天使のエナジー

「すべてなるものの源」への、愛の告白

ガンに「ありがとう」(3)

2013-03-12 16:26:40 | ガンに「ありがとう」
レントゲン写真に写った直腸の瘤。

その正体を精密検査するため、すぐ入院することになった
のですが、その入院先は、レントゲンを撮った総合病院と
は別の病院になりました。

というのは、二週間検査入院をするとなると、付き添って
くれる家族の都合も考えて、実家に近いところのほうが便
利だったからです。

でも、今考えてみると、その地元の病院を選んだことは、
私にとって大きな意味を持つことだったのです。


さて、入院の当日から、さっそく検査のフルコース、という
感じのスケジュールが始まりました。

体重測定から血液、CT検査、心電図……細かいことは
忘てしまったけれど、まだまだあったはず。

その中でもメインといえるのは、やっぱり大腸内視鏡検査
でした。

大腸内にカメラを入れて内部を観察しながら、病変部の組
織を一部採取して、その細胞を調べるのです。

検査結果が出た日……主治医の先生にナースステーション
へ呼ばれて行ってみると……

まず、先生が一言。

「やっぱり、悪い細胞が出たもんで……」

つまりこれは、「ガンの告知」ですね。

場所が場所なので、周りには当然、何人もの看護師さんた
ちがいました。

「こんな所で言うことかなー。」

内心そう思ったし、ある程度、悪い結果は覚悟していたもの
の、いざそう宣告されてみるとショックなもので……

そんな思いが入り混じり、一瞬その場でホロッときて、思わ
ず涙がこぼれてしまいました。

このまま放置すれば確実に死にますよ、そう告げられたわ
けですから、無理もないでしょう。


こうして私は、「ガン患者」という意識を抱えなければならな
くなり、それが胸の重圧となったことは確かです。

ただ、適切な治療をすれば生きられる可能性はある、そう
思うと、

「よ~し、いっちょう、やってみるか!」

というポジティブな気持ちも湧いてくるのでした。


ところが……

実はそれとは別に、私を心理的に苦しめることになる出来
事が、待っていたのです。

(次回に続きます。)


<追記 2013.4.1>
上記の検査入院の日数が間違っていましたので、本日付で
訂正します。(2013.3.12の投稿時は「一週間」となってい
ましたが、正しくは「二週間」でした。




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