ある日、スーパーで買い物中にレジを済ませ袋に商品を入れながら
何気なく掲示板を見ていた。
少年野球のチーム募集やら、奥様サークルのお知らせと共に
子猫の里親募集のチラシがあった。
「四匹の子猫を保護しています。欲しい方は…」
可愛い子猫の同じ写真が四枚配置してある。
早く里親が見つかると良いなと思って住所を見ると
『虎千代』達の居る段ボールハウスから近い。
子猫の写真は『虎千代』にそっくりのキジトラだ。
『夜』が産んでもキジトラは産まれるはず。
もしかしたら、
『夜』の子猫達は里親を探してくれる優しい人に
拾われたのかもしれない。
勝手な想像だが、一瞬そんな考えが頭をよぎった。
その子猫が『夜』の子猫とは違ったとしても、
その掲示板を見て微笑ましい気持ちになれたのは事実だ。
人は意識レベルで繋がっているという。
最北に生息するサルが、川で食べ物を洗って食べるという行為をしたら
その日の内に、最南端のサルが食べ物を洗って食べ始めたという話を
聞いたことがあると思う。
言葉もない、距離も離れたサル同士が意識で繋がっているのなら
言葉を持つ人間だってそうだろう。
少子化に始まり、あらゆる犯罪に事件…
人も意識で繋がっているからこそ
悲しみの「不の連鎖」が広がるのかもしれない。
不安が支配するこの時代、
世の中を良くするたった一つの魔法があるとしたら
私達、一人ひとりが持つ「意識」だけなのかもしれない。
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