキュアである「ハピネスチャージプリキュア!」の記述をプリキュア教科書に加えるために調べてきて欲しいと、妖精学校の先生に依頼される。
新しいプリキュアたちが地球のどこにいるのか見当もつかない2匹は、以前世話になった「ドキドキ!プリキュア」の面々を訪ね、「ハピネスチャージプリキュア!」の妖精リボンと連絡を取って落ち合うことにした。
しかし約束の日、慌てたリボンに連れられてブルースカイ王国の大使館を訪れると、そこにはうたた寝したきり目覚めなくなっためぐみと、起こすために苦慮するひめの姿があった。全く目覚めないめぐみ。それは、突如蔓延した子供たちが眠りから覚めなくなる怪現象と全く同じものだった。精霊ブルーは、めぐみが「夢の世界」に閉じ込められていることを察知し、ひめや「ドキドキ!プリキュア」の相田マナたちを夢の世界に送りこむ。そこでマナたちは、遊んでいるめぐみを発見すると同時に、現実の世界で眠ったまま目覚めなくなっているはずの子供たちが遊んでいる姿も見つける。そしてそこには、グレルやエンエンとは妖精学校で友達だった夢の妖精ユメタがいた。事情を聞こうとするが、そこにユメタの母マアムが立ちふさがり、かわいい息子のためを作った夢の世界を邪魔する者は許さないと言い放ち、プリキュアたちを排除してしまう。
現実の世界に戻ったマナやめぐみたちは、歴代プリキュアの先輩たちと連絡を取って事件を解決しようとするが、マアムはグレルとエンエンの落としたプリキュア教科書を利用して、教科書に載っている全てのプリキュアを夢の世界に閉じ込めてしまう。「ドキドキ!プリキュア」までの歴代プリキュアたちが捕らえられたと知っためぐみとひめは、プリキュアと子供たちを救うために再び夢の世界へと入り込んでいく。
主な登場キャラクター・用語
愛乃 めぐみ/キュアラブリー …… 中島 愛(24歳)
本作では、冒頭から妖精マアムによって「夢の世界」に誘拐されていた。同じく夢の世界に捕らわれた子供たちを助け出そうとするが、逆に再び捕まり、その後にユメタと協力して脱出する。
マアムが息子ユメタのために一連の事件を起こした心情を「ラブだね。」と語って責めずに理解するが、子供たちを誘惑する悪夢獣に対しては「悪夢なんて最悪、ラブじゃない!」と憤慨し、悪夢獣を浄化するために活躍する。
白雪 ひめ/キュアプリンセス …… 潘 めぐみ(24歳)
本作では、息子ユメタに過保護なマアムに、「ユメタが夢の世界で楽しく暮らすのはあなたの夢であって、ユメタ自身の夢じゃない。」と説得する。
リボン …… 松井 菜桜子(52歳)
本作では、旧知の仲である妖精シャルル(演・西原久美子)からの依頼で、今回の事件に関わっていく。
ブルー …… 山本 匠馬(30歳)
地球の精霊。めぐみが夢の世界に閉じ込められていることを察知し、プリキュアたちを夢の世界に送り込んだり、夢の世界にいる子供たちにミラクルドリームライトを与える。
相田 マナ/キュアハート …… 生天目 仁美(37歳)
物語の序盤で「夢の世界」に捕らわれていためぐみを救出し、悪夢獣に立ち向かっていく。マアムに連れ去られた自身の夢の世界では内閣総理大臣に就任していたが、「自分だけが幸せな夢なんて、いい夢じゃない。」と演説して夢の世界を脱出する。
円 亜久里/キュアエース …… 釘宮 理恵(34歳)
オールスターズ映画には初登場する。悪夢獣との戦闘では、「寝首をかこうなんて100年早い。」と言い放つ。
アイちゃん …… 今井 由香(43歳)
オールスターズ映画には初登場する。本作では地下のマグマに落ちそうになったプリキュアたちを助けた。
黄瀬 やよい/キュアピース …… 金元 寿子(26歳)
本作では、夢の世界で漫画家になっていたが、「涙を乗り越えたら、きっと強くなる。」という意思を示して、夢の世界を脱出する。
花咲 つぼみ/キュアブロッサム …… 水樹 奈々(34歳)
本作では、夢の世界で植物学者になっていたが、雪が降る気候でもヒマワリが枯れないことから、冷静に夢の世界にいることを看破する。
来海 えりか/キュアマリン …… 水沢 史絵(34歳)
今回も張り切って活躍する。戦闘の直前で寝ようとしたりするが、他のプリキュアに「未来が悪夢に支配されたら眠るのが怖くなる。」と言われ、慌てて戦闘に参加した。
桃園 ラブ/キュアピーチ …… 沖 佳苗(29歳)
本作では、夢の世界でダンスの大会に優勝していたが、「何度失敗したって、やり直せばいい。」と楽観的に語る。
夢原 のぞみ/キュアドリーム …… 三瓶 由布子(28歳)
本作では、夢の世界で念願の学校教師になって学生たちに授業を教えるが、いち早くこれが夢の世界であることに気づき、「夢をかなえるというのは、なりたい自分になるということ。」、「自身の力でかなえないと意味がない。」と学生たちに語る。
悪夢獣との戦闘でキュアハッピーと共に活躍するが、彼女と同じくおっちょこちょい振りは健在。
秋元 こまち/キュアミント …… 永野 愛(39歳)
本作では、夢の世界で小説家となって文学賞を受賞していたが、「辛い現実に立ち向かって夢を叶える。」という意思を示して夢の世界を脱出する。
水無月 かれん/キュアアクア …… 前田 愛(38歳)
本作では、夢の世界で女医になっており、患者に「現実の世界は寂しい。」と語られるが、「友達がいるから寂しくない。」と答えて脱出する。
日向 咲/キュアブルーム …… 樹元 オリエ(35歳)
本作では、夢の世界で「ベーカリー PANPAKAパン」のパン職人になっていたが、作るパンが全て完璧に焼きあがり、店にも行列ができることをうれしく思いつつも不審に思い、夢の世界であることに気づく。
坂上 あゆみ/キュアエコー …… 能登 麻美子(34歳)
シリーズ作『プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』の主人公。
かつて「キュアエコー」に1度だけ変身した少女。そのため妖精学校の「プリキュア教科書」には記載されておらず、「幻のプリキュア」とされている。
本作では、グレルとエンエンの力でキュアエコーに再び変身できるようになり、悪夢獣に襲われているプリキュアたちを救う。
グレル …… 愛河 里花子(46歳)
エンエン …… 玉川 砂記子(52歳)
前作『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』に登場した2匹の妖精。
将来はプリキュアのパートナー妖精になりたいと思っており、勉強に励んでいる。
本作では、妖精学校の先生に新しいプリキュアである『ハピネスチャージプリキュア!』の詳細を「プリキュア教科書」に記録することを任されるが、友だちのユメタが騒動に巻き込まれていることを知り、彼を助けだそうと奮闘する。
妖精学校の先生 …… 菊池 正美(53歳)
前作『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』に登場した妖精学校の教師。
緑色の亀のような姿をした妖精で、赤い蝶ネクタイをしている。丁寧な言葉遣いで話す。
ユメタ …… 吉田 小南美(46歳)
悪夢を吸い取る夢の妖精「バク」で、マアムの息子。水色の小柄な体をし、額に月のマークがある。グレルとエンエンの友だち。
かつて「妖精学校」の学生だったが、自身の夢を実現するために自主退学した。しかし、「怖い」という理由で悪夢を吸い取ることができず、自分に自信が持てずに挫折している。妖精学校をやめたあとは1人で寂しく過ごしており、友だちがいないことをマアムに心配されている。
マアム …… 平野 文(58歳)
ユメタの母親。ピンク色の体で、エプロンをしている。尻尾は、悪夢を吸い取る掃除機に変化する。
いつも寂しそうにしているユメタのために、人間界の子供たちを「夢の世界」に閉じ込めてユメタの遊び相手にする。子供たちを取り戻そうとするプリキュアたちを「悪夢獣」を使役して排除するが、次第に疲労して悪夢獣を制御することができなくなっていく。
悪夢獣 …… 野沢 雅子(77歳)
子供に悪い夢をもたらす悪夢の怪物。アイマスクと蝶ネクタイをした、緑色のテディベアのような姿をしている。
普段は「夢の妖精」に処理されている存在だが、本作ではマアムの独断のために暴走する。夢の世界では何度倒されても消滅しない。小型、等身大型、大型、コウモリ型、ロボット型など複数のタイプが登場する。
奈美 …… 剛力 彩芽(21歳)
マアムの夢の世界に閉じ込められた子供たちの一人。将来の夢はパティシエになること。
キュアハニー
本作の公開時点では TVシリーズにまだ登場していないため、顔見せ程度の登場となった。そのためセリフもなく、変身前の姿も登場していない。新たなプリキュアが、TV 本編に登場する前に映画版で先行登場するのは史上初である。
妖精学校
前作『NewStage2』にも登場した妖精の学校。グレルとエンエンが勉強に取り組んでいる。ユメタもかつて、この学校に通っていた。
プリキュア教科書
前作『NewStage2』に登場した、妖精の持つプリキュアの教科書。ただし、誕生したばかりの『ハピネスチャージ』と、一度きりの変身だったキュアエコーは記載されていない。今回はマアムに利用され、『ハピネスチャージ』とキュアエコー以外のプリキュア全員が夢の世界に連れ去られてしまう。
主なスタッフ
監督 …… 小川 孝治
脚本 …… 成田 良美(40歳)
キャラクターデザイン・作画監督 …… 青山 充(60歳)
音楽 …… 高梨 康治
制作 …… 東映アニメーション
配給 …… 東映
主題歌
オープニングテーマ『プリキュア・永遠のともだち 2014バージョン』
作詞・六ツ見純代、作曲・高梨康治、歌・工藤真由、生天目仁美、中島愛
エンディングテーマ『プリキュア・メモリ NewStage3バージョン』
作詞・只野菜摘、作曲・小杉保夫、歌・本名陽子、樹元オリエ、三瓶由布子、沖佳苗、水樹奈々、小清水亜美、福圓美里、生天目仁美、中島愛
※映画版のエンディングテーマは TVシリーズ『ハピネスチャージプリキュア!』で使用されているオリジナル版ではなく、歴代主人公プリキュアの担当声優9名が歌唱を担当したカバーバージョンを使用している。エンディングの3D アニメーションでは、本作に登場するプリキュアのうち、35人のプリキュア(キュアハニーは参加せず、キュアエコーは街のビジョン画面にワンカットだけ登場している)がダンスを披露し、歴代の主人公プリキュアは、剣崎まこと(キュアソード)がアイドル活動時に使用している「ラブリーインカム」を装着している。
そんじゃま、まったじっかい~☆ プリキュア VS ビューティフル・ドリーマー!?
春っていうか……私の住んでいる千葉は、すでにちょっと運動したくらいですぐにジャケットを脱ぎたくなる陽気が続いております! かと思ったら、昨日のもんのすごい強風やら、数日前の一日中降り続けたしつこい雨のせいで、桜もすぐに散っちゃいましたしね。なんか、雰囲気は早くも、夏!? まぁ、さすがに朝夕はまだまだ肌寒いんですけれど。
そんな絶好のサイクリング日和の本日、私はいつものお仕事はちょいとお休みをいただきまして、たまってきたいろんな用事を消化するために自転車をかっ飛ばして、ほうぼうを行ったり来たりしました。最近は、いよいよ来年にせまってきたお引越しに向けて、部屋の中のものの整理をぼちぼち始めているんですが、「部屋の中のもの」っつったって、もう本とマンガしかねぇんだもの! いらないものは売り払って、まだ必要になる可能性のあるものはダンボール箱につめて実家に送る、といった作業を繰り返しています。引越しはホント、計画的にやらなきゃね……来年の声を聞いたら、あっという間に山形帰還なんですから。
あと、さらにいよいよせまってきたのが、言うに及ばず8月の資格試験(わたし3回目)、ということでありまして、ね。その受験申し込み手続きも始まってるんですよ。
……あっ、なんだねチミ、その、「おまえ、まだ合格してなかったの?」という冷や冷やヒヤリンコな視線は!?
今年こそ!! ほんとにわたし、今年こそ合格しないといろいろ大変なんですよ。っていうか、合格しないと恥ずかしくて、来年実家に帰れなくなっちゃうんですよ。残された筆記試験科目は、たったの「1科目」という、このていたらく……実は全科目のなかでも、いっちゃん苦手なヤツが残るべくして残ったというラスボス感がムンムンなんですが、今年2014年こそは、なんとしてもその首、かききってくれるわぁあ~。
そんなこんなで、春のポカポカ陽気なこの日、朝からあくせくチャリチャリ移動しっぱなしのわたくしだったわけなんですが、やっとこさぜんぶの用向きが済んだと思ったら、我が身はいつのまにか、千葉市街地へ。時間もいい感じのお昼過ぎであります。
国道をず~っと自転車で行きますと、赤、白、オレンジ、いろとりどりの花が路傍に咲きみだれ、港に泊まる漁船の列も、どこかのんびりした、春らしいゆるやかな時間の流れを感じさせてくれます。
いやぁ、春といえば花ですよね。花は英語で bloom ですよね。ブルーム。
……む、ブルームといえばキュアブルーム……キュアブルームといえば……
と、いうわけでありまして、気がつけばシネコンでチケットを購入してしまっていました。その間の記憶が全くない。
映画『プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち』(2014年3月15日公開 東映 71分)
え? なんですか、そのさげすみのまなざしは……いいじゃないっすか、ちゃんとお代の1800円を払って510円のパンフレットも購入して、その上なんの意味もなく360円くらいのコールド緑茶レギュラーサイズも買いましたよ! 非合法なことはなんにもしてない、ただの客ですよ!? お茶たっけぇ……量おおすぎ。
当然、2007年から連綿と続いているプリキュア映画名物の、来場した中学生以下のお客さんに配られる小さなサイリュウムのような電池式のペンライト(今回は「ミラクルドリームライト」)はいただけませんでした。記念にほしいような気もしたのですが……あんなにちっちゃいんじゃ日本武道館でも役に立たないだろうしなぁ。
私が今回行った上映館は、いつもの潮風薫るTジョイ蘇我。自転車で千葉の市街地に行く用事があるときに、ついでによく利用するんですが、やはり微妙に遠い……ここでこれまで観た映画って、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q』とか『HK 変態仮面』とか、きわどいのばっか。っていうか、映画館のせいじゃなくて、私がきわどいのしか観てないっていうことの証明にしかなってないっすね。
ここでちょっと、「わたしとプリキュア」というあたりの、今回この映画を観ることになった経緯を語らせていただきたいと思うのですが、まず最初に念を押させてもらいたいのは、私がプリキュアシリーズに関しての知識がほとんどゼロに近い「ずぶのしろうと」である、ということです。いや、ほんとよ!? 謙遜じゃないのよ、あぁた。
実は、私がこの映画を観たいと思ったのは、今現在、私の知り合いに「ひとあし歩けばプリキュアの話をし、ふたあし歩けばプリキュア愛が満身からほとばしる」といった感じのお方がいらっしゃって、そのあまりにも幸せそうな生きざまに直面したがために、「そんなにおもしろいのか、プリキュアって!?」という純粋な疑問が私の中に生まれた、それが直接のきっかけだったというわけなのです。すごいんだ、その人のパッション! まぁ、他人のプライバシーなので具体的な言及はできないんですが、とにかくそのお姿がうらやましくなったわけ。
ところが、そうやって興味を持ったところで、私もいちおう、一週間の大半はほぼ一日中の時間を使って働かせていただいている身なものですから、今さら DVDレンタルや動画サイトを利用して、なんと今年で10周年をむかえたというプリキュアシリーズを、第1作『ふたりはプリキュア』の第1話からそうざらえする時間的余裕など、あろうはずがありません。「それじゃあ劇場版だけでも……」って考えたって、映画だけですでにこれまで15本、そして今回の『 NS3』が通算16作目になるという膨大な歴史が築き上げられているのです。こりゃあとってもかなわねぇ!!
そういうていたらくですので、当然その存在を昔から知っていたにしても、わざわざ日曜の早朝に目を覚ましてチェックするはずもなかった不肖わたくし、映像的な勉強は1話ぶんもしていないほぼお初の状態で、シリーズ最終作という『 NS3』鑑賞に挑戦という運びにあいなりました! この辺の「いきなり劇場版から」という流れは、かつてあの『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』(1997年)でも敢行したムチャな始め方でしたね……つくづく懲りねぇ野郎だ。
まぁ、それでもね、やっぱりこういうものは観られるんであったら公開中に映画館で観たほうがいいと思うんですよ。ソフト商品化した後で、家で好きなときに再生して停止、巻戻しもいかようにでも、っていう鑑賞の仕方は、究極的には映画の娯楽の本質とはズレてると思うんだよなぁ。一生に一度しか観られないかも知れない瞬間の連続というものすごい時間に、自分の感受性をどうやって立ち合わせるか、っていう闘いのスリルだと思うんですよね、映画の醍醐味って。
……とはいうものの、いちおう最低限の情報はということで、某人気動画サイトにおける、シリーズ歴代作品のテーマ映像をなんと手描きで再現するという、かたくりこPの珠玉の『 PURIKYUA 』シリーズは、ここ数ヶ月、毎日視聴してます。「芸術的なザツさ」、そして限りないプリキュア愛……もう最高ですね。
ともあれ、なんだかものすごく楽しそうな見知らぬ世界を、私ものぞいてみたい! という思いや、あなただけ幸せそうにしてるなんてズルいぞ! 私もまぜてくれといった思いが、まず最初の動機になったわけなんですが、やっぱり最終的にいちばん大きな興味になったのは、
「小学校にいく前の子どもを1時間半くらい椅子に座らせていられる、その奇跡的テクニックをぜっひとも拝見したい!!」
というポイントだったのです。
まぁ実際には「予告編上映も入れての1時間半」という、商業映画1本ぶんとしてはギリギリのサイズですし、子どもたちも椅子にずっと座りきれてはいないのかも知れませんが、なんにしろ未就学児童っつったら怪獣ですよ。ルール無用で飽きたら寝るわ、泣くわ、大声出すわ、トイレに行きたがるわ! 「もうちょっとしたら盛り上がりだすから、今はガマンして観ててね。」なんていうあまちゃんなエクスキューズなんか通用するわけがありません。ほんのわずかな演出のミスで、あっという間に会場内が阿鼻叫喚の「シアター崩壊」をまねく可能性が高すぎる客層を相手にしているわけなのです。
そんな中でも、いまや、非常に安定した「作れば売れる」超定番の東映ドル箱シリーズの名をほしいままにしているプリキュアシリーズとは、いったいどんな化け物なのか? ここに興味がわかないはずがありません!
思い起こせば、私がそのくらいのガキンチョだった1980年代中盤には、夏休み、冬休み、春休みといった夢のようなシーズンの映画館では、同じ東映が『東映まんがまつり』というプログラムを上映しており、それは当時のテレビで放映されていた男子向け、女子向け、アニメ、実写特撮を3~4本ひとからげにして1本ぶんの長さにそろえるといった内容になっていました。
つまりは、30~50分といった TVの通常放送1回ぶんプラスアルファのお手ごろな短さにして子どもたちを飽きさせないようにする策だったのでしょうが、それでも私、『キン肉マン』とか『ハイスクール!奇面組』とか、『ゲゲゲの鬼太郎』、『電撃戦隊チェンジマン』といったあたりを観た記憶は今でも残ってるんだけど、関心のなかったスポーツものの『キャプテン翼』とか女子向けの『メイプルタウン物語』とかは爆睡してましたわ! 子どもは正直ねぇ~。
そういった扱いが超難しい客たちを相手に、たったひとつのタイトルでクライマックスまで堂々ともたせて、しかも満足&大ヒットを毎回毎回確約させるというプリキュアシリーズ、その精髄をなんとしてもこの眼で確かめたい!! この想いが、私の中にあった「羞恥心」、「30代男性として守っておいたほうがいい節度」といったなみいる強敵たちを凌駕するのに、さほどの時間がかからなかったことは言うまでもありません。凌駕してよかったのだろうか……?
それにホラ、なんでもこのオールスターものの「NewStage シリーズ」は、今回でおしまいなんでしょ? それじゃあ観に行かなきゃいけないよねぇ、最後なんですから! もう次はないんですから!!
だがしかし、同じように「オールスターシリーズ完結!」をうたった先代の「DX シリーズ」の舌の根も乾かない1年後に、「DX シリーズ」とほぼ地続きでコンセプトもさほど変わったようには見えない「NewStage シリーズ」がケロッとした顔で始まったという前科があるんですが、それは……
ま、いっか、おもしろけりゃ。
というわけで満を持してのぞんだ『 NS3』だったのですが、字数もかさんできましたので、肝心かなめの鑑賞記はお決まりの「また次回」ということにいたしまして、今回は作品に関するいろいろな情報をあげて終わりにしたいと思います。じらしっぱなしですんません!!
映画『プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』は、歴代「プリキュアシリーズ」のクロスオーバー作品第6作となるアニメーション映画である。プリキュアシリーズの映画作品としては通算第16作。プリキュアシリーズ10周年記念作品。
キャッチコピーは「みんな、本当にありがとう!」、「NewStage シリーズ最後の大集合!」、「映画館で感動のフィナーレをむかえよう!!」「心がつながってれば、未来もずっと、ともだち。」、「プリキュアNewStage シリーズ最後の大集合!!」、「NewStage シリーズ最終章! プリキュアオールスターズが、感動のフィナーレをお届けします!!」。
『プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』(2012年)、『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』(2013年)に続く「NewStage シリーズ」の第3作にして最終作で、前作未登場の『ドキドキ!プリキュア』のキュアエースと、映画初登場となる『ハピネスチャージプリキュア!』のキュアラブリー・キュアプリンセス・キュアハニーの3人を含めた36人のプリキュアが登場する。さらに、『 NewStage』に登場した坂上あゆみ(キュアエコー)と、『 NewStage2』に登場した妖精のグレルとエンエンが再登場する(ただし、『ハピネスチャージプリキュア!』にすでに登場しているキュアフォーチュンは本作には登場しない)。
また、ゲスト声優の野沢雅子はプリキュアシリーズの第1・2作『ふたりはプリキュア』『ふたりはプリキュア Max Heart』(2004~06年)で、雪城ほのか(キュアホワイト)の祖母・雪城さなえを演じて以来のシリーズ復帰となる。
ちなみに、前作『 NewStage2』のゲストラスボスは、シリーズ第7作『ハートキャッチプリキュア!』(2010~11年)で花咲つぼみ(キュアブロッサム)の祖母・花咲薫子(キュアフラワー)を演じた坂本千夏が演じ、また、前々作『 NewStage』のゲストラスボスは、『ふたりはプリキュア』『ふたりはプリキュア Max Heart』で美墨なぎさ(キュアブラック)の父・美墨岳を演じた子安武人が演じていたため、『 NewStage』三部作のラスボスは全て、プリキュアの親族を担当した声優が演じたことになった。
あらすじ
妖精のグレルとエンエンは、プリキュアの妖精になるために妖精学校で勉強の日々を送っていたが、その努力を見込まれ、新たに誕生したプリキュアである「ハピネスチャージプリキュア!」の記述をプリキュア教科書に加えるために調べてきて欲しいと、妖精学校の先生に依頼される。
新しいプリキュアたちが地球のどこにいるのか見当もつかない2匹は、以前世話になった「ドキドキ!プリキュア」の面々を訪ね、「ハピネスチャージプリキュア!」の妖精リボンと連絡を取って落ち合うことにした。
しかし約束の日、慌てたリボンに連れられてブルースカイ王国の大使館を訪れると、そこにはうたた寝したきり目覚めなくなっためぐみと、起こすために苦慮するひめの姿があった。全く目覚めないめぐみ。それは、突如蔓延した子供たちが眠りから覚めなくなる怪現象と全く同じものだった。精霊ブルーは、めぐみが「夢の世界」に閉じ込められていることを察知し、ひめや「ドキドキ!プリキュア」の相田マナたちを夢の世界に送りこむ。そこでマナたちは、遊んでいるめぐみを発見すると同時に、現実の世界で眠ったまま目覚めなくなっているはずの子供たちが遊んでいる姿も見つける。そしてそこには、グレルやエンエンとは妖精学校で友達だった夢の妖精ユメタがいた。事情を聞こうとするが、そこにユメタの母マアムが立ちふさがり、かわいい息子のためを作った夢の世界を邪魔する者は許さないと言い放ち、プリキュアたちを排除してしまう。
現実の世界に戻ったマナやめぐみたちは、歴代プリキュアの先輩たちと連絡を取って事件を解決しようとするが、マアムはグレルとエンエンの落としたプリキュア教科書を利用して、教科書に載っている全てのプリキュアを夢の世界に閉じ込めてしまう。「ドキドキ!プリキュア」までの歴代プリキュアたちが捕らえられたと知っためぐみとひめは、プリキュアと子供たちを救うために再び夢の世界へと入り込んでいく。
主な登場キャラクター・用語
愛乃 めぐみ/キュアラブリー …… 中島 愛(24歳)
本作では、冒頭から妖精マアムによって「夢の世界」に誘拐されていた。同じく夢の世界に捕らわれた子供たちを助け出そうとするが、逆に再び捕まり、その後にユメタと協力して脱出する。
マアムが息子ユメタのために一連の事件を起こした心情を「ラブだね。」と語って責めずに理解するが、子供たちを誘惑する悪夢獣に対しては「悪夢なんて最悪、ラブじゃない!」と憤慨し、悪夢獣を浄化するために活躍する。
白雪 ひめ/キュアプリンセス …… 潘 めぐみ(24歳)
本作では、息子ユメタに過保護なマアムに、「ユメタが夢の世界で楽しく暮らすのはあなたの夢であって、ユメタ自身の夢じゃない。」と説得する。
リボン …… 松井 菜桜子(52歳)
本作では、旧知の仲である妖精シャルル(演・西原久美子)からの依頼で、今回の事件に関わっていく。
ブルー …… 山本 匠馬(30歳)
地球の精霊。めぐみが夢の世界に閉じ込められていることを察知し、プリキュアたちを夢の世界に送り込んだり、夢の世界にいる子供たちにミラクルドリームライトを与える。
相田 マナ/キュアハート …… 生天目 仁美(37歳)
物語の序盤で「夢の世界」に捕らわれていためぐみを救出し、悪夢獣に立ち向かっていく。マアムに連れ去られた自身の夢の世界では内閣総理大臣に就任していたが、「自分だけが幸せな夢なんて、いい夢じゃない。」と演説して夢の世界を脱出する。
円 亜久里/キュアエース …… 釘宮 理恵(34歳)
オールスターズ映画には初登場する。悪夢獣との戦闘では、「寝首をかこうなんて100年早い。」と言い放つ。
アイちゃん …… 今井 由香(43歳)
オールスターズ映画には初登場する。本作では地下のマグマに落ちそうになったプリキュアたちを助けた。
黄瀬 やよい/キュアピース …… 金元 寿子(26歳)
本作では、夢の世界で漫画家になっていたが、「涙を乗り越えたら、きっと強くなる。」という意思を示して、夢の世界を脱出する。
花咲 つぼみ/キュアブロッサム …… 水樹 奈々(34歳)
本作では、夢の世界で植物学者になっていたが、雪が降る気候でもヒマワリが枯れないことから、冷静に夢の世界にいることを看破する。
来海 えりか/キュアマリン …… 水沢 史絵(34歳)
今回も張り切って活躍する。戦闘の直前で寝ようとしたりするが、他のプリキュアに「未来が悪夢に支配されたら眠るのが怖くなる。」と言われ、慌てて戦闘に参加した。
桃園 ラブ/キュアピーチ …… 沖 佳苗(29歳)
本作では、夢の世界でダンスの大会に優勝していたが、「何度失敗したって、やり直せばいい。」と楽観的に語る。
夢原 のぞみ/キュアドリーム …… 三瓶 由布子(28歳)
本作では、夢の世界で念願の学校教師になって学生たちに授業を教えるが、いち早くこれが夢の世界であることに気づき、「夢をかなえるというのは、なりたい自分になるということ。」、「自身の力でかなえないと意味がない。」と学生たちに語る。
悪夢獣との戦闘でキュアハッピーと共に活躍するが、彼女と同じくおっちょこちょい振りは健在。
秋元 こまち/キュアミント …… 永野 愛(39歳)
本作では、夢の世界で小説家となって文学賞を受賞していたが、「辛い現実に立ち向かって夢を叶える。」という意思を示して夢の世界を脱出する。
水無月 かれん/キュアアクア …… 前田 愛(38歳)
本作では、夢の世界で女医になっており、患者に「現実の世界は寂しい。」と語られるが、「友達がいるから寂しくない。」と答えて脱出する。
日向 咲/キュアブルーム …… 樹元 オリエ(35歳)
本作では、夢の世界で「ベーカリー PANPAKAパン」のパン職人になっていたが、作るパンが全て完璧に焼きあがり、店にも行列ができることをうれしく思いつつも不審に思い、夢の世界であることに気づく。
坂上 あゆみ/キュアエコー …… 能登 麻美子(34歳)
シリーズ作『プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』の主人公。
かつて「キュアエコー」に1度だけ変身した少女。そのため妖精学校の「プリキュア教科書」には記載されておらず、「幻のプリキュア」とされている。
本作では、グレルとエンエンの力でキュアエコーに再び変身できるようになり、悪夢獣に襲われているプリキュアたちを救う。
グレル …… 愛河 里花子(46歳)
エンエン …… 玉川 砂記子(52歳)
前作『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』に登場した2匹の妖精。
将来はプリキュアのパートナー妖精になりたいと思っており、勉強に励んでいる。
本作では、妖精学校の先生に新しいプリキュアである『ハピネスチャージプリキュア!』の詳細を「プリキュア教科書」に記録することを任されるが、友だちのユメタが騒動に巻き込まれていることを知り、彼を助けだそうと奮闘する。
妖精学校の先生 …… 菊池 正美(53歳)
前作『プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち』に登場した妖精学校の教師。
緑色の亀のような姿をした妖精で、赤い蝶ネクタイをしている。丁寧な言葉遣いで話す。
ユメタ …… 吉田 小南美(46歳)
悪夢を吸い取る夢の妖精「バク」で、マアムの息子。水色の小柄な体をし、額に月のマークがある。グレルとエンエンの友だち。
かつて「妖精学校」の学生だったが、自身の夢を実現するために自主退学した。しかし、「怖い」という理由で悪夢を吸い取ることができず、自分に自信が持てずに挫折している。妖精学校をやめたあとは1人で寂しく過ごしており、友だちがいないことをマアムに心配されている。
マアム …… 平野 文(58歳)
ユメタの母親。ピンク色の体で、エプロンをしている。尻尾は、悪夢を吸い取る掃除機に変化する。
いつも寂しそうにしているユメタのために、人間界の子供たちを「夢の世界」に閉じ込めてユメタの遊び相手にする。子供たちを取り戻そうとするプリキュアたちを「悪夢獣」を使役して排除するが、次第に疲労して悪夢獣を制御することができなくなっていく。
悪夢獣 …… 野沢 雅子(77歳)
子供に悪い夢をもたらす悪夢の怪物。アイマスクと蝶ネクタイをした、緑色のテディベアのような姿をしている。
普段は「夢の妖精」に処理されている存在だが、本作ではマアムの独断のために暴走する。夢の世界では何度倒されても消滅しない。小型、等身大型、大型、コウモリ型、ロボット型など複数のタイプが登場する。
奈美 …… 剛力 彩芽(21歳)
マアムの夢の世界に閉じ込められた子供たちの一人。将来の夢はパティシエになること。
キュアハニー
本作の公開時点では TVシリーズにまだ登場していないため、顔見せ程度の登場となった。そのためセリフもなく、変身前の姿も登場していない。新たなプリキュアが、TV 本編に登場する前に映画版で先行登場するのは史上初である。
妖精学校
前作『NewStage2』にも登場した妖精の学校。グレルとエンエンが勉強に取り組んでいる。ユメタもかつて、この学校に通っていた。
プリキュア教科書
前作『NewStage2』に登場した、妖精の持つプリキュアの教科書。ただし、誕生したばかりの『ハピネスチャージ』と、一度きりの変身だったキュアエコーは記載されていない。今回はマアムに利用され、『ハピネスチャージ』とキュアエコー以外のプリキュア全員が夢の世界に連れ去られてしまう。
主なスタッフ
監督 …… 小川 孝治
脚本 …… 成田 良美(40歳)
キャラクターデザイン・作画監督 …… 青山 充(60歳)
音楽 …… 高梨 康治
制作 …… 東映アニメーション
配給 …… 東映
主題歌
オープニングテーマ『プリキュア・永遠のともだち 2014バージョン』
作詞・六ツ見純代、作曲・高梨康治、歌・工藤真由、生天目仁美、中島愛
エンディングテーマ『プリキュア・メモリ NewStage3バージョン』
作詞・只野菜摘、作曲・小杉保夫、歌・本名陽子、樹元オリエ、三瓶由布子、沖佳苗、水樹奈々、小清水亜美、福圓美里、生天目仁美、中島愛
※映画版のエンディングテーマは TVシリーズ『ハピネスチャージプリキュア!』で使用されているオリジナル版ではなく、歴代主人公プリキュアの担当声優9名が歌唱を担当したカバーバージョンを使用している。エンディングの3D アニメーションでは、本作に登場するプリキュアのうち、35人のプリキュア(キュアハニーは参加せず、キュアエコーは街のビジョン画面にワンカットだけ登場している)がダンスを披露し、歴代の主人公プリキュアは、剣崎まこと(キュアソード)がアイドル活動時に使用している「ラブリーインカム」を装着している。
そんじゃま、まったじっかい~☆ プリキュア VS ビューティフル・ドリーマー!?