路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

意 識

2008-08-01 | 『虎千代・茶々・夜』

ある日、スーパーで買い物中にレジを済ませ袋に商品を入れながら

何気なく掲示板を見ていた。

少年野球のチーム募集やら、奥様サークルのお知らせと共に

子猫の里親募集のチラシがあった。

「四匹の子猫を保護しています。欲しい方は…」

可愛い子猫の同じ写真が四枚配置してある。

早く里親が見つかると良いなと思って住所を見ると

『虎千代』達の居る段ボールハウスから近い。

子猫の写真は『虎千代』にそっくりのキジトラだ。

『夜』が産んでもキジトラは産まれるはず。

もしかしたら、

『夜』の子猫達は里親を探してくれる優しい人に

拾われたのかもしれない。

勝手な想像だが、一瞬そんな考えが頭をよぎった。

その子猫が『夜』の子猫とは違ったとしても、

その掲示板を見て微笑ましい気持ちになれたのは事実だ。





人は意識レベルで繋がっているという。

最北に生息するサルが、川で食べ物を洗って食べるという行為をしたら

その日の内に、最南端のサルが食べ物を洗って食べ始めたという話を

聞いたことがあると思う。

言葉もない、距離も離れたサル同士が意識で繋がっているのなら

言葉を持つ人間だってそうだろう。

少子化に始まり、あらゆる犯罪に事件…

人も意識で繋がっているからこそ

悲しみの「不の連鎖」が広がるのかもしれない。




不安が支配するこの時代、

世の中を良くするたった一つの魔法があるとしたら

私達、一人ひとりが持つ「意識」だけなのかもしれない。






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コメント (8)
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