長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

志村でも小沢でもなく、左卜全が全てをかっさらっていった ~映画『醜聞(スキャンダル)』~

2023年06月10日 00時42分29秒 | ふつうじゃない映画
映画『醜聞(スキャンダル)』(1950年4月公開 105分 松竹)
 映画『醜聞(スキャンダル)』は、松竹製作・配給の日本映画。モノクロ、スタンダード。
 東宝争議のため東宝での映画製作を断念し、他社で作品を撮っていた黒澤監督の、初の松竹作品である。過剰なジャーナリズムが引き起こす問題を描いた社会派ドラマ。当時、無責任なマスコミの言論の悪質性を不愉快に思っていた黒澤が、電車の雑誌広告のセンセーショナルな見出しをヒントに製作した。第24回キネマ旬報ベスト・テン第6位。

あらすじ
 新進画家の青江一郎は、オートバイを飛ばして伊豆地方の山々を描きに来ていた。そこに人気声楽家の西條美也子が現れ、宿が同じだと分かると、美也子を後ろに乗せて宿へ向かった。青江は美也子の部屋を訪ね談笑していたが、そこを雑誌社「アムール」のカメラマンが隠し撮りし、嘘の熱愛記事を書かれてしまう。雑誌は飛ぶように売れ街頭で大々的に宣伝された。これに憤慨した青江は、アムール社へ乗り込んで編集長の堀を殴り倒し、騒ぎは更に大きくなってしまう。青江はついに雑誌社を告訴することにし、そこへ蛭田と名乗る弁護士が売り込みに来る。翌日、素性を確かめるために蛭田の家を訪ねた青江は、結核で寝たきりの娘の姿に感動し、蛭田に弁護を依頼する。しかし、病気の娘を抱えるも治療費のない蛭田は、10万円の小切手でアムール社の堀に買収されてしまう。

おもなスタッフ
監督 …… 黒澤 明(40歳)
企画 …… 本木 荘二郎(35歳)
脚本 …… 黒澤 明、菊島 隆三(36歳)
音楽 …… 早坂 文雄(35歳)
特撮 …… 川上 景司(38歳)

おもなキャスティング
青江 一郎  …… 三船 敏郎(30歳)
西条 美也子 …… 山口 淑子(30歳)
蛭田 乙吉  …… 志村 喬(45歳)
蛭田 正子  …… 桂木 洋子(20歳)
すみえ    …… 千石 規子(28歳)
編集長・堀  …… 小沢 栄太郎(41歳)
朝井     …… 日守 新一(43歳)
カメラマン  …… 三井 弘次(40歳)
荒井     …… 清水 一郎(50歳)
美也子の母  …… 岡村 文子(51歳)
裁判長    …… 清水 将夫(41歳)
蛭田 やす  …… 北林 谷栄(38歳)
片岡弁護士  …… 青山 杉作(60歳)
木樵の親父A …… 高堂 国典(63歳)
木樵の親父B …… 上田 吉二郎(46歳)
酔っ払いの男 …… 左 卜全(56歳)
青江の友人A …… 殿山 泰司(34歳)
青江の友人B …… 神田 隆(32歳)
青江の友人C …… 千秋 実(33歳)

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