いや~、今日は楽しかったねぇ。
久しぶりの親友との会合……非常にたのしゅうございました!! 忙しいのにありがたいかぎりでございます。
ここで語るにはあまりにもったいない、とっても有意義でかけがえのないひとときになりました。
やっぱりその、第一線で闘って頭の回転速度がまるで違う人と話をするのは、本当にいい刺激をもらえます。なにはなくとも楽しいし。
そして、それに加えて、思わぬ経路をたどって、非常に信頼できる確度の、衝撃の秘密情報ももらっちゃったりして……
まさか、私が最近になってハマってしまった『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン!!』に、そんな恐るべき事実が隠されていたとは!!
これはいかん、この情報は、番組みずからが明らかにするまでには絶対に日の目を見てはいけない最重要機密だ。
いやはや、有名人ってホントに大変ですね。学生時代とか、昔のピュアな私だったらがっかりしたり怒ったりしたのかもしれませんが、今の私は「タイヘンねぇ~。」という感慨しか浮かびません。
でもまぁ、『アニゲラ』知ってなかったら、こんな情報にもいちいち衝撃を受けなかったわけでしてね。親友に会う直前に『アニゲラ』を聴いたという、この「縁」の深さ……持つべきものは、親友と縁ね!
さて、そんな実り多いひとときを過ごしたあとは、池袋に行ってそうとう久しぶりにお芝居を観ました。
THE REDCARPETS 第4回公演 『ママは悪魔』(作&演出・金房実加 2013年10月10~14日 池袋シアターグリーン Box in Box シアター)
まともなお芝居を観るのは3ヶ月ぶりということで、私としてはけっこう久しぶりに舞台を観る感覚になったんですが、おもしろかったですねぇ、いろいろと思うところがあって。
レッドカーペッツさんの公演は第3回の『ドールハウス』から2年ぶりですか。前回公演もずいぶんと攻めた題材のお話だったんですが、今回もまた、世間の話題とか私の仕事とか、ついさっきまで親友と話していた話題だとか、偶然にしてもびっくりするほどいろんなテーマがギュウギュウに詰まったアグレッシヴな物語になっていました。すごい姿勢よね、ドドッと倒れる寸前ギリギリの前のめりですよ!
『ママは悪魔』の物語は、風俗街の近くにある老舗の喫茶店を舞台にした一幕もので、現代のパートと、現代パートの主人公である女性・かや(演・横田恵美)が生まれる前後のいきさつを描いた過去のパートとが交互に展開される流れになっています。具体的な時期関係は、かやが現在27歳であるという設定でしか語られないのですが、過去パートで語られる時事ネタが「三宅島の噴火」だとか「『8時だョ!全員集合』の停電事件」だったりするので、過去パートが1983年の後半から84年の前半、したがって現代パートは2010~11年のお話ということになりますね。なんで、再演でもないのに現代パートが微妙に過去になっているのかがわからないのですが、かやが30歳近くになったら困ることでもあったのか、過去パートが1980年代の後半になってはいけなかったのか……? でも、現代パートでは「倍返し」だとか「じぇじぇじぇ」だとか「お・も・て・な・し」だとかがうっさいくらいにネタにされてましたけど。家に TVがないと、こういうセリフにいちいちイラッときます。ライヴの演劇を観に来たのに、なんでそんなネタを見せられなきゃいかんのかと。それだけ流行ってるってことなんでしょうか。でも、少なくとも私が観た回の客席の反応はおしなべていまひとつでしたよ!
お話の中心となるものは、過去パートの主人公であるかやの母・月江が、どうしてかやを産んでまもなく失踪してしまったのか、という謎。そのために生後半年にもならないうちに施設に入り、母も父も知らずに育ってきたかやは、あることをきっかけに自分と母のルーツを探るために、母がよく通っていた喫茶店にやってきます。そして、立派な大人になったかやと出会い、27年前の母・月江と親交のあった喫茶店のオーナー・ますみ(演・矢代朝子)や近所の開業医・昭二(演・新納敏正)がひもといた、月江の真実とは……
だいたいこういう筋のお話なのですが、過去と現代の両方で喫茶店に顔を出しているますみと昭二は、それぞれの時間軸で別の役者さんが演じており(喫茶店のアルバイト店員だったますみは津乃村真子、大学の医学生だった昭二は浜本ゆたか)、過去と現在がしっかり分かれていつつも、過去の自分を見つめる現在の自分、という心理描写がとってもわかりやすく舞台化されていて非常に見やすい構図になっていました。
役者さんも、今までに名前が出たメイン5名以外にも魅力的な顔ぶれが多く、月江役の平島茜さんと現代パートで喫茶店の店員を演じる伊藤亜沙美さんといったレッカペ中核メンバーは言わずもがな、スキャンダルで没落した元トップアイドル役の福岡理恵子さんと、それを追うハイエナ雑誌記者役の中島愛子さん、かやの彼氏役の沖田裕樹さんといったあたりが、脇役にしておくにはあまりにももったいないエネルギッシュな光彩をはなっていましたね。ものすっごくぜいたくなキャスティングです。盛りだくさん!
お話自体は、時間もめまぐるしく変わり、笑えるセリフもバンバン繰り出されるにぎやかな雰囲気にいろどられているのですが、いっぽうで物語の中で持ち上がってくる問題はといいますと、「母と娘の愛憎」「風俗譲への職業差別」「父のわからない子ども」「施設児童への差別」「アイドルへの職業差別」「娘かもしれない人物が突然やってきた!」という、解決しようのない重さに満ちたものが目白押しになっています。
そういった、明確に「これ!」という答えが見つからない人生の選択肢の連続の中で、月江はかやを産んで、そして育てずに失踪するという道を選びました。その理由は物語の中で明らかになっていき、母を恨むばかりだったかやの心にも変化がおとずれ、感動のクライマックスとなるわけなのですが……
やっぱり、根がガンコなのかねぇ……私は、ひとつの選択として月江の判断は理解できるんですが、賛成はできないんだよなぁ、どうしても。
元気でいる限りは、どんな親でも親は子といっしょにいるのがいちばんだと思うんです。世の中には親が我が子を殺すような哀しい事件も後を絶たないんですが、そういう人物に月江がなりそうな兆候はなかったわけだし。
う~ん、いろいろ考えた上でそうしたんでしょうが、結局はエゴ優先な選択だと思うんだよなぁ、親が赤ん坊を置いてどっかに消えちゃうっていうのは。
そういうことをぶつぶつ考えながら私は観ていたのですが、舞台は大きな拍手につつまれてエンディングを迎えました。ぜひとも他のお客さんの意見も聞きたいところなんですが、素直に感動された方々も多かったってことですよね。まぁ、人生いろいろってことだわな!
レッカペさんの作品は、いつも重たいものを軽~く舞台化するよね。そのスレスレ感がレッカペですよね。
でも、今回は若干過剰気味に心象風景ダンスシーンを盛り込んだりして、エンタメにすることに腐心していたきらいがありました。もっと突っ走っていけばいいのに、なんか足踏みしてお客さんがついてきてるかどうかを気にしている感じ、というべきか。
でも、そういうのは多分に私がそう見えたってだけでね。他のお客さんにとってはいいクッションになってたのかも知れないし、単に私が、曲で使われた三代目 J Soul Brothers のことが大嫌いだからってだけなのかも知れないし。
三代目 J Soul Brothers って、なんなんですか、その自意識過剰なネーミング。わたくしはあなたがたが三代目だろうが四代目だろうがファッキンどうでもよろしいんですが。三代目ってなに、メフィラス星人の手下として2~3秒しか登場しなかったってこと? 次に登場するのは「J Soul Brothers ジュニア」でロボット怪獣ビルガモを連れてくるってこと?
ああいうのって、いまだに女性ウケしてんのかねぇ。あたしゃもう、過去パートに転換するときに流れていた村下孝蔵さんの『初恋』のほうが数万倍いいと思うんですけどね。はい、おっさん、おっさん、おっさんさ~んっと♪
そんなこんなで、やっぱり作り手の熱が直接伝わってくる舞台はいいなぁ~と感じたのでした。
久しぶりの親友との会合……非常にたのしゅうございました!! 忙しいのにありがたいかぎりでございます。
ここで語るにはあまりにもったいない、とっても有意義でかけがえのないひとときになりました。
やっぱりその、第一線で闘って頭の回転速度がまるで違う人と話をするのは、本当にいい刺激をもらえます。なにはなくとも楽しいし。
そして、それに加えて、思わぬ経路をたどって、非常に信頼できる確度の、衝撃の秘密情報ももらっちゃったりして……
まさか、私が最近になってハマってしまった『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン!!』に、そんな恐るべき事実が隠されていたとは!!
これはいかん、この情報は、番組みずからが明らかにするまでには絶対に日の目を見てはいけない最重要機密だ。
いやはや、有名人ってホントに大変ですね。学生時代とか、昔のピュアな私だったらがっかりしたり怒ったりしたのかもしれませんが、今の私は「タイヘンねぇ~。」という感慨しか浮かびません。
でもまぁ、『アニゲラ』知ってなかったら、こんな情報にもいちいち衝撃を受けなかったわけでしてね。親友に会う直前に『アニゲラ』を聴いたという、この「縁」の深さ……持つべきものは、親友と縁ね!
さて、そんな実り多いひとときを過ごしたあとは、池袋に行ってそうとう久しぶりにお芝居を観ました。
THE REDCARPETS 第4回公演 『ママは悪魔』(作&演出・金房実加 2013年10月10~14日 池袋シアターグリーン Box in Box シアター)
まともなお芝居を観るのは3ヶ月ぶりということで、私としてはけっこう久しぶりに舞台を観る感覚になったんですが、おもしろかったですねぇ、いろいろと思うところがあって。
レッドカーペッツさんの公演は第3回の『ドールハウス』から2年ぶりですか。前回公演もずいぶんと攻めた題材のお話だったんですが、今回もまた、世間の話題とか私の仕事とか、ついさっきまで親友と話していた話題だとか、偶然にしてもびっくりするほどいろんなテーマがギュウギュウに詰まったアグレッシヴな物語になっていました。すごい姿勢よね、ドドッと倒れる寸前ギリギリの前のめりですよ!
『ママは悪魔』の物語は、風俗街の近くにある老舗の喫茶店を舞台にした一幕もので、現代のパートと、現代パートの主人公である女性・かや(演・横田恵美)が生まれる前後のいきさつを描いた過去のパートとが交互に展開される流れになっています。具体的な時期関係は、かやが現在27歳であるという設定でしか語られないのですが、過去パートで語られる時事ネタが「三宅島の噴火」だとか「『8時だョ!全員集合』の停電事件」だったりするので、過去パートが1983年の後半から84年の前半、したがって現代パートは2010~11年のお話ということになりますね。なんで、再演でもないのに現代パートが微妙に過去になっているのかがわからないのですが、かやが30歳近くになったら困ることでもあったのか、過去パートが1980年代の後半になってはいけなかったのか……? でも、現代パートでは「倍返し」だとか「じぇじぇじぇ」だとか「お・も・て・な・し」だとかがうっさいくらいにネタにされてましたけど。家に TVがないと、こういうセリフにいちいちイラッときます。ライヴの演劇を観に来たのに、なんでそんなネタを見せられなきゃいかんのかと。それだけ流行ってるってことなんでしょうか。でも、少なくとも私が観た回の客席の反応はおしなべていまひとつでしたよ!
お話の中心となるものは、過去パートの主人公であるかやの母・月江が、どうしてかやを産んでまもなく失踪してしまったのか、という謎。そのために生後半年にもならないうちに施設に入り、母も父も知らずに育ってきたかやは、あることをきっかけに自分と母のルーツを探るために、母がよく通っていた喫茶店にやってきます。そして、立派な大人になったかやと出会い、27年前の母・月江と親交のあった喫茶店のオーナー・ますみ(演・矢代朝子)や近所の開業医・昭二(演・新納敏正)がひもといた、月江の真実とは……
だいたいこういう筋のお話なのですが、過去と現代の両方で喫茶店に顔を出しているますみと昭二は、それぞれの時間軸で別の役者さんが演じており(喫茶店のアルバイト店員だったますみは津乃村真子、大学の医学生だった昭二は浜本ゆたか)、過去と現在がしっかり分かれていつつも、過去の自分を見つめる現在の自分、という心理描写がとってもわかりやすく舞台化されていて非常に見やすい構図になっていました。
役者さんも、今までに名前が出たメイン5名以外にも魅力的な顔ぶれが多く、月江役の平島茜さんと現代パートで喫茶店の店員を演じる伊藤亜沙美さんといったレッカペ中核メンバーは言わずもがな、スキャンダルで没落した元トップアイドル役の福岡理恵子さんと、それを追うハイエナ雑誌記者役の中島愛子さん、かやの彼氏役の沖田裕樹さんといったあたりが、脇役にしておくにはあまりにももったいないエネルギッシュな光彩をはなっていましたね。ものすっごくぜいたくなキャスティングです。盛りだくさん!
お話自体は、時間もめまぐるしく変わり、笑えるセリフもバンバン繰り出されるにぎやかな雰囲気にいろどられているのですが、いっぽうで物語の中で持ち上がってくる問題はといいますと、「母と娘の愛憎」「風俗譲への職業差別」「父のわからない子ども」「施設児童への差別」「アイドルへの職業差別」「娘かもしれない人物が突然やってきた!」という、解決しようのない重さに満ちたものが目白押しになっています。
そういった、明確に「これ!」という答えが見つからない人生の選択肢の連続の中で、月江はかやを産んで、そして育てずに失踪するという道を選びました。その理由は物語の中で明らかになっていき、母を恨むばかりだったかやの心にも変化がおとずれ、感動のクライマックスとなるわけなのですが……
やっぱり、根がガンコなのかねぇ……私は、ひとつの選択として月江の判断は理解できるんですが、賛成はできないんだよなぁ、どうしても。
元気でいる限りは、どんな親でも親は子といっしょにいるのがいちばんだと思うんです。世の中には親が我が子を殺すような哀しい事件も後を絶たないんですが、そういう人物に月江がなりそうな兆候はなかったわけだし。
う~ん、いろいろ考えた上でそうしたんでしょうが、結局はエゴ優先な選択だと思うんだよなぁ、親が赤ん坊を置いてどっかに消えちゃうっていうのは。
そういうことをぶつぶつ考えながら私は観ていたのですが、舞台は大きな拍手につつまれてエンディングを迎えました。ぜひとも他のお客さんの意見も聞きたいところなんですが、素直に感動された方々も多かったってことですよね。まぁ、人生いろいろってことだわな!
レッカペさんの作品は、いつも重たいものを軽~く舞台化するよね。そのスレスレ感がレッカペですよね。
でも、今回は若干過剰気味に心象風景ダンスシーンを盛り込んだりして、エンタメにすることに腐心していたきらいがありました。もっと突っ走っていけばいいのに、なんか足踏みしてお客さんがついてきてるかどうかを気にしている感じ、というべきか。
でも、そういうのは多分に私がそう見えたってだけでね。他のお客さんにとってはいいクッションになってたのかも知れないし、単に私が、曲で使われた三代目 J Soul Brothers のことが大嫌いだからってだけなのかも知れないし。
三代目 J Soul Brothers って、なんなんですか、その自意識過剰なネーミング。わたくしはあなたがたが三代目だろうが四代目だろうがファッキンどうでもよろしいんですが。三代目ってなに、メフィラス星人の手下として2~3秒しか登場しなかったってこと? 次に登場するのは「J Soul Brothers ジュニア」でロボット怪獣ビルガモを連れてくるってこと?
ああいうのって、いまだに女性ウケしてんのかねぇ。あたしゃもう、過去パートに転換するときに流れていた村下孝蔵さんの『初恋』のほうが数万倍いいと思うんですけどね。はい、おっさん、おっさん、おっさんさ~んっと♪
そんなこんなで、やっぱり作り手の熱が直接伝わってくる舞台はいいなぁ~と感じたのでした。
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