『軍師官兵衛』第11回『命がけの宴』(2014年3月16日 演出・大原拓)
登場する武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)
小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
(演・岡田准一)
竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
(演・谷原章介)
明智 光秀 …… 知力93、統率力95
(演・春風亭小朝)
高山 右近 重友 …… 知力71、統率力75
摂津国高槻城主で、荒木村重の家臣。(演・生田斗真)
足利 義昭 …… 知力98、統率力86
(演・吹越満)
荒木 村重 …… 知力52、統率力83
(演・田中哲司)
母里 太兵衛 友信 …… 知力44、統率力80
(演・速水もこみち)
石田 三成 …… 知力92、統率力60
(演・田中圭)
安国寺 恵瓊(えけい)…… 知力80、統率力31
(演・山路和弘)
柴田 勝家 …… 知力51、統率力87
(演・近藤芳正)
丹羽 長秀 …… 知力82、統率力73
(演・勝野洋)
織田 信長 …… 知力115、統率力108
(演・江口洋介)
瀧川 一益 …… 知力66、統率力78
(演・川野太郎)
蜂須賀 小六 正勝 …… 知力74、統率力90
(演・ピエール瀧)
羽柴 小一郎 秀長 …… 知力83、統率力75
(演・嘉島典俊)
上月 景貞(かげさだ)…… 知力38、統率力58
播磨国上月城主で、官兵衛の義兄。宇喜多直家の傘下に入っている。(演・土平ドンペイ)
小寺 兵庫助 利高 …… 知力78、統率力63
(演・植木祥平)
小寺 政職 …… 知力44、統率力49
(演・片岡鶴太郎)
宇喜多 直家 …… 知力94、統率力74
備前・備中・美作国にまたがり勢力を広げる戦国大名。めちゃくちゃこわい。(演・陣内孝則)
小早川 隆景 …… 知力83、統率力77
(演・鶴見辰吾)
羽柴 秀吉 …… 知力95、統率力94
(演・竹中直人)
小寺 職隆 …… 知力72、統率力55
(演・柴田恭平)
ざっとの感想
○先週にさらっと流されたはずの、毛利 VS 織田の第一次木津川口海戦が、今回は冒頭に比較的しっかりと映像化! そりゃうれしいんですが……なぜ、出し惜しみをする? 次回へのひっぱり要素としてはこれ以上ない食材だったと思うんですが。
○官兵衛「はぁァア!? 先延ばし!?」
いいですねぇ~、地方武将のやるせない気持ちがふんだんに込められている叫びです。信長はホントに勝手なんだぜ~。ホラ、あなたも毛利家においで、足利将軍家においで~……
●明智光秀「丹波の波多野も、用意に片付く相手ではござらん。」
ここが史実と『信長の野望』との大きな感触の違いなんだよなぁ……あの明智光秀でしょ? んで、担当部署は丹波国(だいたい現在の京都府中部)だけなんでしょ? かんたんに片付くと思うんだけど、そうはいってないんだよなぁ~。
丹波国の波多野家が強かったのか、みっちゃんこんが弱かったのか。はたまた、丹波国の地形が攻略しづらかったのか。とにもかくにも、そんな情けない実情を信長こみの重臣会議で堂々と報告し、またしても株を暴落させるキンカン頭だったのでした。こいつ、つくづくパッとしねぇな……
○半兵衛「備前の宇喜多を調略するのです。」→ 官兵衛「宇喜多ぁ……(ため息)」
それだけにはやりたくねぇんだけどなぁ……という官兵衛のイタいところをついてくるツンツン半兵衛。今日もイヤ~なやつだ! 「デレ」が出る日は、一体いつのことやら。
○官兵衛「今わしは、自分のことを考えるいとまぁーない!!」
岡田さん、落ち着きなされ! また、語尾がなに言ってるかわかんなくなっておりますぞ!!
にしても、確かに最近の官兵衛は危険な個人プレーが多くなってきており、妻のお光が心配するのもまったく自然なことになっています。この行き着く先が、あの有岡城監禁事件ということなのでありまして……うむ、脚本の伏線は、のちに向けてしっかりとひっぱられておりますな!
なんというワーカホリック官兵衛。これほどに頭が切れて行動力がありながらも、「下克上」という手っ取り早い選択に自分からはなかなかいたらなかったというところが、黒田孝高という人物の興味深い「限界」なんですよねぇ。
○「それはぁア!! わしの得になる話かァ?」
ギャー、宇喜多直家キター!!
出てきて早々、人ころしちゃったよ、この人……あの『独眼竜政宗』(1988年)の名キャラクター・最上義光に匹敵する、バカバカしいまでの怖さ!! 岡山県人のみなさま、山形県人としてお察し申しあげる……
●そりゃあ宇喜多家の家臣みたいな立場なんですから当然なんですが、珍しく来訪してきた義弟(官兵衛)の前で、自分の持ち城の主席を直家に無言で譲ってすごすごと脇にひかえる上月景貞のプライド、ずたぼろ……えらいぞ、景貞、がんばれ、景貞!!
こわもてでそこそこ怖いドンペイさんがまず景貞として登場して、それからさらに怖すぎる顔の陣内さんが出てくるという定番の「てんどん演出」が、実にきいてるねぇ~。
○栗山善助の告白大作戦、発動!! そして難なく成就。濱田岳さんはなんか、石ノ森章太郎のマンガにでも出てきそうな、愛嬌のあるピュアな青年を演じさせたら最高だよね~。でも、どこか幸うすそうなんだよなぁ、相手の福島リラさんもあわせて。
○深夜のキリシタンパーティ、気持ちよく賛美歌を唄いながらいずこへ? というわけのわかんないシチュエーションで高山重友、初登場。二次会のわたみにでも向かう途中だったのだろうか……ボー然とするしかない官兵衛と善助。
なんか、風水師のキョンシー輸送隊なみに、夜道で出くわしたくない集団だ! 葬儀は昼間にやってくれや、こえぇから!!
●高山重友が荒木村重の家臣になった経緯、というのもものすごくおもしろいんですが……そこまでは映像化する余裕がないようで、またしても残念無念! ほんとにおもしろいんだけどなぁ。
○「神でうすのみもとでは……」とかなんとかわけのわかんないことをぬかしてる部下にぞっこんになっている妻(だし)を見つめる夫・村重の顔には、濃厚な疲れの色が……それ絶対、本願寺対応とは別の心配で疲れてるよね!?
○「わたしは一度地獄に堕ち……よみがえりました!」
高山重友の異常なまでの男前オーラに、さすがの官兵衛も若干ひきぎみ! 私が官兵衛だったら、こんな人に会っちゃったらキリスト教とはなるべくかかわらないようにしよう、とか思っちゃうけどなぁ。だって、なんかこわいんだもん!
○越前本営においての、勝家 VS 秀吉の大ゲンカがコントにしか見えない! おもしろいから、実際の放送の倍くらいの長さでやってもよかったと思います。何を言ってもかわいい近藤芳正! 武将のみなさん、止めなくてもたぶん泣くくらいでおさまるから、ほっときましょう!!
○史実上、信長に殺されることはないということをドラマを観ている人のほとんどが知っているという超逆境の中でも、竹中秀吉の演技は確かに死を覚悟していてものすごく良かったですね。いとも簡単に感動してしまい、なんか悔しい!
○全身冷や汗の秀吉に対して、おとがめなしで播磨進攻を承諾する信長……「今度馬鹿騒ぎするときは、わしも呼べ。」
江口信長が、やっとカッコよくなってきたぞ!! きゃ~なんてステキな上司さま。
結論、「第12回がとてもたのしみです。」
今回はほんとにおもしろかったなぁ~。やっぱり、前半の陣内さんと後半の竹中さんの存在感のものすごさですよね。まさに大河! って感じで、これまでの全回の中でもいちばん充実して見ごたえのある「神回」だったと感じました。まぁ、将軍・義昭公はほんのチョイしか出てこなかったけどね……
そして次回予告を観たらば、なんと来週は、私が最も好きな歴史上の偉人、松永弾正久秀とおぼしきハッスルじいちゃんが!! そりゃもう、炎上する城の中で大爆笑する老人なんて、松永霜台しかいねぇよ!!
ギャー、次回も楽しみだぞぉ、どっか~ん☆
登場する武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)
小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
(演・岡田准一)
竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
(演・谷原章介)
明智 光秀 …… 知力93、統率力95
(演・春風亭小朝)
高山 右近 重友 …… 知力71、統率力75
摂津国高槻城主で、荒木村重の家臣。(演・生田斗真)
足利 義昭 …… 知力98、統率力86
(演・吹越満)
荒木 村重 …… 知力52、統率力83
(演・田中哲司)
母里 太兵衛 友信 …… 知力44、統率力80
(演・速水もこみち)
石田 三成 …… 知力92、統率力60
(演・田中圭)
安国寺 恵瓊(えけい)…… 知力80、統率力31
(演・山路和弘)
柴田 勝家 …… 知力51、統率力87
(演・近藤芳正)
丹羽 長秀 …… 知力82、統率力73
(演・勝野洋)
織田 信長 …… 知力115、統率力108
(演・江口洋介)
瀧川 一益 …… 知力66、統率力78
(演・川野太郎)
蜂須賀 小六 正勝 …… 知力74、統率力90
(演・ピエール瀧)
羽柴 小一郎 秀長 …… 知力83、統率力75
(演・嘉島典俊)
上月 景貞(かげさだ)…… 知力38、統率力58
播磨国上月城主で、官兵衛の義兄。宇喜多直家の傘下に入っている。(演・土平ドンペイ)
小寺 兵庫助 利高 …… 知力78、統率力63
(演・植木祥平)
小寺 政職 …… 知力44、統率力49
(演・片岡鶴太郎)
宇喜多 直家 …… 知力94、統率力74
備前・備中・美作国にまたがり勢力を広げる戦国大名。めちゃくちゃこわい。(演・陣内孝則)
小早川 隆景 …… 知力83、統率力77
(演・鶴見辰吾)
羽柴 秀吉 …… 知力95、統率力94
(演・竹中直人)
小寺 職隆 …… 知力72、統率力55
(演・柴田恭平)
ざっとの感想
○先週にさらっと流されたはずの、毛利 VS 織田の第一次木津川口海戦が、今回は冒頭に比較的しっかりと映像化! そりゃうれしいんですが……なぜ、出し惜しみをする? 次回へのひっぱり要素としてはこれ以上ない食材だったと思うんですが。
○官兵衛「はぁァア!? 先延ばし!?」
いいですねぇ~、地方武将のやるせない気持ちがふんだんに込められている叫びです。信長はホントに勝手なんだぜ~。ホラ、あなたも毛利家においで、足利将軍家においで~……
●明智光秀「丹波の波多野も、用意に片付く相手ではござらん。」
ここが史実と『信長の野望』との大きな感触の違いなんだよなぁ……あの明智光秀でしょ? んで、担当部署は丹波国(だいたい現在の京都府中部)だけなんでしょ? かんたんに片付くと思うんだけど、そうはいってないんだよなぁ~。
丹波国の波多野家が強かったのか、みっちゃんこんが弱かったのか。はたまた、丹波国の地形が攻略しづらかったのか。とにもかくにも、そんな情けない実情を信長こみの重臣会議で堂々と報告し、またしても株を暴落させるキンカン頭だったのでした。こいつ、つくづくパッとしねぇな……
○半兵衛「備前の宇喜多を調略するのです。」→ 官兵衛「宇喜多ぁ……(ため息)」
それだけにはやりたくねぇんだけどなぁ……という官兵衛のイタいところをついてくるツンツン半兵衛。今日もイヤ~なやつだ! 「デレ」が出る日は、一体いつのことやら。
○官兵衛「今わしは、自分のことを考えるいとまぁーない!!」
岡田さん、落ち着きなされ! また、語尾がなに言ってるかわかんなくなっておりますぞ!!
にしても、確かに最近の官兵衛は危険な個人プレーが多くなってきており、妻のお光が心配するのもまったく自然なことになっています。この行き着く先が、あの有岡城監禁事件ということなのでありまして……うむ、脚本の伏線は、のちに向けてしっかりとひっぱられておりますな!
なんというワーカホリック官兵衛。これほどに頭が切れて行動力がありながらも、「下克上」という手っ取り早い選択に自分からはなかなかいたらなかったというところが、黒田孝高という人物の興味深い「限界」なんですよねぇ。
○「それはぁア!! わしの得になる話かァ?」
ギャー、宇喜多直家キター!!
出てきて早々、人ころしちゃったよ、この人……あの『独眼竜政宗』(1988年)の名キャラクター・最上義光に匹敵する、バカバカしいまでの怖さ!! 岡山県人のみなさま、山形県人としてお察し申しあげる……
●そりゃあ宇喜多家の家臣みたいな立場なんですから当然なんですが、珍しく来訪してきた義弟(官兵衛)の前で、自分の持ち城の主席を直家に無言で譲ってすごすごと脇にひかえる上月景貞のプライド、ずたぼろ……えらいぞ、景貞、がんばれ、景貞!!
こわもてでそこそこ怖いドンペイさんがまず景貞として登場して、それからさらに怖すぎる顔の陣内さんが出てくるという定番の「てんどん演出」が、実にきいてるねぇ~。
○栗山善助の告白大作戦、発動!! そして難なく成就。濱田岳さんはなんか、石ノ森章太郎のマンガにでも出てきそうな、愛嬌のあるピュアな青年を演じさせたら最高だよね~。でも、どこか幸うすそうなんだよなぁ、相手の福島リラさんもあわせて。
○深夜のキリシタンパーティ、気持ちよく賛美歌を唄いながらいずこへ? というわけのわかんないシチュエーションで高山重友、初登場。二次会のわたみにでも向かう途中だったのだろうか……ボー然とするしかない官兵衛と善助。
なんか、風水師のキョンシー輸送隊なみに、夜道で出くわしたくない集団だ! 葬儀は昼間にやってくれや、こえぇから!!
●高山重友が荒木村重の家臣になった経緯、というのもものすごくおもしろいんですが……そこまでは映像化する余裕がないようで、またしても残念無念! ほんとにおもしろいんだけどなぁ。
○「神でうすのみもとでは……」とかなんとかわけのわかんないことをぬかしてる部下にぞっこんになっている妻(だし)を見つめる夫・村重の顔には、濃厚な疲れの色が……それ絶対、本願寺対応とは別の心配で疲れてるよね!?
○「わたしは一度地獄に堕ち……よみがえりました!」
高山重友の異常なまでの男前オーラに、さすがの官兵衛も若干ひきぎみ! 私が官兵衛だったら、こんな人に会っちゃったらキリスト教とはなるべくかかわらないようにしよう、とか思っちゃうけどなぁ。だって、なんかこわいんだもん!
○越前本営においての、勝家 VS 秀吉の大ゲンカがコントにしか見えない! おもしろいから、実際の放送の倍くらいの長さでやってもよかったと思います。何を言ってもかわいい近藤芳正! 武将のみなさん、止めなくてもたぶん泣くくらいでおさまるから、ほっときましょう!!
○史実上、信長に殺されることはないということをドラマを観ている人のほとんどが知っているという超逆境の中でも、竹中秀吉の演技は確かに死を覚悟していてものすごく良かったですね。いとも簡単に感動してしまい、なんか悔しい!
○全身冷や汗の秀吉に対して、おとがめなしで播磨進攻を承諾する信長……「今度馬鹿騒ぎするときは、わしも呼べ。」
江口信長が、やっとカッコよくなってきたぞ!! きゃ~なんてステキな上司さま。
結論、「第12回がとてもたのしみです。」
今回はほんとにおもしろかったなぁ~。やっぱり、前半の陣内さんと後半の竹中さんの存在感のものすごさですよね。まさに大河! って感じで、これまでの全回の中でもいちばん充実して見ごたえのある「神回」だったと感じました。まぁ、将軍・義昭公はほんのチョイしか出てこなかったけどね……
そして次回予告を観たらば、なんと来週は、私が最も好きな歴史上の偉人、松永弾正久秀とおぼしきハッスルじいちゃんが!! そりゃもう、炎上する城の中で大爆笑する老人なんて、松永霜台しかいねぇよ!!
ギャー、次回も楽しみだぞぉ、どっか~ん☆
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