昔むかし、
三人の娘を持った百姓があり、三人とも嫁に行った。
百姓は毎年の暮になると、三人の娘婿を呼ぶ事にしていた。
妹二人の婿は金持で、酒や炭俵を持って来たので、
舅は二人を大いにもてなした。
しかし、一番上の姉婿は大層貧乏で、いつも柴薪を持って行った。
そこで舅はこの婿は仕事に追いやって、大切にはしなかった。
ある年の暮、姉婿は柴薪をかついで家を出たものの、
毎年こき使われているよりも、今年は柴薪を竜宮様にあげようと思い、
柴薪を海に投げ込んでしまう。
そうすると、海の中から若く美しい女が出て来て礼を言い、
竜宮様がお礼を言われるから来て欲しいと男を背負って海に入った。
竜宮では大変なご馳走になり、帰る時には望みの物をやろうと言われるが、
さっきの若い女性の忠告に従って、
「猫を下さい」と言う。
竜宮様は、
「この猫ばかりはやれぬが、お前さんの望みとあらばやろう
そのかわり、この猫は一日に小豆を一合ずつ食わせると
一升分銀と金の糞をするから大切になされ」と言って猫をくれる。
--つづく--
おや?浦島太郎かい?と言いたくなるこのお話も昔話です。
何故、海に猫がいるのか?ちょっと不思議なお話ですが、
続きは明日のお楽しみ。
今日は何位?
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