長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

今さらですが……  『ぬらりひょんの孫』にささげるバラード  毎度おなじみ資料編 Part Ⅰ!?

2013年09月18日 22時19分14秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
マンガ『ぬらりひょんの孫』について(2011年以降のいろいろ)


連載雑誌『週刊少年ジャンプ』2008年4月~2012年8月、『季刊少年ジャンプNEXT!』2012年8~12月
ジャンプコミックス全25巻、全210話

 妖怪の総大将ぬらりひょんの血を継ぐ少年を主人公とする怪奇ファンタジーマンガ。現代の日本を舞台に、百鬼夜行が激突する任侠妖怪の世界を描く。登場する妖怪に関する参考文献として、鳥山石燕『画図百鬼夜行』シリーズ(1776~84年)、竹原春泉『絵本百物語』(1841年)、河鍋暁斎『暁斎百鬼画談』(1889年)の3作が示されている。
 『季刊赤マルジャンプ』2006年春号に掲載された後、『週刊少年ジャンプ』2007年35号(9月)に読み切り掲載、第32回金未来杯を受賞した。『週刊少年ジャンプ』で2008年15号より連載開始、2012年30号連載終了。その後、2012年の『季刊少年ジャンプNEXT!』に完結編『葵螺旋城・最終決戦編』が3号連続掲載され、完結した。単行本は累計1100万部を発行している。2013年8月に、スマートフォンアプリ専用増刊号『ジャンプLIVE』にて番外編『ぬらりひょんの孫・外伝 花開院夜話・眼球蒐集鬼』を連載した(全3話)。
 2010年7~12月に TVアニメシリーズ第1期が、2011年7~12月に第2期『千年魔京』が放送された(ともに東京MX テレビなど)。また2011年11月にはXbox 360とプレイステーション3で対戦アクションゲーム『ぬらりひょんの孫 百鬼繚乱大戦』発売された(コナミデジタルエンタテインメント)。


「京都編」(コミックス第10~16巻)
 東北地方・遠野の妖怪を味方につけ帰還したリクオは、奴良組の面々と共に京都へ進撃する。京妖怪連合の侵攻に対し、花開院(けいかいん)家の陰陽師たちは守勢に回っていた。リクオたちは花開院家と共同戦線を張り、伝説の妖怪「鵺(ぬえ)」を復活させんとする羽衣狐(はごろもぎつね 九尾狐)と対決する。

「対百物語組編」(第16~21巻)
 京都での戦いを終え、リクオは奴良組三代目総大将を襲名。来たるべき鵺との戦いに備え、奴良組は力を蓄えていた。そんな中、百物語組が姿を表し、先代の二代目総大将・鯉伴(りはん)との因縁が明らかになっていく。

「対御門院家編」(第22~25巻)
 百物語組との抗争を経て、安倍晴明の子孫である陰陽師一族・御門院(ごかどいん)家の存在が明らかになる。彼らは、晴明の生み出した秘術により不老の肉体を手に入れていた。晴明の完全復活を前に、妖怪を粛清せんとする御門院家に対し、リクオは日本全国の妖怪たちと同盟を組み立ち向かおうとする。


京妖怪連合
 奴良組のような任侠妖怪の組織ではなく、京都に巣食う妖怪達の総称。千年前から安倍晴明に付き従う妖怪たちを中心として、晴明の実母・羽衣狐を主君に置く。晴明を復活させ闇の世界を作るという宿願を果たすために連合している。京都の弐条城を新たな居城とする。構成妖怪は約900匹。妖怪としては怨念や怨霊といった、「陰」に属する妖(あやかし)がほとんどで、「陽」に属する奴良組の妖怪とは対を成す関係にある。

奥州遠野一家(おうしゅうとおのいっか)
 東北地方の武闘派妖怪の総元締。本拠地は遠野の里(岩手県遠野市)で、妖怪世界においては「妖怪忍者の里」として知られている。構成妖怪は96匹。畏(おそれ)を強化する技に磨きをかけ、多くの戦士を生んだ。全国の組織に人材を派遣しているが、中立・独立の立場が強いため、どの妖怪組織とも盃を交わすことはほぼない。

江戸百物語組(えどひゃくものがたりぐみ)
 江戸時代に魔王・山ン本五郎左衛門(さんもと ごろうざえもん)によって作られた妖怪の組織。怪談を集め、百物語によって新たな妖怪を生み出し、勢力を拡大していった。
 元禄年間(1688~1704年)に鯉伴によって山ン本は地獄に追放されたが、山ン本の肉体から生まれた妖怪たちが中心となり、奴良組と江戸の覇権を争った。明治時代以降、抗争は途絶えていたようで、奴良組からは滅んだものとみなされていた。しかし京都の戦いから半年後、奴良組を滅ぼすべく、再び抗争を仕掛けてくる。
 幹部は口(圓潮)、耳(柳田)、腕(鏡斎)、骨(雷電)、面の皮(珠三郎)、脳(三ツ目八面)、鼻(柳田の耳飾り)の7名で構成される。
※魔王の小槌(まおうのこづち)
 山ン本の心臓が変化した魔刀。斬りつけた妖怪の畏を奪い、吸収する能力を持つ。

瀬戸悪鬼組(せとあっきぐみ)
 中国地方の妖怪組織。構成妖怪約3000匹。
※方相氏(ほうそうし)
 瀬戸悪鬼組の若頭。共闘を呼び掛けるリクオの要請を一時は断るが、岡山県の妖怪が御門院一族によって壊滅したことを受けて協力を申し出る。
 後にはリクオの快気祝いにも顔を出していた。

天下布武組(てんかふぶぐみ)
 岐阜県の妖怪組織。構成妖怪約700匹。

酒呑愚連隊(さけのみぐれんたい)
 山口県を拠点とする妖怪組織。構成妖怪約500匹。
※獺祭(だっさい)
 酒呑愚連隊の若頭。かわうその妖怪。リクオに賛同し、九州の御門院一族討伐に向かう。
 常に酒を飲んでいる。酔っ払っている間は酔拳のように敵の攻撃を回避したり、口から火を吹くことができる。九州では安倍有弘をくだし、葵螺旋城では隠神刑部狸・玉章の窮地を救った。
 後にはリクオの快気祝いにも顔を出していた。

九十九夜行(つくもやこう)
 九州地方の妖怪組織。熊襲(くまそ)妖怪を抱える西日本の最大勢力。御門院一族の妖怪清浄の第一の対象となり、壊滅的な打撃を受ける。
※仰慕窟(ぎょうほがいわや)
 高千穂峡(宮崎県北部)の奥地にある、土蜘蛛一族の隠れ里。御門院一族の清浄から生き延びた者たちが逃れている。

東海道五十三鬼夜行(とうかいどうごじゅうさんきやこう)
 東海地方の妖怪組織。構成妖怪約1500匹。
※百目(ひゃくめ)
 東海道五十三鬼夜行に所属する妖怪。一つの目で見たものを他の目を通して見ることができるため、情報の共有に役立つ。

花開院家(けいかいんけ)
 京都府京都市に本家を置く、妖怪退治を専門とする陰陽師の一族。安倍晴明のライヴァルだったという平安時代の伝説の陰陽師・蘆屋道満を始祖とする「蘆屋家直系京守護陰陽師」。構成陰陽師数は約3000名。数多くの分家がある。
 400年前の羽衣狐の呪いにより、十三代目以降、本家の男子は必ず早世してしまう。そのため、常に分家の優秀な者を養子として本家に迎え入れている。最も才のある者が当主となる。花開院家の過去の歴代当主を式神として呼び出す術「破軍」を扱える者は、陰陽師の中でも別格とされる。
※おもな分家……八十流(やそりゅう)、愛華流(あいかりゅう)、福寿流(ふくじゅりゅう)、井戸呂流(いどろりゅう)

慶長の螺旋封印(けいちょうのらせんふういん)
 慶長年間(1596~1615年)に花開院家十三代目当主・秀元が施した、京を守る排魔の封印。京の都千年の怨念が通う重大な地脈を塞ぐ、らせん型の強力な結界陣。8ヶ所の寺社・城郭に封印の杭を施し、強力な妖を封じ込めて「栓」とすることで、妖が京都に侵入するのを400年間防いできた。各封印は花開院家の陰陽師達が代々守ってきた。
 妖怪は封印の杭に触れることができないため、京妖怪連合の中で唯一人間の肉体を持つ羽衣狐のみが杭を抜くことができる。現代になってから羽衣狐により全ての封印が解かれ、京は魔都に戻った。
第一の封印「弐條城(にじょうじょう)」
 守護者は八十秋房。全ての封印が解かれたのち、京妖怪積年の怨念の生んだ巨大な天守閣が現れ、京妖怪連合の拠点となる。
※鵺ヶ池(ぬえがいけ)
 弐條城の地下にある池。封印で解き放たれた京の怨念が流れ込む。羽衣狐が最初に鵺を産んだ地。
※覚(さとり)、鬼一口(おにひとくち)
 サトリは人の心を読む妖怪。鬼一口は巨体の鬼で、首の皮一枚で繋がるほどに上顎と下顎を大きく開け、あらゆるものを飲み込んでしまう。
 平安時代から安倍晴明の配下だった。400年前に珱姫を大坂城に連れ去った。現代にも生存して活動している。
 弐條城の大手門でリクオたちの侵攻を阻むが、花開院ゆらの猛攻を受け、最後は共にリクオに倒された。
第二の封印「相剋寺(そうこくじ)」
 守護者は愛華破戸(ぱと)。土蜘蛛が封じられていた。
第三の封印「鹿金寺(ろくきんじ)」
 守護者は福寿雅次。
第四の封印「西方願寺(にしほうがんじ)」
 守護者は布(ひさ 生死不明)。
※がしゃどくろ
 京妖怪大幹部。巨大な骸骨の妖怪。第四の封印「西方願寺」に封印されていた。
 陰陽師の結界を易々と破ることができる強力な妖怪。羽衣狐を乗せて京を蹂躙した。
第五の封印「清永寺(せいえいじ)」
 守護者は井戸呂灰吾。
第六の封印「龍炎寺(りゅうえんじ)」
 守護者は豪羅(死亡)。のちに花開院ゆらにより再封印された。
※陰摩羅鬼(おんもらき)
 茨木童子の部下。死霊の集合体。カラスのような姿をしていて、集団で活動する。
 羽衣狐に捧げる生き肝を集めるため、第六の封印「龍炎寺」にて修学旅行生に襲いかかるが、首無によって全滅させられた。
第七の封印「柱離宮(はしらりきゅう)」
 守護者は是人(死亡)。再封印された。
第八の封印「伏目稲荷神社(ふしめいなりじんじゃ)」
 守護者は秀爾(死亡)。羽衣狐が封印を解いた後、二十七面千手百足(にじゅうななめんせんじゅむかで)が守護していた。
※二十七面千手百足
 千手観音のような姿をした、無数の顔と腕を持つ妖怪。口からはムカデが顔を覗かせる。
 無数の腕に矛や斧、短刀などを持ち、無数の鳥居を経由して相手を攻撃する。
 天邪鬼淡島に倒され、花開院竜二に封印された。

御門院家(ごかどいんけ)
 平安時代の大陰陽師・安倍晴明(921~1005年)の子孫。古えより時の権力者の元で日本の中枢を守り、暗躍してきた陰陽師一族。「鵺」こと晴明の復活する場所を守るために存在し続けてきた。晴明の復活と妖怪清浄を目的とし、表舞台に現れる。
 秘術「泰山府君祭」により延命した歴代の当主が幹部を務める。古い当主は白装をまとって「安倍」姓を名乗り、5代目を境に新しい当主は黒装をまとって「御門院」と名乗っている。当主の交代は大きな歴史の変動期に起こっている。歴代当主は単身で大妖怪に匹敵する実力を誇る。
 復活した晴明の消滅と共に消え去った。
※葵螺旋城(あおいらせんじょう)
 東京の葵城と共に御門院天海が上空に建造した「鵺の城」。二重螺旋構造からなる強力な結界が施され、人間には発見することすら容易ではない。最終決戦を前に、花開院竜二の手で封印が破られ、その姿を現した。
※半妖の里(はんようのさと)
 御門院家第5代当主・御門院泰長が隠棲した地に創られた里。のちに人の世でも妖の世でも住みにくい半妖たちが住み着くようになった。


OVA
コミックス第24巻(2012年12月発売)、および第25巻(2013年3月発売)の限定版に同梱されていた OVA。
監督 …… 福田 道生(アニメ第2期の監督を担当)
脚本 …… 子安 秀明(アニメ第2期のシリーズ構成を担当)
アニメーション制作 …… スタジオディーン
第24巻『零・涙・雪(コボルルナミダノユキトナリ)』(24分)※二代目総大将・奴良鯉伴と雪女雪麗が主人公のサイドストーリー
第25巻『奴良組事始』(24分)※ぬらりひょんが奴良組を結成する経緯を描いたサイドストーリー


重要なキャラクターたち

三ツ目八面(みつめやづら)
 奴良組系組織「三ツ目党(千葉県が拠点、構成妖怪316匹)」の党主。
 実は四国八十八鬼夜行の組長・玉章(たまずき)に「魔王の小槌」を与え、奴良組との抗争を招いた張本人。正体は魔王・山ン本五郎左衛門の脳である。
※モデルとなった妖怪「三目八面(みつめはちめん)」は、高知県高知市にいたとされる三つ目に八つの頭を持つ巨大な蛇で、八岐大蛇に類似した妖怪だったという。

夜雀(よすずめ)
 四国八十八鬼夜行の幹部クラス「七人同行」の一人で組長・玉章の側近だが、実は魔王・山ン本五郎左衛門のはなった密偵でもあった。
 しかしそのさらなる正体は、陰陽師・安倍有行の式神。
 頭部に狐文字が書かれた布を巻いた、女の姿をした鳥の妖怪。武器は薙刀。
 四国八十八鬼夜行の敗戦後、「魔王の小槌」を三ツ目八面(山ン本の脳)に返還した。
 その後は京妖怪連合の大幹部を装っていた鏖地蔵(みなごろしじぞう)に仕え、弐条城に乗り込んできたぬらりひょんと鴉天狗を襲った。百物語組との抗争で初めて主人・安倍有行について姿を現し、葵螺旋城では玉章と対峙する。

羽衣狐(はごろもぎつね)
声優 …… 能登 麻美子(31歳)
 京妖怪連合を統べる狐の大妖怪。「信太(しのだ)の狐・葛の葉」であり「九尾の狐」。かつて魑魅魍魎の主と呼ばれた大妖怪であり、花開院家の宿敵であると同時に、奴良組にとってはリクオの父親である二代目総大将・鯉伴を殺した仇敵。
 「転生妖怪」と呼ばれる特殊な妖怪。乱世に現れ、幼年期の人間を依代(よりしろ)にして世に溢れる負の感情を吸収しながら成長する。肉体は通常の人間である為に、肉体が滅びれば次の依代を求めて彷徨う。転生を重ねれば重ねるほど妖力はより強大になり、転生する度に巨大な狐の尾が一本増える。実子・安倍晴明をふたたび出産することを悲願としている。
 千年前の平安時代から存在していたが、この時代に、安倍保名という人間の貴族との間に実子・晴明をもうけた。「羽衣狐の体内から再び生まれる」ことで反魂(はんごん)の術を完全なものにしようとする晴明の申し出を受け入れるが、儀式の直前に人間に討たれた。しかし反魂の術を達成せんとする晴明の法術により、晴明の死の40年後に転生妖怪として復活した。
 400年前に、淀殿(浅井茶々)として7度目の転生を果たし、豊臣秀頼の母親として秀吉亡き後の豊臣家を支配した。大坂城でのぬらりひょんとの激戦の中、妖刀「祢々切丸(ねねきりまる)」で斬りつけられ、さらに花開院秀元の援護もあって敗北。2人に一族の血筋を絶やす呪いをかけていったんは死亡した。
 現代では、安倍晴明の反魂の術によって復活した山吹乙女(鯉伴の亡妻)の肉体を得て、大企業の経営者一族の令嬢として生活している。リボン以外は全て黒一色のセーラー服に身を包み、男女を問わず魅了する魔性の力を手に入れており、人間の生き肝の採取も容易に行っている。
 慶長の螺旋封印を次々と破っていき、第一の封印「弐條城」地下の鵺ヶ池で晴明を出産した。晴明を封印しようとした花開院竜二を退けリクオと対決。一時は圧倒するが、肉体に残っていた山吹乙女の魂が覚醒して混乱し、花開院ゆらの援護を受けたリクオに反撃されて敗北した。その直後に復活した晴明にすがるが、その晴明の手によって地獄に落とされた。
 その後はぬらりひょんの手により、「母性」の妖怪として半妖の里で復活する。葵螺旋城で晴明と再会して対立。リクオに力を貸した。晴明戦の後は、リクオを半妖の里へと連れていく。リクオ復活後は、狂骨たち京妖怪の残党と共に、いずこかへと消える。

鏖地蔵(みなごろしじぞう)
声優 …… 茶風林(49歳)
 京妖怪連合の大幹部。羽衣狐の側近で参謀的存在。
 実は魔王・山ン本五郎左衛門の左目から生まれた妖怪。長い頭の老人の妖怪で、額に巨大な一つ目があり、本来の両目は常に閉じられている。山ン本の完全復活を目論んで安倍晴明と手を組み、現世を支配しようとしていた。
 催眠能力を持つ目玉を使って人間に乗り移り、その身体を自在に操ることができる。粉々に吹き飛ばされても復活する再生能力も持つ。
 京妖怪の記憶を操作して、鞍馬山の大天狗が本来いるべき大幹部の立場にいた。弐条城で夜雀から「魔王の小槌」を受け取り晴明に手渡したが、直後にリクオの「祢々切丸」に貫かれ消滅した。

狂骨(先代)
 400年前の京妖怪大幹部。千年前より羽衣狐母子に仕えていた。顔の片側を包帯で隠した槍の使い手。
 大坂城では奴良組の鴉天狗と交戦した。その後の消息は不明で、現代には登場していない。
狂骨(娘)
声優 …… 日笠 陽子(26歳)
 京妖怪連合の大幹部。幼い少女の姿をした妖怪。主君である羽衣狐を姉と呼び慕っている。
 がしゃどくろと共に行動することが多い。羽衣狐によると先代の父親よりも有能らしい。
 京都編では花開院家の陰陽師を殺害したり、弐条城に侵入したぬらりひょんを追い詰めたりと随所で活躍する。終盤では雪女氷麗(つらら)と対決した。羽衣狐の敗戦後は山吹乙女の肉体を回収し、京妖怪の残党をまとめ上げ撤退した。のちに京都が御門院天海による清浄を受けた際には、京妖怪を率いて花開院家と共闘した。葵螺旋城では晴明に顔の半分を消し飛ばされるものの、後に半妖の里で復活する。

土蜘蛛(つちぐも)
声優 …… 小杉 十郎太(53歳)
 京妖怪連合大幹部。復活する安倍晴明と戦うことのみを目的として、京妖怪連合に手を貸している。般若の面の様な顔をした、六本腕の巨人。
 九州地方の妖怪組織・九十九夜行の首領の弟だが、強敵を求めて九州を出た。太古から存在する妖怪で、人・妖怪はおろか神仏ですら喰らい尽すと言われる。羽衣狐には、彼が大坂城にいれば400年前の敗戦はあり得なかったと評される。花開院秀元ですら、彼を封印するにとどめていた。身体を真っ二つにされても全く動じない驚異的な生命力を持つ。
 400年前から京都の相剋寺に封印されていた。解放された後、リクオと対決して撤退、晴明が復活するまで潜伏していた。弐条城では晴明を封印しようとする花開院竜二を妨害し、復活に貢献する。その後晴明と対決するが、軽くあしらわれ地獄に落とされかけた。
 半年後に弐條城から復活し、療養のために花開院ゆらを連れて九州の阿蘇へと向かい、そこで御門院一族の水蛭子と対決する。雄呂血を圧倒するが、右半身を失い行動不能になる。その後、仰慕窟で水蛭子と再戦するが、大地の力を借りて九十九夜行の生き残りを守りぬいた。温泉で肉体を完治させ、かまいたちイタクと共に東京の葵螺旋城に駆けつけた。

鬼童丸(きどうまる)
声優 …… 黒田 崇矢(46歳)
 京妖怪連合の大幹部。千年前より羽衣狐母子に仕えていた。鬼族の頭領。強面の中年男性の姿をした妖怪。400年前には奴良組の狒々と交戦した。
 酒呑童子の実子で、人間の女性との間に生まれた半妖怪。安倍晴明を親のかたきと狙っていたが、逆に彼の配下となった。
 400年前に晴明の復活を妨害した奴良組や花開院家を強く憎み、遠野でリクオを殺そうとした。剣術に長けている。
 弐條城に乗り込んできたリクオの最初の相手となって敗北するが、晴明が復活する時間を稼いだ。羽衣狐の敗戦後は、晴明に従った。

茨木童子(いばらきどうじ)
声優 …… 津田 健次郎(40歳)
 京妖怪連合の大幹部。千年前より羽衣狐母子に仕えていた。かつての主君・酒呑童子(しゅてんどうじ)の遺骸を吸収した左半面を卒塔婆で隠している。400年前には奴良組の雪女雪麗(せつら)と交戦していた。
 口が悪くかなり短気で好戦的な性格であり、現在の主君である羽衣狐にもタメ口をきく。酒呑童子の顔部分は普段は卒塔婆によって隠されているが、妖力が上がるとこの卒塔婆が外れ、真の力を発揮する。
 平安時代に鬼の総大将である酒呑童子に従い、彼を親と慕っていた。しかしのちに、彼を討伐した安倍晴明の配下にくだる。その際に酒呑童子の亡骸を切り刻んで自分の左半面に埋め、そこを酒呑童子の墓場にした。
 京都編では龍炎寺にて首無・毛倡妓のタッグを相手にし、顔の卒塔婆を外してこれを圧倒するが、増援の出現により撤退した。その後、弐条城で再び首無と対決する。羽衣狐の敗北後は晴明に従った。最終決戦で、奴良組の猩影に倒される。

しょうけら
声優 …… 斎賀 みつき(38歳)
 京妖怪連合の幹部。人間を断罪する虫の妖怪。普段は十字架のネックレスを身に付けた青年の姿をしている。
 その言動はナルシスティックであり、それを嫌う茨木童子とは仲が悪い。
 戦闘の際にはネックレスを変化させた巨大な槍を武器に戦う。400年前には奴良組の木魚達磨と戦った。
 京妖怪の大軍を率いて花開院本家を襲撃し、大きな損害を与えた。たまたまそこに居合わせた青田坊と交戦して敗北した。その後の生死・動向は不明。

白蔵主(はくぞうす)
 京都の鞍馬山上空を守護する京妖怪連合の門番。僧衣を身にまとった妖狐。
 巨大な三又の槍「荼枳尼(だきに)」を武器に持つ。
 羽衣狐の敗北後は、狂骨らと共に去った。
火間虫入道(ひまむしにゅうどう)
 白蔵主の部下。全身に縞模様があり、自由自在に首を伸ばすことができる。
 降伏した白蔵主に代わって奴良組の宝船を破壊しようとするが、かまいたちイタクの鎌で切り裂かれた。

鞍馬山の大天狗(鞍馬山魔王大僧正)
 400年前の京妖怪大幹部。鞍馬山に棲む大天狗。奴良組の牛鬼とは旧知の仲。
 現代では、他の幹部たちの記憶が改変されて彼のいた地位に鏖地蔵がいるため、羽衣狐の配下ではない。自分を追放した京妖怪連合に復讐しようとして牛鬼と結託し、リクオの修行の師となった。
凱郎太(がいろうた)
 400年前の京妖怪幹部。京の羅城門に千年棲んでいた鬼。巨大な金棒を振り回して攻撃する。ぬらりひょんに一刀両断にされた。
塗り壁
 400年前に登場した京妖怪。ぬらりひょんに斬られた。



 どっほほ~いい!! こんだけの文量になったのに、資料編がまだ終わらないぃいい~。

 でも、細部にわたるまで、妖しいモノ好きには無視できないキーワードが本当にいっぱいなんですよね、『ぬらりひょんの孫』って。ショートカットするわけには行かないおいしい要素のオンパレード!
 そりゃあ、伏線全部回収できないまんま終わるわ……「欲張りすぎ」とは、まさしくこのことよ。

 っつうことで、「資料編の」続きはまた次回!

 本文はいつになったら始められんの……? あの「ぬらりひょんサーガ」の楽しい悪夢、ふたたび!?

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 電撃発表!! そうだい日本... | トップ | 今さらですが……  『ぬらり... »

コメントを投稿

ゲゲゲの鬼太郎その愛」カテゴリの最新記事