『軍師官兵衛』第4回『新しき門出』(2014年1月26日 演出・本木一博)
登場する史実上の有名人と、武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)
小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
(演・岡田准一)
竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
(演・谷原章介)
明智 光秀 …… 知力93、統率力95
越前国朝倉家家臣。足利義秋の接待役から義秋の家臣に転身する(演・春風亭小朝)
足利 義秋 …… 知力98、統率力86
足利幕府第13代征夷大将軍・足利義輝の弟(演・吹越満)
柴田 勝家 …… 知力51、統率力87
(演・近藤芳正)
丹羽 長秀 …… 知力82、統率力73
織田家重臣(演・勝野洋)
織田 信長 …… 知力115、統率力108
(演・江口洋介)
瀧川 一益 …… 知力66、統率力78
織田家重臣(演・川野太郎)
蜂須賀 小六 正勝 …… 知力74、統率力90
(演・ピエール瀧)
木下 小一郎 …… 知力83、統率力75
木下藤吉郎の弟。のちの羽柴秀長(演・嘉島典俊)
佐久間 信盛 …… 知力57、統率力51
織田家重臣(演・立川三貴)
細川 藤孝 …… 知力80、統率力71
足利義秋の重臣(演・長谷川公彦)
小寺 政職 …… 知力44、統率力49
(演・片岡鶴太郎)
木下 藤吉郎 …… 知力95、統率力94
(演・竹中直人)
小寺 職隆 …… 知力72、統率力55
(演・柴田恭平)
ざっとの感想
○冒頭の堤工事のシーンで、ちゃんと労働歌が唄われているのが地味にいいですね。当時の歌なり芸能なりを可能な限り再現するこころみは、今後もチラッとでもいいから続けていってほしいです。それが作品世界の広がりってもんよ。
○タイトルロール終わりのド頭から足利義秋!! 吹越さんお得意の、『北条時宗』での名演をほうふつとさせる「イライラ扇イジイジ」テクニックが超炸裂!
やっぱりミツルさんはわかってらっしゃる。『北条時宗』のときの宗尊親王とは比較にならない「必死感」と「いらだち」が前面に押し出されております! それだけにますますおもしろいんだよなぁ! 絶対に胃がキリキリ痛んでそうなサバイバー義秋、ここに降臨!!
○義秋の床机ズッコケ演技に、ミツルさんのエンジンふかし加減とテンションの高まりを見た。それに小朝光秀なんだからたまんない。
●毎回毎回、激しく疑問に思うんですが、越前国一乗谷城滞在期の足利義秋公って、そんなに強気に「将軍になるのはこのわしぞ!」とかのたまえる精神状態だったんだろうか……現役将軍の兄貴が殺されてるんだぜ? 自分だってその時に包囲されて殺されかけてたんだぜ? その殺した犯人勢力は畿内地方のあちこちにまだ健在なんだぜ? 次期将軍候補だって、三好家の足利義栄とか「鞍谷御所」の足利嗣知とかがいて、決して義秋一択じゃあないんだぜ? ついこないだまで義秋、ボウズだったんだぜ?
なんか個人的には、藤孝あたりがたきつける甘言にしぶしぶ乗っていた義秋、っていうイメージしかわかないんだけどな。
○一乗谷城滞在期の義秋の髪型って、まぁボウズをやめてだいたい1~3年後(1565年9月~68年7月)だから、ギリギリなんとか、まげも板についてきたってところですか。フレッシュ義秋!(やっと元服して「義秋」を「義昭」に改名するのは滞在末期の1568年4月)
○ものすごく絶妙に、義秋の「権威デフレまくり書状作戦」を活かして黒田職隆と小寺政職のギクシャク劇が展開される脚本プランが、いいね!! そうそう、こういうふうに全国レベルの歴史劇と地方レベルの人間模様がむすびつかないと、むりくり視聴率のために超有名人を引っぱりだすバラバラ再現映像集になっちゃうのよね~。私から見れば、『八重の桜』の失敗点をうまく克服していると思う。
○『キジ狩りレジャーは楽しいのだ~ の巻』ってな感じで、やっと鶴太郎さん演じる小寺政職の暗愚さと人間味が、コント芝居を抜けて生命を得てきたような気がします。やっぱりアホはアホなりに生き意地を張らないとね!
○第2のヒロインとなる櫛橋お光が初登場したわけですが、彼女を演じる中谷美紀38歳と、その姉を演じる酒井若菜33歳、そして、主人公の岡田准一さん33歳。おんなじ30代芸能人なのに、こんなにまで歩んできたキャリアの毛色が違うもんかね、しかし! ヘンな取り合わせ~。
それにしても、中谷さんはまゆげが太くなるだけで瞬時に「 KEY WEST CLUB 」時代にもどっちゃえるのね。ものすごい話です……夢はマジョリカ・セニョリータ~!!
○官兵衛の父・黒田職隆の早すぎる家督譲渡・隠居(40代前半)に、なぜかものすごく感動してしまいました。これぞ深謀遠慮、これぞ大人。戦国人たちの野望合戦からかけ離れた、この清涼な存在感がたまんないね! これが柴田恭平のたたずまいあってのものであることは言うまでもありません。
●織田家の「木瓜(もっこう)紋」がでかでかと染め抜かれた陣幕がはりめぐらされている本営の奥座敷で、堂々と昼寝をしている木下藤吉郎って……そりゃ弟の小一郎も大慌てでギャンギャン叫んで起こそうとするわ! 信長にたたっ斬られるぞ!!
○「墨俣一夜城」の風説が映像化されないのは、すばらしいことでありますが……信長、美濃国攻略でなにもしてねぇ!! いいな~、この江口さんのバカっぽさ。やっぱり、織田信長の最強最大の才能は、政治力でも軍事力でもなく「運のよさ」なんだよなぁ~。
●こんなこと、たぶんいろんな人がいろんなところで言うだろうから言いたくないんですが、いちおう私もツッコんどきますよ。
なんで1567年の美濃国攻略終結時に、明智光秀が織田家の重臣衆に列席してんの!? みっちゃん、あなた越前国のよっちゃんのとこにいるんじゃなかったの、そんとき!?
確かに、ここらへんの時期までのみっちゃんこの経歴は、今現在でもまだまだ謎に包まれている部分が多いので想像の翼を広げるのはけっこうなことなのですが、この『軍師官兵衛』では、みっちゃんこんが特急電車かどこでもドアを利用して越前(福井県)と美濃(岐阜県)とで家臣のかけもちをしていたという設定になっているのだろうか……
義秋のエージェントとして来訪した光秀の前で、「ちょうどいいから今発表しよっか。」ってな感じで信長が天下布武宣言をしたっていうのが順当な解釈なんでしょうが、な~んかもう、すでに光秀が信長の家臣にでもなってるかのような恣意的な「多くを語らない」演出処理になってるのが、ものすんごく気にいらない。っていうか、もしそんな言い訳だったら、そういう立場のみっちゃんこんのいるところで「わしが天下統一するんだぎゃー」とか言うな! 家臣の面々もそれでドッと盛り上がるな!! 叫ぶのはいいけど、主君の信長の目を見ながらタメ語で「天下布武じゃ!」って言うな無礼者!!
きみたち、のっけからそんなに義秋公をハブにしてなにが楽しいのかね!!
●たぶん、これから活躍する光秀や竹中半兵衛のカラーをきわだたせるためにやってるんでしょうが、信長家臣団がそろいもそろってバカっぽい! なんか、いちいちリアクションが脳筋で野蛮。狂乱的な集団が新時代を創るっていうのは……そういう要素はあるとしても、それだけじゃヤだなぁ~。
○やっぱり益岡徹さんはおもしろいなぁ~! 「どちらでも……かまわぬと。」という答え方が、今回最高の笑いポイントでした。
結論、「第5回がとてもたのしみです。」
もう、ミツル義秋と小朝みっちゃんこんのツープラトンで言うことなし。これからもがんばって戦国してください!!
え、なに? 足利義昭の能力値がおかしいって?
いやいや、これは間違いなく『信長の野望』シリーズの第1作(地方版)の能力値を参考にしたものなんですから、まごうことなき公式見解なんですよ!!
まぁ、第1作の能力設定を引き合いに出すこと自体が、たいがい反則なんですけれどもね……
こういう能力設定をもとにした義昭公が主人公の大河ドラマ、観た~い!! 詳しくは、我が『長岡京エイリアン』にて絶賛停止中の『洛炎戦国記』プロジェクトの今後に、ご期待ください(今後があったらネ)。
登場する史実上の有名人と、武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)
小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
(演・岡田准一)
竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
(演・谷原章介)
明智 光秀 …… 知力93、統率力95
越前国朝倉家家臣。足利義秋の接待役から義秋の家臣に転身する(演・春風亭小朝)
足利 義秋 …… 知力98、統率力86
足利幕府第13代征夷大将軍・足利義輝の弟(演・吹越満)
柴田 勝家 …… 知力51、統率力87
(演・近藤芳正)
丹羽 長秀 …… 知力82、統率力73
織田家重臣(演・勝野洋)
織田 信長 …… 知力115、統率力108
(演・江口洋介)
瀧川 一益 …… 知力66、統率力78
織田家重臣(演・川野太郎)
蜂須賀 小六 正勝 …… 知力74、統率力90
(演・ピエール瀧)
木下 小一郎 …… 知力83、統率力75
木下藤吉郎の弟。のちの羽柴秀長(演・嘉島典俊)
佐久間 信盛 …… 知力57、統率力51
織田家重臣(演・立川三貴)
細川 藤孝 …… 知力80、統率力71
足利義秋の重臣(演・長谷川公彦)
小寺 政職 …… 知力44、統率力49
(演・片岡鶴太郎)
木下 藤吉郎 …… 知力95、統率力94
(演・竹中直人)
小寺 職隆 …… 知力72、統率力55
(演・柴田恭平)
ざっとの感想
○冒頭の堤工事のシーンで、ちゃんと労働歌が唄われているのが地味にいいですね。当時の歌なり芸能なりを可能な限り再現するこころみは、今後もチラッとでもいいから続けていってほしいです。それが作品世界の広がりってもんよ。
○タイトルロール終わりのド頭から足利義秋!! 吹越さんお得意の、『北条時宗』での名演をほうふつとさせる「イライラ扇イジイジ」テクニックが超炸裂!
やっぱりミツルさんはわかってらっしゃる。『北条時宗』のときの宗尊親王とは比較にならない「必死感」と「いらだち」が前面に押し出されております! それだけにますますおもしろいんだよなぁ! 絶対に胃がキリキリ痛んでそうなサバイバー義秋、ここに降臨!!
○義秋の床机ズッコケ演技に、ミツルさんのエンジンふかし加減とテンションの高まりを見た。それに小朝光秀なんだからたまんない。
●毎回毎回、激しく疑問に思うんですが、越前国一乗谷城滞在期の足利義秋公って、そんなに強気に「将軍になるのはこのわしぞ!」とかのたまえる精神状態だったんだろうか……現役将軍の兄貴が殺されてるんだぜ? 自分だってその時に包囲されて殺されかけてたんだぜ? その殺した犯人勢力は畿内地方のあちこちにまだ健在なんだぜ? 次期将軍候補だって、三好家の足利義栄とか「鞍谷御所」の足利嗣知とかがいて、決して義秋一択じゃあないんだぜ? ついこないだまで義秋、ボウズだったんだぜ?
なんか個人的には、藤孝あたりがたきつける甘言にしぶしぶ乗っていた義秋、っていうイメージしかわかないんだけどな。
○一乗谷城滞在期の義秋の髪型って、まぁボウズをやめてだいたい1~3年後(1565年9月~68年7月)だから、ギリギリなんとか、まげも板についてきたってところですか。フレッシュ義秋!(やっと元服して「義秋」を「義昭」に改名するのは滞在末期の1568年4月)
○ものすごく絶妙に、義秋の「権威デフレまくり書状作戦」を活かして黒田職隆と小寺政職のギクシャク劇が展開される脚本プランが、いいね!! そうそう、こういうふうに全国レベルの歴史劇と地方レベルの人間模様がむすびつかないと、むりくり視聴率のために超有名人を引っぱりだすバラバラ再現映像集になっちゃうのよね~。私から見れば、『八重の桜』の失敗点をうまく克服していると思う。
○『キジ狩りレジャーは楽しいのだ~ の巻』ってな感じで、やっと鶴太郎さん演じる小寺政職の暗愚さと人間味が、コント芝居を抜けて生命を得てきたような気がします。やっぱりアホはアホなりに生き意地を張らないとね!
○第2のヒロインとなる櫛橋お光が初登場したわけですが、彼女を演じる中谷美紀38歳と、その姉を演じる酒井若菜33歳、そして、主人公の岡田准一さん33歳。おんなじ30代芸能人なのに、こんなにまで歩んできたキャリアの毛色が違うもんかね、しかし! ヘンな取り合わせ~。
それにしても、中谷さんはまゆげが太くなるだけで瞬時に「 KEY WEST CLUB 」時代にもどっちゃえるのね。ものすごい話です……夢はマジョリカ・セニョリータ~!!
○官兵衛の父・黒田職隆の早すぎる家督譲渡・隠居(40代前半)に、なぜかものすごく感動してしまいました。これぞ深謀遠慮、これぞ大人。戦国人たちの野望合戦からかけ離れた、この清涼な存在感がたまんないね! これが柴田恭平のたたずまいあってのものであることは言うまでもありません。
●織田家の「木瓜(もっこう)紋」がでかでかと染め抜かれた陣幕がはりめぐらされている本営の奥座敷で、堂々と昼寝をしている木下藤吉郎って……そりゃ弟の小一郎も大慌てでギャンギャン叫んで起こそうとするわ! 信長にたたっ斬られるぞ!!
○「墨俣一夜城」の風説が映像化されないのは、すばらしいことでありますが……信長、美濃国攻略でなにもしてねぇ!! いいな~、この江口さんのバカっぽさ。やっぱり、織田信長の最強最大の才能は、政治力でも軍事力でもなく「運のよさ」なんだよなぁ~。
●こんなこと、たぶんいろんな人がいろんなところで言うだろうから言いたくないんですが、いちおう私もツッコんどきますよ。
なんで1567年の美濃国攻略終結時に、明智光秀が織田家の重臣衆に列席してんの!? みっちゃん、あなた越前国のよっちゃんのとこにいるんじゃなかったの、そんとき!?
確かに、ここらへんの時期までのみっちゃんこの経歴は、今現在でもまだまだ謎に包まれている部分が多いので想像の翼を広げるのはけっこうなことなのですが、この『軍師官兵衛』では、みっちゃんこんが特急電車かどこでもドアを利用して越前(福井県)と美濃(岐阜県)とで家臣のかけもちをしていたという設定になっているのだろうか……
義秋のエージェントとして来訪した光秀の前で、「ちょうどいいから今発表しよっか。」ってな感じで信長が天下布武宣言をしたっていうのが順当な解釈なんでしょうが、な~んかもう、すでに光秀が信長の家臣にでもなってるかのような恣意的な「多くを語らない」演出処理になってるのが、ものすんごく気にいらない。っていうか、もしそんな言い訳だったら、そういう立場のみっちゃんこんのいるところで「わしが天下統一するんだぎゃー」とか言うな! 家臣の面々もそれでドッと盛り上がるな!! 叫ぶのはいいけど、主君の信長の目を見ながらタメ語で「天下布武じゃ!」って言うな無礼者!!
きみたち、のっけからそんなに義秋公をハブにしてなにが楽しいのかね!!
●たぶん、これから活躍する光秀や竹中半兵衛のカラーをきわだたせるためにやってるんでしょうが、信長家臣団がそろいもそろってバカっぽい! なんか、いちいちリアクションが脳筋で野蛮。狂乱的な集団が新時代を創るっていうのは……そういう要素はあるとしても、それだけじゃヤだなぁ~。
○やっぱり益岡徹さんはおもしろいなぁ~! 「どちらでも……かまわぬと。」という答え方が、今回最高の笑いポイントでした。
結論、「第5回がとてもたのしみです。」
もう、ミツル義秋と小朝みっちゃんこんのツープラトンで言うことなし。これからもがんばって戦国してください!!
え、なに? 足利義昭の能力値がおかしいって?
いやいや、これは間違いなく『信長の野望』シリーズの第1作(地方版)の能力値を参考にしたものなんですから、まごうことなき公式見解なんですよ!!
まぁ、第1作の能力設定を引き合いに出すこと自体が、たいがい反則なんですけれどもね……
こういう能力設定をもとにした義昭公が主人公の大河ドラマ、観た~い!! 詳しくは、我が『長岡京エイリアン』にて絶賛停止中の『洛炎戦国記』プロジェクトの今後に、ご期待ください(今後があったらネ)。
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