今回の四季のカルテ、また、モネちゃんではじまりました
本部から与えられたお題は30周年
そのタイトルは 「私はここにいます」にしてしまいました。
ここで、いるしかない、ここでずっといます、、といういう思いで、
書いてみましたが、本部の谷さんにダメ出しされないかなあ
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
朝ドラ おかえりモネで、モネは2度こう言います。1回はお父さんに、2回目は菅波先生に。六甲道診療所は30年、私はずっとここにいました。でも、いったい何をしようとしてきたのでしょう。だれかの役にたてたでしょうか。毎日いい事ばかりか、どちらかというとしんどかった事を引きずる性格は治りません。世界終末時計は30年前17分あったのに、今は100秒になってしまいました。
https://hiroshimaforpeace.com/doomsday-clock/
「人新世の資本論」を書いた斎藤幸平氏の講演記録を読んでいます。
日本医療福祉生協連での講演「これからの社会と協同組合」という表題でまとめられました。(Review and Research Vol29 2021)ちょっと長くなりますが抜き書き。
人類の経済活動が様々な環境問題を引き起こし、気候変動などは「慢性的緊急事態」である。コロナ禍は危機の序章にすぎない。しかも、コロナ禍でもますますお金持ちになる人がいる一方で、子ども達に食べさせるご飯もないような苦しい状況がある。
日本は過去30年、経済成長をあまりしていないのに規制緩和の結果、労働条件が悪化、低賃金の仕事がふえ、長時間労働が蔓延し、メンタルを病む人がふえた。あらゆるものを商品にして、24時間売りまくる結果、地球環境の破壊を招いてきた。
クレーバーは「ブルシット・ジョブ」(日本語では「くそどうでもいい仕事」)「やっている当人達さえ、自分の仕事が無くなっても社会にとっては何の負の影響も生じないと感じているような仕事」といっている。そんな仕事は「好待遇」であるため、エッセンシャルワークは慢性的な人手不足状態にある。今回コロナ禍でエッセンシャルワークを大切にしなければならないことを学んだはずだが、普段は評価が低い。
斎藤氏が考える「脱成長コミュニズム」のための5つの柱
① 使用価値を重視する経済への転換
利益優先、売れればよいではなく、過剰な消費を社会全体として制限する。介護や医療、教育など、必要としている人々に提供するケア労働など「使用価値型」経済に転換していくべき。
② 労働時間の短縮
労働時間は、社会全体の生産性が高まっているのに、100年前より長く働いている。コンビニがその最たるもの
③ 画一分業の廃止
やりたくない仕事を一部の人達におしつけて、自分は好きな仕事ばかりやるような状況をへらすべきとマルクスはいっている。今の「労働者協同組合」を重視する。
④ 生産過程の民主化
当事者、労働者が基本的な事を決めていくシステムを目指す
⑤ エッセンシャルワークの重視
「ケア労働」のようなコミュニケーションに依存する労働は、生産性を上げることだけを目指すと質が劣化する。「脱成長型」は低炭素、環境に優しい。化石燃料で成長を目指す資本主義のもとでは低く評価されてしまうことをひっくり返さねばならない
環境重視、相互扶助重視、ケア重視への転換が共創型社会、脱成長型社会に必要になってくる。そんな今、協同組合の重要性が高まっている。
講演の副題は 「医療福祉生協の事業と運動に確信を持つ」です。平和や命がおびやかされる出来事が絶え間ない今、協同組合の診療所でやってきたことを、次にどうつなげられるか、「確信」とまではいかなくても、ちょっと前が向ける講演記録でした。
本部から与えられたお題は30周年
そのタイトルは 「私はここにいます」にしてしまいました。
ここで、いるしかない、ここでずっといます、、といういう思いで、
書いてみましたが、本部の谷さんにダメ出しされないかなあ
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
朝ドラ おかえりモネで、モネは2度こう言います。1回はお父さんに、2回目は菅波先生に。六甲道診療所は30年、私はずっとここにいました。でも、いったい何をしようとしてきたのでしょう。だれかの役にたてたでしょうか。毎日いい事ばかりか、どちらかというとしんどかった事を引きずる性格は治りません。世界終末時計は30年前17分あったのに、今は100秒になってしまいました。
https://hiroshimaforpeace.com/doomsday-clock/
「人新世の資本論」を書いた斎藤幸平氏の講演記録を読んでいます。
日本医療福祉生協連での講演「これからの社会と協同組合」という表題でまとめられました。(Review and Research Vol29 2021)ちょっと長くなりますが抜き書き。
人類の経済活動が様々な環境問題を引き起こし、気候変動などは「慢性的緊急事態」である。コロナ禍は危機の序章にすぎない。しかも、コロナ禍でもますますお金持ちになる人がいる一方で、子ども達に食べさせるご飯もないような苦しい状況がある。
日本は過去30年、経済成長をあまりしていないのに規制緩和の結果、労働条件が悪化、低賃金の仕事がふえ、長時間労働が蔓延し、メンタルを病む人がふえた。あらゆるものを商品にして、24時間売りまくる結果、地球環境の破壊を招いてきた。
クレーバーは「ブルシット・ジョブ」(日本語では「くそどうでもいい仕事」)「やっている当人達さえ、自分の仕事が無くなっても社会にとっては何の負の影響も生じないと感じているような仕事」といっている。そんな仕事は「好待遇」であるため、エッセンシャルワークは慢性的な人手不足状態にある。今回コロナ禍でエッセンシャルワークを大切にしなければならないことを学んだはずだが、普段は評価が低い。
斎藤氏が考える「脱成長コミュニズム」のための5つの柱
① 使用価値を重視する経済への転換
利益優先、売れればよいではなく、過剰な消費を社会全体として制限する。介護や医療、教育など、必要としている人々に提供するケア労働など「使用価値型」経済に転換していくべき。
② 労働時間の短縮
労働時間は、社会全体の生産性が高まっているのに、100年前より長く働いている。コンビニがその最たるもの
③ 画一分業の廃止
やりたくない仕事を一部の人達におしつけて、自分は好きな仕事ばかりやるような状況をへらすべきとマルクスはいっている。今の「労働者協同組合」を重視する。
④ 生産過程の民主化
当事者、労働者が基本的な事を決めていくシステムを目指す
⑤ エッセンシャルワークの重視
「ケア労働」のようなコミュニケーションに依存する労働は、生産性を上げることだけを目指すと質が劣化する。「脱成長型」は低炭素、環境に優しい。化石燃料で成長を目指す資本主義のもとでは低く評価されてしまうことをひっくり返さねばならない
環境重視、相互扶助重視、ケア重視への転換が共創型社会、脱成長型社会に必要になってくる。そんな今、協同組合の重要性が高まっている。
講演の副題は 「医療福祉生協の事業と運動に確信を持つ」です。平和や命がおびやかされる出来事が絶え間ない今、協同組合の診療所でやってきたことを、次にどうつなげられるか、「確信」とまではいかなくても、ちょっと前が向ける講演記録でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます