長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

2017年は、今川氏真から目が離せない!?

2015年08月26日 22時53分44秒 | 日本史みたいな
2017年 NHK大河ドラマ主演は柴咲コウ、戦国時代『おんな城主 直虎』
 (スポニチアネックス 2015年8月25日付け記事より)

 2017年の NHK大河ドラマの主演を、女優の柴咲コウ(34歳)が務めることが25日、同局から発表された。タイトルは『おんな城主 直虎』。脚本は森下佳子氏で、戦国時代の女城主・井伊直虎を描く。

 柴咲演じる井伊直虎(?~1582年)は、戦国時代の女性領主。遠江国(とおとうみのくみ)井伊谷(現・静岡県浜松市)の当主として、内政に手腕をふるった。「女地頭」と称され生涯独身を貫いた。後に彦根藩初代藩主となる井伊直政(1561~1602年)の養母。

 柴咲は NHKドラマ初出演となる。会見で柴咲は、「大河ドラマ初出演になります。直虎という人物については初めて知った。これから彼女の魅力を模索してつかんでいくつもり。しなやかさと強さを併せ持つのは間違いない。そういった人物を演じるのに声をかけていただいたのは光栄」と意気込みを示した。
 さらに、「一度も大河ドラマにも出演したことがなく、他の(NHK)ドラマにも出ていなくて、いきなりの大役で驚いています。自分の生き方にも似る部分、まねしたい部分もあり、光栄です。」と、驚きと喜びを表した。
 また、「体力も含め精神力が問われるかな。飽き性なので1つのことを1年かけることはなかなかないが、そこが試される。今までやったことがないことをやるのは楽しみ。今の時代ではあまりないような、所作、動きをお稽古できることはすごく楽しみです。」とし、オファーがあった時は「やりたい!って。早い段階でお返事したかもしれません。1週間ぐらい」と振り返っていた。
 作品の見どころについては、「直虎と(深く関わる)4人の男というキーワードはある。ロマンスもあるんです、女性には共感できる一途さもあるんじゃないかな。」と語った。

 NHK大河ドラマは、今年2015年の『花燃ゆ』が井上真央(28歳)主演で江戸幕末を描き、来年2016年の『真田丸』が堺雅人(41歳)主演で戦国時代末期を取り上げ、2017年も戦国時代もので女性が主人公となる。



 なるほど大河ドラマ、三谷脚本の真田信繁の次は、そうきますか!!

 とは言いましても、時代がギリギリずれてるとはいえ、ちと地理関係が『真田丸』と近すぎるというか……もしかして、立場的に完全な「敵味方」なんじゃありませんか!?
 そりゃまぁ、敵味方の関係が完全に逆という意味では、今やってる『花燃ゆ』と『八重の桜』(2013年)なんかもう、気持ちいいくらいに正反対なので視点のまったく違う作品があってもいいわけなんですが、年を空けずに連続っていうのは、ちょっと……
 たぶん、少なくとも井伊直政と徳川家康は両作品に出てくるわけなんだろうし、そのへんの俳優対決なんか、とってもおもしろそうなんですが、それをやるんだったら、『直虎』でそこらへんの青春グラフィティをやってから、その後の『真田丸』にいくという順番の方がよかったんじゃないのでしょうか。逆はなぁ~。「あんな徳川ファミリーにも、昔はこんな苦労時代があった!」みたいな感じになるのかしら。

 それにしても、史実上の誕生年は不詳なわけなんですが、おそらくその経歴から見ても、いいなずけとなった親戚の井伊直親(1535~63年)とほぼ同年代のはずでしょうから、ということは、信長・秀吉・家康ともほぼ同じ世代で、しかも3人いずれともドラマ的にからんでいてもまぁまぁおかしくはない絶好の人物を主人公にピックアップしたということになりますね。
 ただ、信長・秀吉サイドに対しては、桶狭間合戦を通して、敵に近い複雑な感情をいだいている可能性も濃厚なわけで、同盟関係にはありながらも、決して織田政権の栄華を享受している立場にはなかった、常在戦場のかなり泥臭いドラマになることは間違いなさそうです。

 主人公の直虎さんの死去が本能寺の変の直後っていうのも、苦労しか知らずに逝ってしまった、みたいな哀愁が漂いますね。井伊家の興隆は、まさにそこからだったのに!
 そういう、関ヶ原合戦までにいけない(ダイジェストで最終回に流れる可能性は高いですが)で終わる戦国ものになるという点でも、この『直虎』は、女性が主人公でありながらも、あの『風林火山』(2007年)なみに質実剛健、言い換えれば「地味~な」正統派の大河ドラマになることも確実でしょう。

 さらに私といたしましては、この井伊直虎という人物の生涯を観るだに、「史上最弱の戦国大名」としても名高い(実際にはそんなことないでしょうけど)、あの今川氏真(1538~1615年)さまが、なんと「主人公の命運を脅かす強大な敵キャラ」として登場してくるであろうことがほぼ確定であることに注目したい!! うをを!!
 すごい! 大河ドラマの中で氏真が、急死した親父の敗戦処理係だけじゃなくて、ちゃんと独立した戦国大名として活躍する出番が与えられるかもしれないとは、な~んて夢みたいな時代になったのでしょうか!!

 これは、観ざるを得ない! 今のところ、『真田丸』以上に要チェックな作品になりそうなのは揺るぎありませんね!! きたる2017年は、今川氏真、そして、かなりえげつない執念深さで井伊家をつけねらう小野道高・道好父子のヒールっぷりに大興奮の1年になりそうです。

 た~のしみだなぁ~オイ♡


《おまけ》
『おんな城主 直虎』に登場しそうな戦国武将の、『信長の野望』シリーズにおけるだいたいの評価

井伊 直政(直虎の養子)…… 知力69、統率力81

井伊 直親(直政の父) …… 知力51、統率力46

井伊 直盛(直虎の父) …… 知力45、統率力63

徳川 家康       …… 知力102、統率力65

酒井 忠次(徳川四天王)…… 知力76、統率力82

本多 忠勝(徳川四天王)…… 知力66、統率力84

榊原 康政(徳川四天王)…… 知力45、統率力78

今川 義元       …… 知力88、統率力72

今川 氏真(義元の嫡男)…… 知力47、統率力30
※氏真のみ、あまりにも不憫な評価なので、平均ではなくシリーズ中でも最も高かった数値(『烈風伝』)を採用しています。それで、これ!?

織田 信長       …… 知力115、統率力108

明智 光秀       …… 知力93、統率力95

羽柴 秀吉       …… 知力95、統率力94


井伊直虎のざっくりした略歴
1、今川義元の配下時代(1530年代~60年)
1530年代
遠江国井伊谷領主・井伊直盛の娘・次郎法師、誕生

天文十三(1544)年
いいなずけだった親戚の井伊直親(10歳)の家族が主君・今川義元(26歳)に謀反の疑いをかけられ自害し、直親は信濃国へ亡命
井伊次郎法師(10代?)、出家

弘治元(1555)年
信濃国に亡命していた井伊直親(21歳)、今川義元の赦免を得て井伊家に復帰
井伊次郎法師、還俗?
直親は信濃時代にすでに結婚していたため、次郎法師とは婚姻していない

永禄三(1560)年 五月
桶狭間合戦で、井伊直盛(55歳)と主君・今川義元(42歳)、討死
井伊直親(26歳)、直盛の跡を継いで井伊家当主となる

2、今川氏真の配下時代(1560~68年)
永禄五(1562年)十二月
井伊直親(28歳)、主君・今川氏真(25歳)に謀反の疑いで攻められ討死
井伊次郎法師は、母親らの氏真への説得により謀反の嫌疑をかけられず

永禄六(1563)年
井伊直親の死後に井伊家の当主代行となっていた一族長老の井伊直平(次郎法師の曽祖父)、今川氏真による天野家の犬居城攻略戦への従軍中に死没

永禄七(1564)年
今川氏真による飯尾家の曳馬城攻略戦に従軍した井伊家重臣の多くが討死し、井伊直親の遺児・虎松丸(4歳 のちの井伊直政)は寺に預けられる

永禄八(1565)年
井伊次郎法師(30歳前半?)、「直虎」に名を改めて井伊家当主となる
井伊直虎、井伊虎松丸(5歳)を養子とし時期当主として育てる

3、徳川家康の配下時代(1568~82年)
永禄十一(1568)年
今川家重臣・小野道好に攻められ井伊谷を奪われるが、徳川家康(26歳)の配下となり領地を奪還する

元亀元(1570)年
徳川家康、井伊直虎の嘆願を聞き入れ、小野道好を井伊直親讒言の罪で処刑する

元亀三(1572)年 十月
井伊直虎、武田信玄(52歳)の侵攻によって井伊谷を奪われ、徳川家の浜松城に寄寓する

元亀四(1573)年 四月
武田信玄が病に倒れ撤退したため、井伊直虎、井伊谷を奪回する

天正三(1575)年
井伊虎松(15歳)、名を「万千代」と改め、徳川家康の小姓となる

天正十(1582)年 八月
井伊直虎、死去(50歳前後?)
井伊万千代(22歳)、元服して「直政」と名を改めて井伊家当主となる

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