Renaissancejapan

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村田製作所、株価がさえない 米アップル安が重荷

2024-03-24 21:09:25 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業

(10時38分、プライム、コード6981)村田製がさえない。一時は前日比12円50銭(0.42%)安の2914円まで下げた。

前日の米株式市場でスマートフォンのアップル株が4%安となり、関連銘柄と位置付けられる村田製の重荷となっている。前日まで4日続伸していたため、利益確定売りも出やすい。同様に関連銘柄とされる太陽誘電(6976)も下げる場面がある。

 

米司法省は21日、米アップルを反トラスト法(独占禁止法)に違反した疑いで提訴した。スマホ市場における独占的な地位の乱用を問題視した。

最近は中国市場でのスマホ販売の苦戦や人工知能(AI)分野での出遅れを背景にアップル株は下落基調をたどっていた。

 

市場では「AI相場の恩恵を受ける半導体関連株への関心が高く、国内のアップル関連銘柄には資金が向かいにくい」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)との声が聞かれた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

 

日経記事2024.03.22より引用
 
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Renaissancejapanの見解を申し上げます。村田製作所・太陽誘電共に株価がさえないということですが、両社ともこの10年MLCC(積層セラミックコンデンサ)の大手電子部品メーカーで、高収益を誇っていました。 半導体よりむしろ電子部品の時代でした。
 
MLCCの場合、毎年の揚々の小型化した商品が市場投入され、サイズが1/2とかメディアは騒いでいました。 ところがエレクトロニクス業界では誰もが知っていますが、サイズが1/2というのは、XYZ方向とも1/2。 すなわち体積比でいくと1/8。
 
すなわち、単位面積当たりのMLCC部品の取り数は8倍となります。 すなわち、材料費・設備償却費・人件費ともに1/8。 にもかかわらず超小型化が要求されるスマホでは部品の取り合いとなり、超小型部品は約10倍の価格で売れます。 だから儲かった。
 
しかし、スマホは普及率が100%を越え、部品サイズも0201(0.2mmx0.1mm)まで登場し、これ以上小さくするとセットメーカーが半田付け工程で電気的にショートし歩留まりが悪い。 すなわちこれ以上小さくできないという状況。
 
だから、スマホで儲け頭だったMLCCは、今からは余りもうからない商品。 だから村田・太陽誘電の株価がさえないのだと思います。
 
しかし、っ自動運転やCASEなどで自動車用途ではスマホ以上にMLCCが使用され、台湾・韓国・中国では自動車用の信頼性に対応する部品はまだまだ時間がかかるので、自動車用で復活するのではないでしょうか?
 
 
今からは半導体の時代ですが、従来の各種電子部品を半導体に取り込もうとすれば、Si基盤の面積は大きく増加し、値段は上がるは、サイズは大きいわでその半導体は売れない。
 
よって、半導体と各種電子部品はまだまだ併用されると思います。そんなに電子部品メーカーが悲惨であるということは決してありません。
 
しかし、電子部品me-ka-tote,ChatGPTのような、エレクトロニクス業界がAIの方向なので、これに対応した新しい電子部品の開発が必要となり、また復活するでしょう。
 
 
以前、AI関係で某省庁や大企業とアドバイザリー契約を締結し、アドバイス・コンサルしていました。 その一部の資料を皆さんに紹介します。 以前はAI・ITに関する関心が日本は低く大きく後れを取ってしまいました。 またアホみたいにデジタルと聞くと陰謀論を唱えるyoutuberも多かったので。 実社会で評価されていない哀れなyoutuberのオッサン達には困ったもんです。本当にアホネ!
 
 

AI・ビッグデータ、ベイズ統計学、故障予知、そしてアジャイル開発https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/8f91cdd777cf816a5f42063cf4355487

 弁護士に代わって、AIAI間の交渉(ANAC) ChatGPTの走り、約10年以上前。
 https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/980a25751e68c455291361d3eda88472

 

『何事も失敗の原因の本質は無知。 そして根拠なき思い込みと、根拠なき楽観!』
これは政治・ビジネスだけでなく個人の人生も同じです。
                              Renaissancejapan
 

私の場合、結構高い対価をもらって責任を持った発言しているので、結構納得性がったでしょ。
今からアホを撃退すべく、差し支えない範囲で、私のBlogを読んでくれる皆さんにも。無料で実社会でのFACT情報、および本当に信頼できる無料サイトなどを紹介していきたいと思っています。
今後ともよろしく。
 
お馬鹿youtuberのデマ・思い込みばかりの有料サイトにお金を支払ってはイケマセンよ。 そんなお金があったら、麻布台・虎ノ門・六本木ヒルズの高級なレストランに行って、社会勉強でもしてください。
 
 

ロシア、イスラム国と根深い対立 シリアなどで衝突

2024-03-24 21:03:35 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


22日、銃乱射があったモスクワ郊外のコンサートホール近くで警戒に当たる治安当局者=ロイター

 

 

ロシアの首都モスクワ郊外のコンサートホールで22日夜に銃乱射事件が発生し、60人以上が死亡した。

ロイター通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。ロシア当局は同組織による犯行と断定していないが、最近でもロシア南部・北カフカスでISが関与した事件が報告されており、組織的なテロの可能性がある。

 

 

タス通信は22日、北カフカスのイングーシ共和国でISの共犯者とみられる人物が拘束されたと伝えた。治安当局はISメンバーとされる6人を3月上旬に殺害し、掃討する動きを強めていた。

ロシア南部や北カフカス地域ではイスラム過激派の潜伏が多いとみられ、これまでもテロや戦闘などが目立っていた。

 

シリア内戦でロシアはシーア派国家のイランと共にアサド政権を軍事的に支援した。スンニ派の反政府勢力やISには、空爆を実施したロシアへの反感がくすぶっていたとみられる。

これまでもISは爆弾などによるテロ活動を実施してきた。2015年10月にエジプトでロシア機が墜落した際にもISが犯行声明を出した。

 

シリアの政府軍などがISへの攻撃を強めた結果、ISは17年に「首都」と位置づけていたシリアのラッカを失った。ただISの残党は世界に拡散し、共鳴者を扇動したテロが各地で起きていた。

旧ソ連構成国でも過激派などによるテロの懸念が指摘される。プーチン大統領は23年11月にベラルーシの首都ミンスクで開いた旧ソ連諸国の軍事同盟、集団安全保障条約機構(CSTO)の会合で「ロシアを含むCSTO諸国は、どのような形であれテロを受け入れない」と強調した。

 

CSTOはロシアが主導し、カザフスタンやキルギスなど中央アジア諸国も加盟している。移民なども多くロシアは警戒感を強めていた。

 

 

 

日経記事2024.03.23より引用

 

 


プーチン氏、ウクライナ侵攻にモスクワテロ利用の可能性

2024-03-24 20:49:56 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


銃乱射があったモスクワ郊外のコンサートホール近くで犠牲者を追悼する人たち(23日)=AP

 

ロシアの首都モスクワ郊外で22日夜に発生した銃乱射事件では、23日時点で100人以上が入院しており死者が増える恐れがある。

プーチン大統領は今回のテロを、ウクライナへの軍事侵攻強化を正当化するために使う可能性がある。

 

モスクワ州のボロビヨフ知事は23日夜、被害者の救出活動を終えたと発表した。死者133人のうち50人の身元を確認した。

ロシア連邦捜査委員会はテロ容疑で捜査を始めた。容疑者4人をウクライナとの国境に近いロシア西部のブリャンスク州で拘束したと23日に発表した。ロシア内務省によると容疑者4人は全員外国籍という。

 

プーチン氏は23日の国民向けの演説で「(実行犯が)逃亡をはかり、ウクライナに向けて移動していた」とウクライナが関与しているかのように主張した。

ロシア通信は23日、ロシア連邦保安局(FSB)による情報として容疑者がウクライナと接触したり、50万ルーブル(約82万円)で買収されたりしたなどとの情報を流した。

 

国営メディアを使って国民のウクライナへの敵対心を高めて、侵攻の強化に向けた理解を求める狙いがあるとみられる。

プーチン氏は3月の大統領選で過去最高の87%超の得票率で通算5選を決めた。国民に不人気の政策を実行しやすくなる。

 

ロシアの独立系メディアはテロが発生する前から、戦時経済下の財源を確保するための所得増税や、侵攻拡大を視野に軍の兵員を増やすための再度の部分動員の可能性について伝えている。

ロシア軍は志願兵である契約軍人の採用を優先して進め、前線に投入している。22年9月に発令した部分動員令では30万人超を招集し、発令後に招集を回避しようとする人の出国が相次いだ。

 

ウクライナは関与を否定している。ゼレンスキー大統領は23日の声明で「プーチンや周囲の連中は誰かのせいにしようとしているだけだ」とロシアを非難した。

事件翌日まで演説しなかったプーチン氏について「どうすればウクライナに罪をなすりつけられるか考えていた」と断じた。「何十万ものテロリストをウクライナに送り込んで戦わせている」と指摘し、ロシアの侵攻を改めて批判した。

 

実行犯は犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」(IS)とみられる。欧米メディアによると、ISは23日、実行犯が現場で撮影した映像を公開した。複数の男が銃を乱射している。ロシア政府はISに言及していない。

米国はプーチン政権がテロをウクライナ侵攻に利用するのを警戒しているとみられる。米メディアによると、米国家安全保障会議(NSC)はIS単独の犯行であり「ウクライナの関与はまったくない」との声明を出した。

 

モスクワでは23日、コンサートホール近くで献花など犠牲者を追悼する人々や、入院する市民に提供するための献血に応じる人々の姿がみられた。プーチン氏が国民の服喪の日にした24日も献花の動きは続いた。

モスクワの北西クラスノゴルスクの音楽ホール「クロッカス・シティ・ホール」で22日夜に起きた銃撃事件ではコンサート前に迷彩服を着た犯行グループが警備員を撃って侵入し、観客に銃撃した。爆発も発生し建物から黒煙と炎が上がった。

 

 
 
 
岩間陽子のアバター
岩間陽子政策研究大学院大学 政策研究科 教授
 
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ひとこと解説

今回犯行声明を出したのは、IS-K(イスラム国ホラサーン州)と呼ばれるアフガニスタンに本拠地を置くISの一部のようです。

米国系のテロ専門家の多くはIS系グループの可能性が高いと判断しており、戦争研究所(ISW)もその可能性が相当高いという判断です。https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-march-23-2024 

元々ロシアに対する敵意は明らかであったということで、手口からしてもISの可能性が高いというのが判断のようです。

しかし、この事件が起こったことをプーチン大統領が政治的にどう利用するかは、全く別次元のことなのでしょう。

 
 
 
 
日経記事2024.03.24より引用
 
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・NATOとロシアのパワーバランスhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6f31ba493b8cbd252a167517d27a10ca

・【RPE】プーチンは24年でどう変わってきたか?https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ed430315fe0080e99105ba57d46a5181

・ウラジミール・プーチンの幼少期【幼少期に子供への愛情は必要】https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b4f50f51a28ebc142e6d17a43cad1534

・NATOの軍事力
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f844cd06c280ebdec45155828bec4eac

 

 


神聖ローマ帝国ー7 『コンスタンティヌス大帝の寄進状』 

2024-03-24 14:09:57 | ヨーロッパ・ロシア・中東・アメリカ全般、歴史・文化・食文化・芸術・建築

神聖ローマ帝国ー6 ハプスブルグ帝国=神聖ローマ帝国の始まり
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4876994adaa2c43c36d8bfa29eccd1a5

からの続き

 

 

前回の投稿で、神聖ローマ帝国の皇帝に、ハプスブルグの家の『ルドルフ・フォン・ハプスブルグ』が、1218年に『西ローマ皇帝カール大帝』ゆかりの地『アーヘン大聖堂』でドイツ王としての戴冠式が行われ、
これ以降、『ハプスブルグ帝国』=『神聖ローマ帝国』になったことを紹介しました。

 

今回は、スイス出身のハプスブルグ家が、なぜローマ帝国なのか説明するために、800年12月25日に、カール立大帝がローマ教皇であるレオ三世によって、バチカンのサンピエトロ大聖堂で皇帝戴冠式が行われたところに戻ります。

 

カロリング朝のフランク国王ピピンが亡くなり、長男のカール大帝は目覚ましい活躍をして、ザクセン、バイエルン、ボヘミア、イタリア、スペインと緑地を拡大し、フランク王国最大の版図を広げました。


それだけの権力者の『カール大帝』が何故に、『ローマ教皇のレオ三世』によって、わざわざサンピエトロ大聖堂で、戴冠をうけなければならないのか? 

まるでレオ三世の方が偉く、ローマ教皇のドイツ皇帝選任権ヲ持っているかの如くです。

当時のローマ教皇レオ三世は、その権力基盤は脆弱でローマ貴族の抵抗に手を焼いていました。それどころローマ教会が分れるしかねないほどの危機を迎えていました。 レオ三世はカール大帝に教会の保護者になってもらうべく、破天荒な計画を起こいついたのです。  それがローマ教皇レオ三世によるカール大帝への戴冠です。

 

レオ三世は、もとはと言えば、自堕落な生活のために教皇位を追われそうになっていて、信じられないエネルギーでこの戴冠式にかけたのです。

当然、カール大帝も自分の方が圧倒的な権力者なのに、なんでやねん。 と思っていましたが、広大な領地の統治手段として、ローマ教会の宗教的権威もあったほうが良いと考えたのです。

レオ三世にとって、してやったりだったのです。 

 

まあ、とにかく、これで西ローマ帝国の復活となり、そしてこのことが後々になって西ヨーロッパの歴史に大きく響くことになったのです。これが『神聖ローマ帝国』という仰々しい帝国称号が使われるようになった理由です。

 

このカール大帝の皇帝戴冠は、かつての古代ローマのように世界統一し、王のなかの王である皇帝が、これを統治するという途方もない世界帝国理念を生み出したのです。

カール大帝の皇帝戴冠は世界平和の訪れであり、かつての『パックス・ロマーナ(ローマによる平和)』の再来です。

世界に平和をもたらすという職責を担うこの帝国の中心は千年の都ローマでなければなりません。


しかし、皇帝カール大帝は、アルプスの北に本拠を構えています。 ということは、この帝国の北方移動はかりそめのものでなければなりません。

『やがては皇帝は永遠の都ローマに帰還し世界を治めなければならない!』 このような中世的帝国理念が中世ヨーロッパを突き動かしたのです。

 

ローマが世界を支配するという中世的帝国理念は、後のドイツの歴代皇帝に『イタリアを支配せずに何が皇帝か?』という強迫観念が植え付けられ、ドイツ王のみならずフランス王も低位奪還を狙い、イタリアに触手を伸ばし続けました。

そして、そもそもカール大帝は何人なのか? ドイツととフランスはカール大帝の出自争いを繰り広げるのです。

ドイツは大帝を『カール・デア・グローセ』、フランスは『シャルルマーニュ』と呼び、それぞれ自らを皇帝の後裔と主張しました。

こうして、イタリアを巡るドイツとフランスの激突が、中世ヨーロッパの歴史のねじを巻いたのです。

 

 

今回の投稿のタイトル『コンスタンティヌス大帝の寄進状』に話を戻します。 ローマ教会はこの『皇帝選任権』の『理論的根拠』を、この『寄進状』にあるとしたのです。

ローマ皇帝コンスタンティヌス大帝がローマ教会に帰依し、帝国の西半分をローマ教会に寄進するという内容の寄進状は今では、世界最大の偽書として知られています。 作成はおそらく8世紀中頃で、ラテラノの救世主協会の下級聖職者が偽作したものとみなされています。

この偽作は、コンスタンティヌス大帝のキリスト教改の地てあるラテラノの地位を高めようという狙いがあったとされています。

出来れば、同じローマにありながら、かたやローマ教会の総本山となった聖ペテロ大聖堂に匹敵する権威をというわけです。 ともかくローマ教会はこの『寄進状』を盾にとり、カール大帝に皇帝戴冠と引き換えに次の条件を突きつけました。

 

『寄進状』によれば、ローマ教皇はローマ帝国西半分を領有することになる。 ところが教皇自身が皇帝に即位するわっけにはいかない。 そこで教皇が工程を選任し。皇帝をローマ教会の保護者に任ずる。 

そして、皇帝の持つローマ教会保護権とはあくまでも教皇に危害を加える者を追放することにのみ限定されている。 なお、カール大帝の父ピピンが寄進したローマ教皇領は、皇帝の徴税権が及ばない一つの主権国家とする。

というような皇帝側にとっては、完全な不平等条約でしたが、前述の通りカール大帝は広大な領地の統治手段として、ローマ教会の宗教的権威もあったほうが良いと考えたのです。

 

 

 

古代ローマ帝国とバチカンの関係を簡単にまとめると次のようになります。


 ・313  コンスタンティヌス帝 キリスト教公認
      帝都移転 ローマ→コンスタンティノーブル(現イスタンブール)
     『コンスタンティヌス大帝の寄進状』帝国西半分をローマ教皇に寄進
      

 ・391 テオドシウス帝 キリスト教国教化
       キリスト教は飛躍的に発展、なかでも使徒の長であったペテロ殉教の地に建
       てられた『サン・ピエトロ大聖堂』が揺るぎない地位を築く


 ・395 古代ローマ帝国東西に分裂

 
・476 親衛隊司令官オドアケル(ゲルマン・スキリオ族)宮廷クーデター
     西ローマ帝国滅亡


 ・ 481   フランク人・サリ族のクローヴィス(メロヴィング家)がフランク人の各部族統一
    ガリア(後のフランス)北部にフランク王国を建国(メロヴィング朝の始まり


・751 ピピン(カロリング家)フランク国王に就任、メロリング朝→カロリング朝      

 

800 ピピンの息子カール大帝12月25日、ローマのサン・ピエトロ大聖堂でローマ教皇レオ三世から皇帝戴冠式挙行。 事実上、バチカンによる西ローマ帝国の復活      

   『カール大帝は何人なのか? フランク王国内で、ドイツとフランスで出自争い』              
          ドイツは大帝をカール・デア・クローゼと呼び、フランスはシャルル
          マーニュと呼び、それぞれ自らを大帝の後継ぎと主張。


・1273 ルドルフ・フォン・ハプスブルグ
西ローマ皇帝カール大帝ゆかりの地アーヘン大聖堂でドイツ王としての戴冠式が行われる。


・1
763 ハプスブルグ家・ヨーゼフ二世のローマ王(神聖ローマ帝国継承者の称号)の戴冠式がフランクフルトで行われる。 彼はハプスブルグ生んだ14番目のローマ皇帝で、18番目のドイツ王。

 

多くの人が勘違いしているのですが、必ずしも神聖ローマ帝国=ハプスブルグ帝国ではありません。そもそも神聖ローマ帝国とは、962年から1806年まで844年間ドイツ王によって統治されていた諸地域の総称です。

ドイツ王がいかなる手続きもなしに、そのまま皇帝になるという習慣が出来上がったのは1508年から。」

ただ、このルドルフ一世が、同家ではじめて神聖ローマ皇帝選ばれ、後に中世ヨーロッパを支配する超巨大国家となるので、この期間は確かに神聖ローマ帝国=ハプスブルグ帝国といっても過言ではありません。

 

もともとハプスブルク家は10世紀にスイスで興り、1273年にルドルフ一世が同家で初めて神聖ローマ皇帝に即位し、後にヨーロッパの覇権を握る超巨大帝国へと変貌します。


ハプスブルク家」という名は、同家の祖がスイスのアールガウ地方に築いた城「鷹の城(ハービヒツブルク城)」と呼ばれたことに由来しています。

12世紀初めにオットー2世が伯爵位を得てハプスブルク伯と名乗りました。それから5代目が名前のように鷲鼻だったといわれる始祖ルドルフです。

 

当時の神聖ローマ帝国は、ドイツ王が存在しない「大空位時代」を経ていたので、ドイツの有力諸侯は、裏から帝国を操ろうと考え、当時はスイス地方の一諸侯に過ぎなかったハプスブルク家のルドルフ一世を大抜擢したと言われています。


1278年、ルドルフ一世は自分の神聖ローマ皇帝即位を認めなかった「オットカール二世(オタカル二世)」を『マルヒフェルトの戦い』で破り、オーストリアの地を得ました。

 

領邦国家である神聖ローマ帝国は一つの統一された国家では無く、○○公とか△△公とかの集合体で、アメリカ合衆国が50州にそれぞれ分かれて独立しているのと似ています。

 

・日本人が理解しがたい欧州の『同君連合』 ユナイテッド・キングダム(UK)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a4f7b27f35ea09b3ed935f4f9f4215f4

・欧州の『同君連合』ハプスブルグ帝国
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fd1226b33f2dc02cb0e953053711535d

 

 

 

(関連情報)

 

・神聖ローマ帝国-1 古代ローマこそヨーロッパ人の理想https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/533c7414e9fa85b426143633f15f6078


・神聖ローマ帝国-2 『古代ローマ帝国の留学制度』と『ローズ留学制度』『フルブライト留学制度』
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b9e783d4c5789e5a08f347e2241ab12a


・神聖ローマ帝国ー3 欧米人は古代ローマと神聖ローマ帝国(ハプスブルグ帝国)が大好き
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b03362e35f9c226b7d9c4df7cff0dc73


・神聖ローマ帝国ー4 バチカン・ローマ教皇との関係-1
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/14d5a2bcbe5310633350895b9b96c6c4


・神聖ローマ帝国ー5バチカン・ローマ教皇との関係-2
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/45e79d271ee5c39be79893793341ac3a


・神聖ローマ帝国ー6 ハプスブルグ帝国=神聖ローマ帝国の始まり
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4876994adaa2c43c36d8bfa29eccd1a5

 

 

 

 


現場で磨いた攻守、三井住友銀行・工藤禎子次期副頭取

2024-03-24 11:20:36 | 日本経済・金融・給料・年金制度


         三井住友銀行の工藤禎子氏

 


三井住友フィナンシャルグループ(FG)副社長と三井住友銀行副頭取に4月1日に就任する。

女性がナンバー2のポストに就くのは3メガバンクで初めて。主に投資銀行畑を歩んだ。プロジェクトファイナンス(事業融資)を銀行の花形部署に押し上げた立役者で、行内きっての環境・エネルギー通でもある。

 

「人柄はやわらかいが、仕事は堅い」。工藤氏を知る関係者は口をそろえる。慶応大から旧住友銀行に女性総合職1期生として入行し、直近はリスク管理部門のトップを3年務めた。

「チームを組んで形に残る仕事をするのが面白い」。プロジェクトファイナンスには入行3年目に配属された国際業務部で出会った。髪を隠して入国したサウジアラビアの石油化学コンビナート事業では「ビジネスでは性差や国籍、宗教を超えて通じ合えると感じた」。国内ではユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの融資にもかかわった。

 

副社長として担うのはチーフ・コンプライアンス・オフィサー(CCO)。「海外事業とリスク管理を熟知しないとできない仕事」(幹部)だ。

豊富な実務経験で磨いた攻めとリスクに先手を打つ守りの両面にたけた工藤氏に気負いはない。

(北川開)

 

 

日経記事2024.03.24より引用

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最近は、女性が上級職につく大企業、団体が増えてきましたね。 良いことです。

 

・現在、政財界で最も注目される女性 経団連副会長・野田由美子
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e069b7dd6caea3409fe4e477c9490e60