長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

『軍師官兵衛』  視聴メモ 第27回『高松城水攻め』

2014年07月08日 11時05分57秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第27回『高松城水攻め』(2014年7月6日 演出・大原拓)


登場する有名人・武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

黒田 官兵衛 孝高  …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

徳川 家康      …… 知力102、統率力65
 三河・遠江・駿河3ヶ国を治める大名。織田信長の盟友。(演・寺尾聰)

黒田 長政      …… 知力77、統率力63
 (演・松坂桃李)

清水 宗治      …… 知力54、統率力74
 (演・宇梶剛士)

明智 光秀      …… 知力93、統率力95
 (演・春風亭小朝)

母里 太兵衛 友信  …… 知力44、統率力80
 (演・速水もこみち)

後藤 又兵衛 基次  …… 知力14、統率力75
 播磨国の浪人。黒田長政の幼なじみ。(演・塚本高史)

石田 三成      …… 知力92、統率力60
 (演・田中圭)

井伊 直政      …… 知力69、統率力81
 徳川家康の重臣「徳川四天王」の一人。(演・東幹久)

安国寺 恵瓊     …… 知力80、統率力31
 (演・山路和弘)

吉田 兼和
 (演・堀内正美)

織田 信長      …… 知力115、統率力108
 (演・江口洋介)

蜂須賀 小六 正勝  …… 知力74、統率力90
 (演・ピエール瀧)

羽柴 小一郎 秀長  …… 知力83、統率力75
 (演・嘉島典俊)

斎藤 利三      …… 知力42、統率力71
 明智光秀の重臣。(演・小木茂光)

本多 忠勝      …… 知力66、統率力84
 徳川家康の重臣「徳川四天王」の一人。(演・塩野谷正幸)

吉川 元春      …… 知力58、統率力85
 (演・吉見一豊)

織田 信忠      …… 知力73、統率力69
 (演・中村倫也)

加藤 清正      …… 知力63、統率力81
 (演・阿部進之介)

福島 正則      …… 知力45、統率力83
 (演・石黒英雄)

森 蘭丸 成利    …… 知力67、統率力43
 (演・柿沢勇人)

明智 秀満      …… 知力51、統率力67
 明智光秀の重臣。光秀の娘・お倫の夫。(演・鳥羽潤)

毛利 輝元      …… 知力85、統率力80
 (演・三浦孝太)

黒田 兵庫助 利高  …… 知力78、統率力63
 (演・植木祥平)

小早川 隆景     …… 知力83、統率力77
 (演・鶴見辰吾)

羽柴 秀吉      …… 知力95、統率力94
 (演・竹中直人)

黒田 職隆      …… 知力72、統率力55
 (演・柴田恭平)


ざっとの感想

○自分のまったく聞いていなかった築堤づくりでの散財に「わしを一文無しにする気か!?」と難色をしめす秀吉。しかし、それが官兵衛の策だと聞いたとたんに「さすが官兵衛!」と即 OK。
 大変な官兵衛に対する信頼度なのですが、一見「自分がない」ようにもとられかねないこの瞬時の感情転換こそが、他の並みのリーダーにはなかなかできない秀吉のフットワークの軽さというか、度量の広さなのではないのでしょうか。さて、この身軽さが、このドラマではいつごろから失われていってしまうのでしょうか……

 それにしても、アバンタイトルからずいぶんと力の入った蛙ヶ鼻築堤シーンなのですが、このくらいの規模で、水攻め作戦の提案者が宇喜多家重臣の花房正成であるという流れの歴史ドラマも、たまには観てみたいですよね! 地元の放送局さんとか、やってくんねぇかな!? 全国レベルの有名人にいいとこ盗られてばっかじゃねぇんだぞ!という気概が観たいですよね。
 もともとは花房正成の考えた作戦だったのが、秀吉サイドの天下統一に向けた全国宣伝戦略という「オトナの事情」のために官兵衛の手柄になっちゃうっていう筋とか……ありゃりゃ、いかにも三谷幸喜あたりがやりそうな感じになっちゃった! いけすかないねぇ。

○毛利家制圧の最終決戦には主君・信長に自ら出馬してもらう、という構想を口にする秀吉。「主君を超える手柄を挙げてはならぬ」という実に秀吉らしい心くばりをあらわすエピソードなのですが、これがまさか、後年に「信長殺人事件の容疑者」として疑われる重大な根拠のひとつになろうとは……
 ここらへんでホントに痛感するんですけど、ミステリーものの登場人物って、「相手の立場を考えて、あえていつもと違う判断をする」っていう、上下関係にまみれにまみれた現実の社会じゃ日常茶飯事なイレギュラーな行動がまるで許されない異常なルールばっかですよね。そんなことしたら真っ先にヘンな名探偵に「あやしい!」ってにらまれちゃうんだもんねぇ。せまっくるしいったらありゃしねぇや!
 フィクションの世界と現実の人生との溝って、結局はこういうところなんだろうなぁ。いいじゃねぇか、コワ~い上司の気ぃつかったってよう!

○さてその一方で、秀吉と同じように家臣として細心の注意を払ってビッグゲスト徳川家康の接待役をおおせつかったはずの明智光秀だったのですが、「能の出来が悪い」だの「料理の味がうすい」だのと信長にさんざんにダメ出しを喰らい、結果は惨憺たるものに!
 娘お倫との会話からもわかるとおり、光秀は決して接待に手を抜いていたわけではなく、彼なりに戦争と同じくらいの緊張感をもって全力で臨んでいたはずだったのですが、なぜ……

 実際に史実の光秀がこれほどの怒りを買ったのかどうかは疑問なのですが、これはやっぱり、せっかく地元時代の無二の弟分をウチに呼ぶんだから、尾張っぽい濃い味つけの料理を出して同窓会気分をかもしだすとかいうオツなもてなしはしてほしかった、という信長のお茶目な気分があって、それをくみ取ることができなかった光秀にも、十二分に反省の余地はあるのではないのでしょうか。「安土とか京都に呼んで京風料理って……いったいどこに笑えばええんじゃボケー!!」という、往年の松本人志をほうふつとさせる怒りが信長の胸にこみあげた!
 光秀は少し、京の風にあたりすぎたようじゃのう……信長家臣団の近畿地方担当司令官としての立場を、信長の望むものとは違う方向性で強く意識してしまった光秀、無残!

 でもさ、実際問題、お能の舞台って、どこにダメ出しすればいいの……? そういえば、あの黒澤映画の『蜘蛛巣城』でも、主人公は宴会の舞にダメ出しをした後に転落していきましたよね。舞やお芝居を途中で「ええい、やめやめーい!!」と叫んで中止させるのは、歴史ドラマにおける滅亡フラグだ! 殿様キャラはじゅうぶんに気をつけて、最後までちゃんと座って鑑賞しよう!!

○ついに戦国天下取りの最終ランナー・徳川家康が初登場!! キャー寺尾さーん!
 うわー、セリフの第一声からあやしい、あやしい! 一にあやしい、二にあやしい、三、四がなくて五にあやしい!!

 さすがは江戸幕府の創始者というべきか、徳川家康という人物は、なみいる歴史上の有名人たちの中でも群を抜いた「多面性」を持っており、その点、信長なんかはだいたい定まったカラー(キレやすい、気分屋など)があるもんなんですが(秀吉が21世紀に入ってやっとダークになってきたくらいの変化)、この家康という人物は、演じる俳優さんや物語上の立場・年代によって、色味がまぁ~コロッコロ変わる変わる! さすがは変幻自在のおタヌキさまですよ。TV ドラマで5回も家康を演じたという津川雅彦さんだって、同じ大河の『独眼竜政宗』と『葵 徳川三代』とで家康の性格設定がまるで別人になってますもんね!

 そういう意味では、今回の寺尾さんは「あやしい策謀家」という面をひたすら猛プッシュしていく方針と観た! さすがは、官兵衛サイドが主人公のドラマにおける家康です。思いっきりあくどいラスボスを演じていっていただきたい!!
 同じ「あやしい家康」でも、かつて竹中秀吉と戦った西村雅彦家康とはまるで比較にならない厚みと色っぽさがあります。なんか、「おまえらが播磨がどーたらこーたらやってた間に、どんだけひどい目に遭ったと思ってんだコノヤロー……」という怨念が満身にあふれていますよね。炸裂! 三方ヶ原ルサンチマン☆

 「それにしても、竹千代お前フケたな~!」「へへへ……吉法師先輩はまるで変わんないっすねぇ。」

●かねてから話題になっていた「春風亭小朝師匠の役作り激ヤセ」なのですが、確かに私の目からも、今回の家康接待シーンからガクンと頬あたりのこけ具合が顕著になってきたように観えました。いやぁ、いいタイミングで撮影に間に合いましたねぇ!
 でもそれが逆に、「接待で大目玉を食らったくらいでやつれ果てるなんて……それが百戦錬磨の戦国武将・明智光秀なのか!?」という不自然なメンタルの弱さにも見えたりして。やっぱり、光秀という人物の性格設定も難しいもんですね。くせものなんだなぁ。

 でも、小朝師匠の激ヤセがかすむくらいに、寺尾さんの右目の下がり具合も気になってしょうがない! 眼瞼下垂(がんけんかすい)っていう、まぶたの筋肉の衰えでしょ? あれ。撮影シーンによって開き方に差があるので、どうやら重篤なものではないようなのですが、心配ですよねぇ。今まではそんなに気にもならなかったのに。
 まぁ、いつも何かを企ててそうな策謀家だったら、しじゅう表情が左右非対称でもそれらしくていいんですが……なんか、石ノ森章太郎のマンガにしょっちゅう出てくる、サイボーグ004とか『佐武と市捕物控』の市とか『仮面ライダー Black 』のカマキリ怪人(人間態)みたいなコワ~い顔になってますよ! 大丈夫ですか!? 元気に江戸幕府、ひらける!?

●「味がうすい。」という信長の言い方といい、主人と客がいるまん前でうつむいて無口になる光秀のガラスのハートといい、明らかに視聴者を笑わせにかかっているとしか思えない家康接待シーン。そろいもそろって、あんたら子どもか!?
 接待役を降ろされて中国方面の援軍に行かされる光秀が目に見えてショックを受けている、という心象の変化もまるで納得がいきません。戦国武将が戦争の手助けに行くんだから、お客さんの接待なんかよりよっぽど本領発揮でいいんじゃないんですか?
 いまさら、同じルートをたどって謀反を起こした荒木村重をオーバーラップさせるような低い立場でもないだろうが! だから何度でも言いますけど、それがあの「信長家臣団随一の名将」明智光秀のメンタリティですかっての!?

●信長「高松城を水攻めだと? 川をせき止め、城を水に沈めるとは……」
 信長が読んだ書状にどう書いてあるのかはわからないのですが、高松城の水攻めは「川をせき止める」わけじゃなくて、「雨で川から氾濫した水をせき止める」んです。だから、大雨が降らないうちに秀吉軍は大急ぎで築堤を作っておく必要があったわけなんです。むしろ、秀吉軍は蛙ヶ鼻築堤から見て高松城を中央にはさんだ反対側に陣取った足守川の水取り口で「川を決壊させるための土木工事」を進めていたはずなのです。かんたんに川をせき止めるとか、のうのうとワインを飲みながら言わんでつかぁさい!!

○九郎右衛門「太兵衛、食いすぎだ! 年を考えろ。」
 つっても、太兵衛も27歳ですからね……おにぎりの何コか食いくらい、いいんじゃないの? 運動だって適度以上にしてるんだし。食べる前に先に手に取っちゃうのはよくないけどな! 土俵の片手パスって、どんだけ怪力なんだ……
 梅雨どきに具足姿で土俵かついで階段のぼりとは、なんという汗だく地獄メニュー……ま、戦争に比べたらなるかにマシですけどね!

○映画とかと違ってかぎられた予算の範囲内ながらも、しっかりと高松城水攻めのスペクタクルを描いてくれた製作陣、えらいぞ!
 でも、できれば蛙ヶ鼻築堤と同じかそれ以上に重要な役目だったはずの「足守川決壊部隊」の活躍もちゃんと描いてほしかった……たぶん、そっちは陣所が近い加藤清正あたりの若手チームがやっていたのでしょう。撮影するのだとしたら、水をバカスカ使うそっちのほうがずっと予算がかかることになっちゃうけどね!
 日本の映像エンタテインメントの世界で「水の大氾濫」を思う存分に描写できるようになる時代って、あと何年後くらいに来るんでしょうかね……今回の水攻めだって、津波とはぜんぜん関係ないんですけどねぇ。

○小早川隆景のセリフでさらっと流されただけだったんですが、水攻めをくらった清水宗治サイドは、城兵も非戦闘員もひっくるめてなんと5千人という人数が高松城内に緊急避難! 高松城なんてあなた、平時の総構えスペースで本丸・二ノ丸・三ノ丸・家臣屋敷をぜんぶ合わせてせいぜい13ヘクタールほどなんですから(200×300メートルの区画と200×400の区画が「く」の字に合体した城域から水堀ぶんをのぞく)、水攻めでその半分くらいが水没したであろうことを考えると、もうギュウギュウ詰め! これじゃ籠城どころか、戦争できる状態でもありゃしませんって。
 この水攻めはなにが恐ろしいって、戦争しない一般人までもが城内に殺到してあっという間に兵糧を食い尽くしてしまう、自分たちの守ろうとしている民が自分たちの籠城の最大の障害になるという点が恐ろしいんですよね。味方が自動的に潜在的な敵になるという、この無惨さ……やっぱり秀吉は、三木城攻めといい鳥取城攻めといい、中国地方に異常に過酷だ!!

○毛利家の必死の擁護もむなしく、秀吉側からの要求によって、というよりは、自らが選んだ強い意志によって自害を望む清水宗治。「寝返りはせん! それでは筋が通らぬゆえにな……」
 初登場からずっと、ひたすらカッコイイ義の武将・宗治なのですが、ただ単に、水によって「闘う場所をなくしてしまう」という前代未聞の大奇策を目の当たりにし、戦争屋としてのアイデンティティを完全に喪失してしまって「もう、ど~でもいいッスわぁ~!」と自暴自棄になってしまっただけだったのかも?
 ホント、戦場で活躍する機会が全くなくなってしまって残念でしたね、今年の宇梶宗治は! 見た目が最強なんだもんなぁ。

●小早川隆景「それはならん! 宗治を売っていったん助かったとしても、そんなことをすれば毛利は信用を無くしいずれ滅びる!」
 官兵衛の清水宗治切腹の要求に強硬に反対する隆景。確かに言うことはわかるし、毛利家にとって決して譲歩することがたやすくない正念場だとは思うのですが……
 それじゃあさ、そこまでして守ろうとする清水宗治と、あんたらが今までさんざん見捨ててきた櫛橋左京進政伊、別所長治、小寺政職、荒木村重たちとの間には、一体どんな差があったっていうんですか? 信用なんて、もうとっくの昔に残高ゼロになってんだよバカヤロー!!
 別に宗治だって生まれてからずっと毛利家家臣だったわけでもないし、備中国だってつい最近になって毛利家の領土になったばっかしなんだしねぇ。ここでの隆景のこの発言は矛盾していることはなはだしいですよ。「なにを今さら……」って感じですよね。

●なんだかよくわかんない音声カットの自主規制がありつつも、

「日の本に王は二人もいらん。」

 という重大発言をぶっぱなしてしまった信長。ま、具体的に正親町天皇をどうにかすると明言したわけではないので、NHK さんがそんなに敏感に配慮する必要もないとは思うんですけどね。のちの秀吉みたいに、日本の王位は引き続き天皇家にお願いして、自分は大陸の王になると構想していたのかも知れないし、足利義満みたいに天皇家に自分の血を無理矢理ねじ込もうと考えていたのかもしれないし。

 にしても、その信長の発言は別にどうでもいいんですが、今までこの『軍師官兵衛』で、明智光秀がそんなに過剰に反応するほど尊皇家だったなんていうキャラクター設定、あった? 私はそっちのほうがよっぽど気に入りませんね!
 信長の天皇家を軽視した発言が本能寺の変の直接の契機になったというんなら、脚本家さんはちゃんと、そこまでの物語の中で光秀の天皇家への強い敬意というものを伏線としてちゃんと張りめぐらせておかないといかんでしょうが!!
 だって、光秀と天皇家……というか朝廷が親しいっていう描写が登場したのって、つい前々回からのことでしょ!? それもミョ~に唐突に!
 それじゃあ納得いくわけがないじゃないですか。何度でも言わせていただくんですが、私は『軍師官兵衛』の、脚本のこういう行き当たりばったりななところがホンットに大っ嫌い! プロの作家さんの仕事じゃないんですよねぇ、つくづく!!

●超有名な「時は今 あめが下しる 五月哉」の句なんですが、絶対にはずしてならないのは、それが悠長な連歌会の席で披露されたということなんです。そこが明智光秀という大物のすごいところだと思うんだよなぁ。
 だから、今回の演出のように、その句を光秀がド真剣なまなざしでつぶやいたらどっちらけなわけなんですよ!! ダメだろう、そんな小心者ぶりじゃ!
 わかってない、『軍師官兵衛』の製作スタッフは、明智光秀の恐ろしさをちっともわかってない!!

●愛宕山神社、「凶」ですぎ!! もっと参詣者にやさしい配分にしないとダメでしょ!?

●信長「わしには、この国が小さすぎる。」
 なんかもう、南部信直・伊達輝宗・上杉景勝・北条氏政・真田昌幸・長宗我部元親・大友宗麟・龍造寺隆信・島津義久といった日本全国のお歴々から「なーに言ってやがるバカヤロー!!」と総ツッコミをくらいそうな「おれはビッグだ」発言ですよね。その高揚感はよくわかるけど、気が早すぎるよ、あんた! ナレーションも全然ダメよ、「天下をつかみかけていた。」なんて、甘やかしちゃダメ!!

○「わたくしは、どこまでもついていきまする……」「好きにせよ。」って、どんだけデレデレしてるんだ、信長・お濃カップル~!
 そりゃあ、息子も早めに席をはずすわな。空気よみすぎだぞ、信忠くん!!

●明智軍の雑兵のみなさん、「敵は本能寺にあり!」で「オオォー!!」じゃないでしょ!? 「……え?」でしょ、そこのリアクションはさぁ!
 当時の雑兵のひとりの古記録『本城惣右衛門覚書』の、「なんだかよくわかんないけど進行方向が京都に変わって、なんだかよくわかんないうちに戦闘が始まって終わっちゃった。」という証言のほうがよっぽどリアルで恐ろしいですよね。そういう「ざわ……ざわ……」感を映像化してほしいんだけどなぁ~、ほんとに!

○実に唐突なタイミングで息子・信長をゆるすと語った母・土田御前なのですが、たぶん、史実でほんとにそういう話をお濃の方から聞いたら、本物の信長だったら、

「うぬう……いいことが続きすぎる! イヤな予感しかせんぞ……お蘭、馬ひけい! とりあえず安土に帰る!!」

 と判断してさっさと本能寺を出て行ったでしょうね。そういう異常な豪運人間だったんですよねぇ、天正十年六月一日までの織田信長は。


結論、「第28回がとてもたのしみです。」

 私が重視したいのは、本能寺の変が完全に「光秀に政権を奪取する野望があった」政変だったのであって、信長と同じように「魔王」と恐れられた室町幕府第6代征夷大将軍・足利義教(1394~1441年)が暗殺された嘉吉の変とはまるで性質の異なるものだった、ということなんです。つまり、どう見ても怨恨がらみの殺人事件としか解釈できない『軍師官兵衛』での光秀のキャラクター描写は絶対に違うと思うんだよなぁ! 赤松満祐と明智光秀が同じスケールの人間だったとは思えないんだよなぁ。暗殺成功後のランドスケープがまるで違うんですよね。

 それはともかく、いよいよ次回は本能寺の変! たぁ~のしみだなぁ~オイ!!

 ……え? 今年はお濃の方もいっしょに死ぬ感じなんですか!? ダメダメ、うちゆき姫は生き延びなきゃダメよ~!!
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