~竜宮の猫(前編)から読む~
姉婿は喜んでその猫を持って帰る。
家で竜宮様に教えられたとおりにすると、
どんどんお金が貯まって大金持になる。
姑が不思議がって話を根ほり葉ほり聞いたあげく
その猫をちょっと貸してくれと姉婿を叱りつけて持って行こうとする。
「そんなら、一日にきっと小豆を一合ずつ食わせてくんろ」と頼んで
猫を渡してしまう。
ところが、欲の深い姑は、
小豆を五合食わせたので猫は糞を垂れて死んでしまう。
姑は怒って姉婿の所に怒鳴り込んで来る。
姉婿は可哀想な事をしたと、猫の死骸を庭に葬ると、
そこに南天の木が生えてくる。
懐かしいので、猫の名を呼んで南天の木をゆすると
木の枝からバラバラと黄金が落ちて来て、
姉婿は大変金持になったそうな。
--おしまい--
いかがでしたか?
夏の夜に深い海の底の竜宮のお話でも…と思いまして。
涼しくなれましたか?(別に怖くないけど)
余談ですが、
コメント欄でwakyさんが言われた様に、日本の昔話には
世界の昔話に非常に酷似したものがあります。
例えば、「浦島太郎」。
これは「リップ・ヴァン・ウィンクル」とそっくりです。
リップのお話は森で出会った不思議な老人達とワインを飲んで
眠っている間に戦争が一つ終わってしまっていた…というお話。
まさに「浦島太郎」の玉手箱。
私達の「意識」がそんな物語を誕生させたのか、
昔話のセオリーがそうさせたのか、
どちらが正しいとは言えないですが。。。
今日は何位?
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