ブックレビュー:
『魂の記憶 宇宙はあなたのすべてを覚えている』
(喰代栄一(ほおじろ えいいち)著、日本教文社)
先週の日曜日、うちの「小さなギャラリー」の展示替えをしました。
(写真はその様子です。柿の葉で季節感を演出。)
以前にもブログに書いたように、わが家の表には昔、たばこの
ディスプレイ用に使っていた小さなショー・ウインドーがあるので
すが、たばこ屋を廃業してからは、ほったらかしになっていまし
た。
そこで、その空間を遊ばせておくのはもったいないと、私がスピ
リチュアル関係の書籍とパワーストーンを紹介するために使う
ことにしたのです。
さて、今回ウインドーに並べた本は、上記のもの。
著者の喰代栄一氏は、「サイエンスとスピリチュアリティーの
融合」という視点から執筆活動をしている人です。(難しいこ
とかもしれないけれど、面白そう!)
この本(『魂の記憶』)の核になっているのは、「シュワルツの
動的システム記憶仮説」という、この宇宙における「情報エネ
ルギー」のやりとりに関する仮説です。
この仮説のキーポイントを、喰代氏は次のように表現してい
ます。
「私たちの住むこの世界は様々なシステムにより構成されて
おり、それらすべてのシステムは、なんらかの情報を発した
り受け取ったりしている。その情報のやり取りのなかで、シス
テムに記憶が宿る」
これだけでは、あまりにも漠然としていて、何のことかピンと
こないかもしれませんが……
もっとわかりやすくなるように、喰代氏はあるエピソードを
紹介しています。
それは、この仮説の提唱者の一人、ゲリー・シュワルツ博士
の「ある体験」でした。
バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学で特別講義を
行うためホテルに滞在していた彼は、ある夜、午前三時頃
目が覚めてしまいます。
その夜はちょうど満月で、高層ホテルの部屋の窓から見える
眺めは素晴らしいものでした。
眼下にはイングリッシュ湾の海、右手には頂上に雪を頂いた
山々、左手には半島と大学のキャンパス。
満月の光で湾内の波が輝き、山のすそ野にそって家々やアパ
ートの灯りが無数にきらめいています。
シュワルツは思わず裸のまま窓の前に立ったのでした。
まさにそのとき彼は、まるで啓示のようにひらめいたのです。
彼が今、ホテルの窓から家々の光を見ているのと同じように、
彼の裸の映像も光にのって、それぞれの家の窓に入っていま
す。
もし、その中にいる誰かが望遠鏡を持ち出してホテルを見よ
うとしたなら、裸のまま窓辺に立つ自分の姿が目に入るはず
です。
そればかりではありません。
「私の映像は光にのって、宇宙空間に飛び出している。つま
り、私は光にのって宇宙空間に飛び出している。その光はま
るで生きているかのように、そして、永遠にただようのだ!」
(本書、93~94頁。)
そして、それはいつか、地球から遠く離れた星(例えば数万
光年も離れた)の知的生命体によって観察されることになる
かもしれない、ということになるのです。
この本のサブタイトル、「宇宙はあなたのすべてを覚えてい
る」は、シュワルツの得たこのひらめきをうまく凝縮していま
すね。
この本を、その内容を紹介した手製のポップとともにウイン
ドーに飾った数日後、母がこんなことを教えてくれました。
下校の途中らしい一人の女子中学生が、ウインドーの前に
立ち止まって、本とポップの言葉をじっとながめていたと。
私にはそれが誰だったのか、確かめるすべもありませんが
……
宇宙は彼女のことを決して忘れないでしょう。
永遠に。
『魂の記憶 宇宙はあなたのすべてを覚えている』
(喰代栄一(ほおじろ えいいち)著、日本教文社)
先週の日曜日、うちの「小さなギャラリー」の展示替えをしました。
(写真はその様子です。柿の葉で季節感を演出。)
以前にもブログに書いたように、わが家の表には昔、たばこの
ディスプレイ用に使っていた小さなショー・ウインドーがあるので
すが、たばこ屋を廃業してからは、ほったらかしになっていまし
た。
そこで、その空間を遊ばせておくのはもったいないと、私がスピ
リチュアル関係の書籍とパワーストーンを紹介するために使う
ことにしたのです。
さて、今回ウインドーに並べた本は、上記のもの。
著者の喰代栄一氏は、「サイエンスとスピリチュアリティーの
融合」という視点から執筆活動をしている人です。(難しいこ
とかもしれないけれど、面白そう!)
この本(『魂の記憶』)の核になっているのは、「シュワルツの
動的システム記憶仮説」という、この宇宙における「情報エネ
ルギー」のやりとりに関する仮説です。
この仮説のキーポイントを、喰代氏は次のように表現してい
ます。
「私たちの住むこの世界は様々なシステムにより構成されて
おり、それらすべてのシステムは、なんらかの情報を発した
り受け取ったりしている。その情報のやり取りのなかで、シス
テムに記憶が宿る」
これだけでは、あまりにも漠然としていて、何のことかピンと
こないかもしれませんが……
もっとわかりやすくなるように、喰代氏はあるエピソードを
紹介しています。
それは、この仮説の提唱者の一人、ゲリー・シュワルツ博士
の「ある体験」でした。
バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学で特別講義を
行うためホテルに滞在していた彼は、ある夜、午前三時頃
目が覚めてしまいます。
その夜はちょうど満月で、高層ホテルの部屋の窓から見える
眺めは素晴らしいものでした。
眼下にはイングリッシュ湾の海、右手には頂上に雪を頂いた
山々、左手には半島と大学のキャンパス。
満月の光で湾内の波が輝き、山のすそ野にそって家々やアパ
ートの灯りが無数にきらめいています。
シュワルツは思わず裸のまま窓の前に立ったのでした。
まさにそのとき彼は、まるで啓示のようにひらめいたのです。
彼が今、ホテルの窓から家々の光を見ているのと同じように、
彼の裸の映像も光にのって、それぞれの家の窓に入っていま
す。
もし、その中にいる誰かが望遠鏡を持ち出してホテルを見よ
うとしたなら、裸のまま窓辺に立つ自分の姿が目に入るはず
です。
そればかりではありません。
「私の映像は光にのって、宇宙空間に飛び出している。つま
り、私は光にのって宇宙空間に飛び出している。その光はま
るで生きているかのように、そして、永遠にただようのだ!」
(本書、93~94頁。)
そして、それはいつか、地球から遠く離れた星(例えば数万
光年も離れた)の知的生命体によって観察されることになる
かもしれない、ということになるのです。
この本のサブタイトル、「宇宙はあなたのすべてを覚えてい
る」は、シュワルツの得たこのひらめきをうまく凝縮していま
すね。
この本を、その内容を紹介した手製のポップとともにウイン
ドーに飾った数日後、母がこんなことを教えてくれました。
下校の途中らしい一人の女子中学生が、ウインドーの前に
立ち止まって、本とポップの言葉をじっとながめていたと。
私にはそれが誰だったのか、確かめるすべもありませんが
……
宇宙は彼女のことを決して忘れないでしょう。
永遠に。