『軍師官兵衛』第10回『毛利襲来』(2014年3月9日 演出・本木一博)
登場する武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)
小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
(演・岡田准一)
竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
(演・谷原章介)
足利 義昭 …… 知力98、統率力86
(演・吹越満)
荒木 村重 …… 知力52、統率力83
(演・田中哲司)
本願寺 顕如 …… 知力96、統率力65
(演・真島秀和)
母里 太兵衛 友信 …… 知力44、統率力80
(演・速水もこみち)
石田 三成 …… 知力92、統率力60
(演・田中圭)
織田 信長 …… 知力115、統率力108
(演・江口洋介)
別所 賀相 …… 知力48、統率力45
(演・ベンガル)
別所 重棟 …… 知力64、統率力57
(演・佐戸井けん太)
別所 長治 …… 知力63、統率力63
(演・入江甚儀)
小寺 兵庫助 利高 …… 知力78、統率力63
(演・植木祥平)
浦 宗勝 …… 知力28、統率力71
別姓・乃美。小早川隆景の重臣で、毛利水軍頭領。(演・佐藤尚宏)
小寺 政職 …… 知力44、統率力49
(演・片岡鶴太郎)
小早川 隆景 …… 知力83、統率力77
(演・鶴見辰吾)
羽柴 秀吉 …… 知力95、統率力94
(演・竹中直人)
小寺 職隆 …… 知力72、統率力55
(演・柴田恭平)
ざっとの感想
○天正四(1576)年五月の英賀(あが)合戦が大河ドラマで映像化されるとは……非常に感慨深いものがありますが、そりゃまぁ、黒田孝高が主人公の作品じゃなきゃ、ありえないですよね。こういうのがご当地主人公ものの醍醐味ですよ! 地味だとかなんとかくだらないグチをぬかすようじゃあ、まだまだたまごクラブひよこクラブよ。
●石山本願寺の攻防戦の中でも最大の見せ場とも言える、今回の天王寺砦合戦での織田信長狙撃事件って、そんなに信長ノーガードな状況の戦闘で起きたことだったのか……? そりゃ野戦なんだから乱戦にもなったんでしょうけど、この当時(天正四年五月)、信長は権大納言&右近衛大将という、あの征夷大将軍位にも匹敵する超セレブリティに昇進してて、家督はもう嫡男の信忠に譲ってたんだぜ!? おいこら幹部ども、大コンツェルンの会長をひとりぼっちにしとくんじゃねぇ!!
とはいえ、史実でも確かに信長は、公卿クラスとはとても思えない獅子奮迅の活躍をもって(単に無謀なだけ?)かなり危険な最前線に攻め入っていたらしいのですが、それにしたって今回の映像化みたいに、まるで桶狭間合戦かっていうようなショボい少数戦闘にはなってないでしょ。織田軍三千 VS 本願寺軍一万五千なんですよ!? もっと力を入れて大人数で描写してほしかったんですが……これが現在における大河ドラマの限界か。
●ってゆーかぁあ!! 天王寺砦合戦やるんだったらさぁ、なんで信長軍に救援された天王寺砦の明智光秀まで、ちゃんと描ききらないわけ~ぇえ!? ぜんぜん出番なしかよ!!
この『軍師官兵衛』における、明智光秀の異常に不当な待遇の悪さがはっきりと観て取れる演出になっていましたね。光秀が首を取りたいのは、信長よりもむしろこのドラマの脚本家と演出家なんじゃないんでしょうか。
○母里「わしがぁあアア!! 千人たおぉーす!」
……もう、笑うしかないよね、まわりも。でも、言ってるのが他ならぬぼり君だからね。いいんじゃないんでしょうか。 ほんとにいいよなぁ~、こういうシーンでの、もこみちさんの根拠の無い自信たっぷり感。
○栗山善助の、外見の貧相さを見事に生かしたスパイ大作戦、発動! それにしても、小寺家の元侍女役の福島リラさんって、ほんっとにいい異貌をなされてますよねぇ。国際的なモデルさんなのに「本願寺門徒」っていうキャラクターがジャストフィットなのって、やっぱり宗教戦争の持っている根源的な問題が世界共通だからなのかなぁ。
●ベンガルさんの言を待つまでもなく、思わず視聴者全員が「落ち着け長治!!」と叫びたくなってしまう、別所長治役のお兄ちゃんの過呼吸演技……ガタガタうっせぇ!!
○職隆「旗を揚げよ!」、休夢「もっと声を上げよォ!!」
実にいいねぇ。柴田恭平さんと隆大介さんの声が聞こえる限り、黒田軍に「敗北」の二文字は無い!! っていうか、官兵衛の存在感がうっすいうっすい!!
●大たわけ者、もっと旗と旗との間隔をあけて身を隠さんかァア!! そんな密集度じゃ、偽軍であることがモロバレじゃわい!
……と思ったら、毛利軍も律儀にひっかかって退却してくれました。よかったねぇ、敵がピュアでいいひとたちで。
●天下の毛利家で、「76戦無敗」の猛将・吉川元春に次ぐ武者と畏れられた名将・乃美宗勝、堂々の大河ドラマ出演にもかぎらず、まったくいいとこなし!! ただのおばかさんになっちゃったよ……おまけにゃ、名誉挽回の大勝となった第一次木津川口海戦が「さらっ。」とダイジェスト扱いにされる始末。織田びいきもたいがいにしてよ~!!
○義昭公「毛利は強いと聞いたから来てやったのに……」
ウソこけ!! 他に選択肢がないからほうほうのていで鞆の浦に逃げ込んだんじゃろが! さすがは将軍・義昭公。虚勢の張り具合もお変わりありませんな☆
それにしても、なんかやけにもみあげが濃くなったような気がするんですが……吹越さんの中では、流れ公方といえばルパンもみあげなんだろうか。よくわかんないけど、カッコイイからいいか。
●戦闘の結果を義昭公に報告するだけという、ショッカーの幹部みたいなチンケな役回りしかさせてもらえない小早川隆景って、いったい……
ていうか、小早川隆景クラスが直接会いに行くほど、当時の義昭公は篤くもてなされていたんだろうか? 実際は治外法権的に鞆の浦の居住を認めてただけで、毛利家は意図的にそうとうな距離をおいて接していたと思うんですが。義昭公を正式にかつぎ上げて織田政権に対峙するメリットと勝算が無いんですよね。史実の毛利家は、もっと頭が良かったと思う。
●今のところの研究では、信長との間に子が生まれなかった可能性の高いお濃の方に対して、「私は子を産めないから夫(秀吉)にうとまれている……」とグチをぶつけるおねの神経がまったく理解できない。同じ悩みのある目上の人に言うことじゃねぇだろ……しかも、すぐ近くに上司(信長)本人がいるんだぞ!! その上司は、お濃の方以外の女性との間にバンバン子どもをつくってるんだぞ!! いろんな観点から地雷ふみまくりな行動が、まったくおねらしくない空気の読めなさ。信長に夫の所業を訴えてるということ自体は史実どおりなのに、脚本の解釈がまるで見当違いもいいとこなんですね。ダメだなぁ~、この作品のおねは。
●一時とはいえ、毛利陣営に寝返ったこともある侍女身分をなんで官兵衛が側室にしなきゃいかんのだ、このくそたわけがあぁあ!!
私は、阿知波悟美さんは実にいい女優さんだと認識しているのですが、この『軍師官兵衛』でのお福という役は、彼女にとってあまりにも役不足すぎると思う。賢くないくせに笑えないんだよなぁ、どうにもこうにも。
結論、「第11回がとてもたのしみです。」
えっ、先週の放送で本願寺のご本尊が阿弥陀如来じゃなくて釈迦如来になってたって?
じぇんじぇん気がつかなかった……わたし、禅宗だからなぁ! ご本尊なんて別に誰でもいいんですよね、ありがたいお方だったら。いやー、そうも言ってられませんな。もっと勉強しなきゃね。あっ、いま調べてみたら、うちの宗派のご本尊は釈迦如来ですかそうですか。
いよいよ、なにかと苦戦というニュースの多い『軍師官兵衛』も、めでたく放送10回をむかえましたな。
余談ですが、ここらでちょっと『軍師官兵衛』とは直接の関係はありませんが、今年で53作目となる大河ドラマシリーズにおける、「3人の天下人」についての調べごとをば、ひとつ。
今年の『軍師官兵衛』にかぎらず、戦国時代を扱った NHK大河ドラマにおいては、時代を変える超有名な歴史的偉人である「織田信長」「明智光秀」「豊臣秀吉」のお3方は、ストーリー上の立ち位置でもキャスティングでも、他の登場人物たちとはちょっと格の違う特別な話題性、ときには主人公さえをも喰ってしまう豪華さをもってむかえられます。まぁ、今年の明智みっちゃんこんは、今のところはだいぶひどい待遇になってますが。
そこで、基本的にはだいたい1年間に50回前後の話数で放送されている歴代の「戦国もの」大河ドラマの中で、いったいこの3人がどのくらいの話数まで登場して、そして退場していったのかをサッと調べてみました。ご本人が主人公だったら、そりゃ最終回まで出ずっぱりなわけですが、そうでなかった場合、その「死」は長い放送の中の「どこらへん」でドラマティックに描かれていたものなのかを、みてみましょう。
ちなみに、まだまだ『軍師官兵衛』には登場するきざしさえもがないもうひとりの天下人「徳川家康」についても、せっかくなんでいっしょに調べてみました。
さらにちなみに言わせていただきますと、私がこの4人をさしおいて愛している天下人(レッテルのみ……)であらせられる足利義昭公におかれましては、まことに遺憾ながら、その「死」までが大河ドラマで描かれることは、いまだかつてただの一度も無いようであります。大河ドラマどころか、ふつうのドラマでも映画でもアニメでもどれでも無いよね、たぶん!? キィイ~、くちおしいぃい!!
でも、いいんだいいんだ、まことの「貴人」というものは、死などという見苦しいものに接する姿は余人に見せてはならぬものなのだ……と、もっともらしい言い訳をさしこんでおきましょうかい。
さぁ、どんな感じになるかしらね!?
NHK 大河ドラマにおける天下人たちの登場話数
信長さんの場合 …… 平均30.9回(15タイトルに登場)
・最短で第1回のみの登場(1989年『春日局』藤岡弘、)
・最長で最終回まで登場(1969年『天と地と』杉良太郎、1988年『武田信玄』石橋凌、1992年『信長 KING OF ZIPANGU 』緒形直人)
光秀さんの場合 …… 平均27.8回(12タイトルに登場)
・最短で第3回までの登場(1989年『春日局』五木ひろし)
・最長で最終回まで登場(1973年『国盗り物語』近藤正臣、1992年『信長 KING OF ZIPANGU 』マイケル富岡)
秀吉さんの場合 …… 平均37.0回(16タイトルに登場)
・最短で第1回のみの登場(1993年『琉球の風』仲村トオル)
・最長で最終回まで登場(1965年『太閤記』緒形拳、1969年『天と地と』浜田光夫、1973年『国盗り物語』火野正平、1992年『信長 KING OF ZIPANGU 』仲村トオル、1996年『秀吉』竹中直人)
家康さんの場合 …… 平均45.3回(戦国時代にかかわる20タイトル全てに登場)
・最短で第32回までの登場(1989年『春日局』丹波哲郎、2000年『葵 徳川三代』津川雅彦)
・最長で最終回まで登場(1965年『太閤記』六世尾上菊蔵、1969年『天と地と』松山政路、1973年『国盗り物語』寺尾聡、1978年『黄金の日日』児玉清、1981年『おんな太閤記』フランキー堺、1983年『徳川家康』滝田栄、1988年『武田信玄』三世中村橋之助、1992年『信長 KING OF ZIPANGU 』郷ひろみ、1993年『琉球の風』小林旭、1996年『秀吉』西村雅彦、2002年『利家とまつ』高嶋政宏、2003年『武蔵』北村和夫、2006年『功名が辻』西田敏行、2009年『天地人』松方弘樹)
う~ん、さすがは徳川家康! いちばん短い活躍で「第32回まで」ってあーた、その時点で信長と光秀の平均を超えてるっつうの!! ダテに長生きして江戸幕府を創始してはいませんな。
なんで信長を殺したはずの光秀の平均登場話数が、信長よりも短いのだろうか……やっぱり光秀には、月見草がよく似合う。
ま、とりあえずは信長さん光秀さん秀吉さん、今回の『軍師官兵衛』に関しては、最短登場話数記録をクリアしておめでとうございます。
さぁ、今年の「本能寺の変」はいったい、どのあたりで炸裂しちゃうんでしょうかねェ? そして、注目の「家康2014エディション」の栄冠は、どの俳優さんの頭上に輝くのでありましょうか!?
世間さまがなんと言おうが、今後も『軍師官兵衛』から目が離せませんなぁ~!!
あっ、しかも来週は、いよいよ「戦国の暗黒面に堕ちたリアルダースベイダー卿」こと、宇喜多直家の初登場だぞい☆ たぎるねぇ~。
登場する武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)
小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
(演・岡田准一)
竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
(演・谷原章介)
足利 義昭 …… 知力98、統率力86
(演・吹越満)
荒木 村重 …… 知力52、統率力83
(演・田中哲司)
本願寺 顕如 …… 知力96、統率力65
(演・真島秀和)
母里 太兵衛 友信 …… 知力44、統率力80
(演・速水もこみち)
石田 三成 …… 知力92、統率力60
(演・田中圭)
織田 信長 …… 知力115、統率力108
(演・江口洋介)
別所 賀相 …… 知力48、統率力45
(演・ベンガル)
別所 重棟 …… 知力64、統率力57
(演・佐戸井けん太)
別所 長治 …… 知力63、統率力63
(演・入江甚儀)
小寺 兵庫助 利高 …… 知力78、統率力63
(演・植木祥平)
浦 宗勝 …… 知力28、統率力71
別姓・乃美。小早川隆景の重臣で、毛利水軍頭領。(演・佐藤尚宏)
小寺 政職 …… 知力44、統率力49
(演・片岡鶴太郎)
小早川 隆景 …… 知力83、統率力77
(演・鶴見辰吾)
羽柴 秀吉 …… 知力95、統率力94
(演・竹中直人)
小寺 職隆 …… 知力72、統率力55
(演・柴田恭平)
ざっとの感想
○天正四(1576)年五月の英賀(あが)合戦が大河ドラマで映像化されるとは……非常に感慨深いものがありますが、そりゃまぁ、黒田孝高が主人公の作品じゃなきゃ、ありえないですよね。こういうのがご当地主人公ものの醍醐味ですよ! 地味だとかなんとかくだらないグチをぬかすようじゃあ、まだまだたまごクラブひよこクラブよ。
●石山本願寺の攻防戦の中でも最大の見せ場とも言える、今回の天王寺砦合戦での織田信長狙撃事件って、そんなに信長ノーガードな状況の戦闘で起きたことだったのか……? そりゃ野戦なんだから乱戦にもなったんでしょうけど、この当時(天正四年五月)、信長は権大納言&右近衛大将という、あの征夷大将軍位にも匹敵する超セレブリティに昇進してて、家督はもう嫡男の信忠に譲ってたんだぜ!? おいこら幹部ども、大コンツェルンの会長をひとりぼっちにしとくんじゃねぇ!!
とはいえ、史実でも確かに信長は、公卿クラスとはとても思えない獅子奮迅の活躍をもって(単に無謀なだけ?)かなり危険な最前線に攻め入っていたらしいのですが、それにしたって今回の映像化みたいに、まるで桶狭間合戦かっていうようなショボい少数戦闘にはなってないでしょ。織田軍三千 VS 本願寺軍一万五千なんですよ!? もっと力を入れて大人数で描写してほしかったんですが……これが現在における大河ドラマの限界か。
●ってゆーかぁあ!! 天王寺砦合戦やるんだったらさぁ、なんで信長軍に救援された天王寺砦の明智光秀まで、ちゃんと描ききらないわけ~ぇえ!? ぜんぜん出番なしかよ!!
この『軍師官兵衛』における、明智光秀の異常に不当な待遇の悪さがはっきりと観て取れる演出になっていましたね。光秀が首を取りたいのは、信長よりもむしろこのドラマの脚本家と演出家なんじゃないんでしょうか。
○母里「わしがぁあアア!! 千人たおぉーす!」
……もう、笑うしかないよね、まわりも。でも、言ってるのが他ならぬぼり君だからね。いいんじゃないんでしょうか。 ほんとにいいよなぁ~、こういうシーンでの、もこみちさんの根拠の無い自信たっぷり感。
○栗山善助の、外見の貧相さを見事に生かしたスパイ大作戦、発動! それにしても、小寺家の元侍女役の福島リラさんって、ほんっとにいい異貌をなされてますよねぇ。国際的なモデルさんなのに「本願寺門徒」っていうキャラクターがジャストフィットなのって、やっぱり宗教戦争の持っている根源的な問題が世界共通だからなのかなぁ。
●ベンガルさんの言を待つまでもなく、思わず視聴者全員が「落ち着け長治!!」と叫びたくなってしまう、別所長治役のお兄ちゃんの過呼吸演技……ガタガタうっせぇ!!
○職隆「旗を揚げよ!」、休夢「もっと声を上げよォ!!」
実にいいねぇ。柴田恭平さんと隆大介さんの声が聞こえる限り、黒田軍に「敗北」の二文字は無い!! っていうか、官兵衛の存在感がうっすいうっすい!!
●大たわけ者、もっと旗と旗との間隔をあけて身を隠さんかァア!! そんな密集度じゃ、偽軍であることがモロバレじゃわい!
……と思ったら、毛利軍も律儀にひっかかって退却してくれました。よかったねぇ、敵がピュアでいいひとたちで。
●天下の毛利家で、「76戦無敗」の猛将・吉川元春に次ぐ武者と畏れられた名将・乃美宗勝、堂々の大河ドラマ出演にもかぎらず、まったくいいとこなし!! ただのおばかさんになっちゃったよ……おまけにゃ、名誉挽回の大勝となった第一次木津川口海戦が「さらっ。」とダイジェスト扱いにされる始末。織田びいきもたいがいにしてよ~!!
○義昭公「毛利は強いと聞いたから来てやったのに……」
ウソこけ!! 他に選択肢がないからほうほうのていで鞆の浦に逃げ込んだんじゃろが! さすがは将軍・義昭公。虚勢の張り具合もお変わりありませんな☆
それにしても、なんかやけにもみあげが濃くなったような気がするんですが……吹越さんの中では、流れ公方といえばルパンもみあげなんだろうか。よくわかんないけど、カッコイイからいいか。
●戦闘の結果を義昭公に報告するだけという、ショッカーの幹部みたいなチンケな役回りしかさせてもらえない小早川隆景って、いったい……
ていうか、小早川隆景クラスが直接会いに行くほど、当時の義昭公は篤くもてなされていたんだろうか? 実際は治外法権的に鞆の浦の居住を認めてただけで、毛利家は意図的にそうとうな距離をおいて接していたと思うんですが。義昭公を正式にかつぎ上げて織田政権に対峙するメリットと勝算が無いんですよね。史実の毛利家は、もっと頭が良かったと思う。
●今のところの研究では、信長との間に子が生まれなかった可能性の高いお濃の方に対して、「私は子を産めないから夫(秀吉)にうとまれている……」とグチをぶつけるおねの神経がまったく理解できない。同じ悩みのある目上の人に言うことじゃねぇだろ……しかも、すぐ近くに上司(信長)本人がいるんだぞ!! その上司は、お濃の方以外の女性との間にバンバン子どもをつくってるんだぞ!! いろんな観点から地雷ふみまくりな行動が、まったくおねらしくない空気の読めなさ。信長に夫の所業を訴えてるということ自体は史実どおりなのに、脚本の解釈がまるで見当違いもいいとこなんですね。ダメだなぁ~、この作品のおねは。
●一時とはいえ、毛利陣営に寝返ったこともある侍女身分をなんで官兵衛が側室にしなきゃいかんのだ、このくそたわけがあぁあ!!
私は、阿知波悟美さんは実にいい女優さんだと認識しているのですが、この『軍師官兵衛』でのお福という役は、彼女にとってあまりにも役不足すぎると思う。賢くないくせに笑えないんだよなぁ、どうにもこうにも。
結論、「第11回がとてもたのしみです。」
えっ、先週の放送で本願寺のご本尊が阿弥陀如来じゃなくて釈迦如来になってたって?
じぇんじぇん気がつかなかった……わたし、禅宗だからなぁ! ご本尊なんて別に誰でもいいんですよね、ありがたいお方だったら。いやー、そうも言ってられませんな。もっと勉強しなきゃね。あっ、いま調べてみたら、うちの宗派のご本尊は釈迦如来ですかそうですか。
いよいよ、なにかと苦戦というニュースの多い『軍師官兵衛』も、めでたく放送10回をむかえましたな。
余談ですが、ここらでちょっと『軍師官兵衛』とは直接の関係はありませんが、今年で53作目となる大河ドラマシリーズにおける、「3人の天下人」についての調べごとをば、ひとつ。
今年の『軍師官兵衛』にかぎらず、戦国時代を扱った NHK大河ドラマにおいては、時代を変える超有名な歴史的偉人である「織田信長」「明智光秀」「豊臣秀吉」のお3方は、ストーリー上の立ち位置でもキャスティングでも、他の登場人物たちとはちょっと格の違う特別な話題性、ときには主人公さえをも喰ってしまう豪華さをもってむかえられます。まぁ、今年の明智みっちゃんこんは、今のところはだいぶひどい待遇になってますが。
そこで、基本的にはだいたい1年間に50回前後の話数で放送されている歴代の「戦国もの」大河ドラマの中で、いったいこの3人がどのくらいの話数まで登場して、そして退場していったのかをサッと調べてみました。ご本人が主人公だったら、そりゃ最終回まで出ずっぱりなわけですが、そうでなかった場合、その「死」は長い放送の中の「どこらへん」でドラマティックに描かれていたものなのかを、みてみましょう。
ちなみに、まだまだ『軍師官兵衛』には登場するきざしさえもがないもうひとりの天下人「徳川家康」についても、せっかくなんでいっしょに調べてみました。
さらにちなみに言わせていただきますと、私がこの4人をさしおいて愛している天下人(レッテルのみ……)であらせられる足利義昭公におかれましては、まことに遺憾ながら、その「死」までが大河ドラマで描かれることは、いまだかつてただの一度も無いようであります。大河ドラマどころか、ふつうのドラマでも映画でもアニメでもどれでも無いよね、たぶん!? キィイ~、くちおしいぃい!!
でも、いいんだいいんだ、まことの「貴人」というものは、死などという見苦しいものに接する姿は余人に見せてはならぬものなのだ……と、もっともらしい言い訳をさしこんでおきましょうかい。
さぁ、どんな感じになるかしらね!?
NHK 大河ドラマにおける天下人たちの登場話数
信長さんの場合 …… 平均30.9回(15タイトルに登場)
・最短で第1回のみの登場(1989年『春日局』藤岡弘、)
・最長で最終回まで登場(1969年『天と地と』杉良太郎、1988年『武田信玄』石橋凌、1992年『信長 KING OF ZIPANGU 』緒形直人)
光秀さんの場合 …… 平均27.8回(12タイトルに登場)
・最短で第3回までの登場(1989年『春日局』五木ひろし)
・最長で最終回まで登場(1973年『国盗り物語』近藤正臣、1992年『信長 KING OF ZIPANGU 』マイケル富岡)
秀吉さんの場合 …… 平均37.0回(16タイトルに登場)
・最短で第1回のみの登場(1993年『琉球の風』仲村トオル)
・最長で最終回まで登場(1965年『太閤記』緒形拳、1969年『天と地と』浜田光夫、1973年『国盗り物語』火野正平、1992年『信長 KING OF ZIPANGU 』仲村トオル、1996年『秀吉』竹中直人)
家康さんの場合 …… 平均45.3回(戦国時代にかかわる20タイトル全てに登場)
・最短で第32回までの登場(1989年『春日局』丹波哲郎、2000年『葵 徳川三代』津川雅彦)
・最長で最終回まで登場(1965年『太閤記』六世尾上菊蔵、1969年『天と地と』松山政路、1973年『国盗り物語』寺尾聡、1978年『黄金の日日』児玉清、1981年『おんな太閤記』フランキー堺、1983年『徳川家康』滝田栄、1988年『武田信玄』三世中村橋之助、1992年『信長 KING OF ZIPANGU 』郷ひろみ、1993年『琉球の風』小林旭、1996年『秀吉』西村雅彦、2002年『利家とまつ』高嶋政宏、2003年『武蔵』北村和夫、2006年『功名が辻』西田敏行、2009年『天地人』松方弘樹)
う~ん、さすがは徳川家康! いちばん短い活躍で「第32回まで」ってあーた、その時点で信長と光秀の平均を超えてるっつうの!! ダテに長生きして江戸幕府を創始してはいませんな。
なんで信長を殺したはずの光秀の平均登場話数が、信長よりも短いのだろうか……やっぱり光秀には、月見草がよく似合う。
ま、とりあえずは信長さん光秀さん秀吉さん、今回の『軍師官兵衛』に関しては、最短登場話数記録をクリアしておめでとうございます。
さぁ、今年の「本能寺の変」はいったい、どのあたりで炸裂しちゃうんでしょうかねェ? そして、注目の「家康2014エディション」の栄冠は、どの俳優さんの頭上に輝くのでありましょうか!?
世間さまがなんと言おうが、今後も『軍師官兵衛』から目が離せませんなぁ~!!
あっ、しかも来週は、いよいよ「戦国の暗黒面に堕ちたリアルダースベイダー卿」こと、宇喜多直家の初登場だぞい☆ たぎるねぇ~。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます